【無農薬野菜くるりんふぁ~む】~畑と元野犬たち~

愛知県の知多半島で、農薬・化学肥料・除草剤を使わず、丁寧に育てたお野菜を販売。ひとり農業と元野犬たちの日記。

空2周年 🎊 ~ 保護犬について知って欲しいこと

2022-01-28 | うちの子記念日~保護犬を迎えたときのこと~

寒さに強い空くんですが、最低気温が0℃前後になり、ようやく寒いと感じたようで、ホットカーペットの上でゴロンするようになりました。

そして遂に初ストーブの前へ。

でもその後、寒い廊下に出て涼んでいました。

「はぁ~涼しい~」

ストーブの前はちょっと熱かったみたい。

でもホットカーペットは気に入ったようで、最近はコウと並んでぬくぬくしています。



さて1月31日は、空が我が子になって2回目の記念日です✨

空を畑のビニールハウスで保護して以来、そのハウスに空が入ることはありませんでした。

あの時のことがトラウマになっていなければいいな、と思いながら、あえて空を中に誘ったりしませんでしたが

最近、外が寒いとコウがハウスの中に入りたがるので、試しに空も誘ってみました。

リードをつけて誘導すると、やはり入口で拒否しましたが、少し強く誘導したら、意外とすんなり入りました。

初めは少し不安そうでしたが

コウがまったりしているので、空も少しずつリラックスして

天気が良くポカポカのハウスの中で、みんなで一緒にお昼寝しました!

トラウマになっていなくて良かった😊

そして空はこの一年で、人に対してとてもオープンになりました。

それは、犬が好きで能動的に近づいてくる人ではなく、空がいる側で自然体で穏やかに、飼い主と立ち話をしてくれる人が沢山いたことが(オヤツのおじさんの存在も)空にとって安心につながり「多くの人間は穏やかで安全で友好的」という新たな価値観を持つようになったのだと思います。

保護当初、私と立ち話をしていた人が突然大きなジェスチャー(両手を振り上げた)をし、隣りにいた空がパニックったこともありましたが…😅(その人とは滅多に会いません)

空もコウも、知らない人から注意を向けられると警戒しますが、ふたりを気にせず、私と話をしている人には、少しずつ近づいて興味を示すようになります。

そうやって時間をかけて相手を観察し、ある程度この人は安全な人間だと判断すると、徐々に懐いていきます。

なので、散歩中に突然、知らない人から「犬に触っても良いですか?」と聞かれたことがありますが「この子たちは元野犬でビビリで初めて会った人は警戒するので」とお断りしました。

わんこは常に今を生きているので、過去に怖い経験や嫌な経験をしていても、良い経験をたくさん重ねることで、新たな価値観に塗りかえることが出来る。

なので、人間に対して恐怖心のあるわんこ達には、できるだけ多くの人と「穏やかで安心していられる経験」を積んで欲しいなと思います。

最後に、元野犬・保護犬について多くの方に知っていただきたい事があります。

以前、動物病院の入口に向かって嫌がる空を誘導していた時、中から獣医さんが「大丈夫よー!」と言いながら小走りで近づいてきたので、とっさに「来ないでください❗ 」と言ってしまい(それ以外の言葉が見つからない)そのあと「中で待っててもらえますか?すみません💦」とフォローしたのですが、その後しばらく診察室に来てくれなくて気まずい思いをしたことがあります😥(その獣医さんは優しくて良い方です)

先日実家に帰った時も、初めての場所で緊張し警戒しているコウと空を誘導しながら、玄関に入ろうとしたところで、奥から母が小走りで向かってきたので「来ないで❗ 中で待っててくれる?」と言って、引き返してもらいました😓

元野犬やビビリの保護犬にとって、たとえ飼い主が一緒でも、入ったことのない(or 慣れていない)建物の中に入るのは恐怖です。(どんなに人に懐いても、その恐怖は大なり小なり一生ついて回ります)

それだけでも怖いのに、中から知らない人が小走りで向かって来たら、猛烈に怖い😨のです。

個体によっては、保護して間もない子は特に、怖すぎてパニック(我を失い暴れる)になる場合があります。

野山の生活で鍛えられた筋肉を全身にまとった元野犬が、我を失ったら、普通のペット犬ではありえないほどの強い力と瞬発力で暴れ、必死に逃げようとします。

最悪、飼い主さんが体ごと引っ張られ転倒、骨折、そして犬は逃走…😱なんてことも起こりうる。(そうならないよう、事前に対策をしている方がほとんどかと思いますが)

ちなみに万が一、パニックになった時は、両手で出来るだけ短くリードを持ち、尻もちをついて体を丸め、じっとして、犬の動きが収まるのを待ちます。

「保護犬」という言葉はかなり普及していますが、元野犬など「人間界が未知と恐怖の世界である犬」の存在や行動パターンは、犬好きな人たちにも、獣医さんにすら、ほとんど知られていないのかもしれません。

飼い主も、ビビリの元野犬であることや、その場で起こりうる事を予測し、前もって周知しているつもりなのですが、それがなかなか伝わらない…😥

歓迎してもらえたり、協力しようと思ってくださることには、とても感謝しています。

ですが、繊細な状況の中で犬を扱っている時は、飼い主も少なからず緊張していて、周りの人の行動に対して、安全を確保するために、とっさにキツイ言い方をしてしまうことがあります。

もし、保護犬を誘導している場面に居合わせたら、苦労しているように見えても(それなら尚のこと)、犬に近づくとか、「おいで!大丈夫よ!」など声をかけたり、間違っても手をたたいて呼ぶことは、どうか避けてください。

犬が緊張・興奮している時に、知らない人が近づいたり、大きな声や音を立てると、恐怖をあおりパニックを引き起こし、それが事故につながることもあります。

なので、そういう場面では、飼い主が犬を誘導するのを(時間がかかってご迷惑かもしれませんが)少し離れた所から静かに見守るか、その場から離れて頂けると大変助かります。

それでその時に、犬をうまく誘導できなかったとしても、時間をおいて再度トライするとか、別の日に出直すとか、方法はあるので、そこは飼い主さんのスキルと判断になるかと思います。

どうか多くの方に保護犬・元野犬についての理解が広まり、沢山のわんこと人が幸せになります様に🙏✨

 

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🐾 家庭犬としての生活に馴染むまで、その後の記事はカテゴリー「野良犬から家庭犬へ 空の話」でご覧いただけます。

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