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電車で読む本。シネマをめぐる小説エッセイ全16編。
編者は壇ふみさん。
一作品一作品が短く、興味ある映画にまつわる話だからとても読みやすい。
タイトルの映画狂時代はチャップリンの黄金狂時代からのパクリだけど、
小川山の五峰に露出狂時代ってのあったような。北山さんのルートだけど。(しかし何だろうね、露出狂って
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16編の中では小津安二郎監督の『小津安二郎芸談』が面白かった。
小津作品に出演するまで、原節子さんはー大きな喜怒哀楽を大げさな表情でだせないーので《大根》といわれていたらしい。
でも、小津監督は原さんのーチラリとした動きで立派に表現するというタイプーを見抜いて起用されたらしい。
その後の映画の評価は言うまでもないです。
そういう演技がまさに、小津映画にピッタリあったものだったんでしょう。
そういうところ、人生っておもしろいと思う。
大根から名女優へ。
うーん、人との出会いってすごい。
あとは、松本清張の『顔』。
これはドラマ化されたものより原作の方がはるかによかった。
あの昭和の空気感みたいなものを現代でだすのはちょっと難しいのかも。
でも、清張の作品は映像的なのかな。