私の勉強不足という面は免れませんが、このような事を考えています。
それは日本が多額のアメリカ国債を買い入れている。残高はなんと中国の米国債保有残高1.16兆ドル、2位日本8823億(2011年3月)ドル-米財務省となっています。これは国が稼いだ金なのでしょうか。いえ国が何らかの商売をやって稼いだ金ではないはずです。
つまり民間の企業がアメリカ向けの商品を製造して得た金だといえると思います。この中には商品以外の特許料だとか含まれていると思いますが、ただ民間企業が稼いだ金には違いないはずです。
ではここで民間がアメリカに輸出して稼いだ金は円という通貨では貰えないはずです。
企業は日本で作るためには日本で材料なり従業員の賃金なりを日本円で払わなくてはならないはずです。つまりドルから円に換えなくてはなりません。
そのようなわけでドルが日本に外貨準備高として残るのには、二重の貨幣が発行されているのではないでしょうか。100円で企業がアメリカに売ったものが日本にはドルで入ってくる。日本ではそのドルを円を刷って企業に100円を渡す。ただそこには100円で売ったドルは国に残っているはずです。それが外貨準備高というものでしょうか。つまり100円が200円に化けている。
また日本が輸出オーバーであれば当然企業には円として支払われますから市中には円がだぶつくわけです(ただし一部の企業ですが)そのままにしておけばインフレ要因になるという思惑から円を吸い上げなくてはならないはずです。銀行を通して国債に交換させる。
アメリカはアメリカで日本が通貨としてのドルをそのまま持ってもらってはまずいので金利をつけて国債に替えてもらう。
日本の国債残高は輸出オーバー分が多くを占めているのではないかと思いますが。だから他の国とは違った国債であるため発行残高が多くても安心して日本円を買っているのかも。
ただ言えることは我々の知らないところで貨幣は動いているということだと思います。何ゆえに国として稼いでいないのに外貨準備高としてドルが積みあがっていくのか私には疑問です。