REYの世迷言

日々の日記風ブログ

『12人の怒れる男』を観た

2010-09-08 | Weblog
午前十時の映画祭、今回は白黒だし、
出演者はおじさん、おじいさんばかりだし、
密室劇だし。。。と地味な感じの映画です。
その予感どおり、最初は眠くて眠くて仕方がなかったです。

少年の親殺しに対する12人の陪審員の審議の様子が描かれてるだけなんだけど、
途中からひとつひとつの証言のほころびを見つけていくうちにどんどん面白くなっていきました。
頻繁に有罪か無罪かをみんなに確認して、投票やら挙手をするんだけど、
まるでサッカーとか野球の試合をみてるような感じ。
11対1が映画が進行するにしたがって。。。。

主演はヘンリーフォンダ。
改めてうまい役者さんだと思いました。

映画の中の日は暑い日で、途中夕立になるんだけど、今日のお天気にも似てて
役者が暑い暑いというたびにそうだよねーと妙な共感。

扇風機が壊れているのかと思ったら、電灯のスイッチと一緒だったのか、というところがすきでした。
ダスキンなんかで扱ってるトイレのレンタルタオル(あの、使ったやつをひっぱるタオル)がアメリカでは1950年代にもう設置されてたなんて
これはちょっと驚き。
日本ではまだまだ手ぬぐいの時代では?

あと、芸人のケンコバさんは、この出演者の一人のファッションをパクっていや意識してますね。
顔も似てるし。絶対そう。

この映画は昔、三谷幸喜さんが自分の劇団で芝居として(三谷版は12人の優しい日本人でしたね)公演したと思ったけど
なるほどやってみたくなる脚本です。

陪審員制度をアメリカの民主主義と位置づけ、
この国がすきだというところは、やっぱりアメリカの愛国心がでてました。