未来社会での通貨を考える上で私なりの色々な考え方がある。
シルビオ・ゲゼルの劣化していく貨幣。ゲゼル自身は地域通貨(正確には国家以外が管理する通貨)には反対し(スタンプ貨幣)国家が責任を持って管理しインフレもデフレもなく流通する通貨制度を理想とした。
だが現実には地域通貨としてもそれほどの発展を見なかった。ただゲゼルの考え方の根底には通貨に保存機能が働くことを極度に恐れていたためと考えられる。物であれば劣化から免れることはできないが、貨幣は何時までも劣化をしない。その貨幣にスタンプを押し減価させていけば退蔵を防ぎ、流通を促進させるというものであった。
時間と共にその紙幣の価額が減衰していけば、人は長期保有していけばトランプのババを手元に抱えていることと同じことになる。速くババを手放したいと考えたとしても不思議はない。そこで劣化しないうちに買い物を急ぐ。私が書いたA・Eの関係で考えるなら確実に経済は活性するはずである。
ただ貨幣のやり取りは物を買うだけにあるわけではない。自己の労働の対価としてでも受け取ることになる。それは減価していく貨幣として受け取るのか、通常流通している貨幣として受け取るのか、私の勉強不足かも知れないが通常流通している貨幣と、減価していく貨幣の二本立てであるならば、私は通常貨幣を受け取ることを選ぶ。
そこに地域通貨の範囲を超えることのできない問題があると考える。地域通貨として考えたときには、そこには通常流通する政府管理下におかれた貨幣も存在することになる。ボランティア精神として考えるなら減価する貨幣も必要かも知れないが、どちらかを選ぶということでは長続きさせることはできないと思う。
結論として言える事は減価する貨幣は保存機能の問題点を付きながら、交換機能に言及してしまったということができる。
これからの通貨を考えるとしたならば、交換機能と保存機能を切り離していく理論を作っていくことだといえる。ただし保存機能に関して、全部を悪ということにはならない。なぜなら経済的発展に必要な投資という行為まで無くすとしたなら社会的混乱は確実なものとなるからだ。
シルビオ・ゲゼルの劣化していく貨幣。ゲゼル自身は地域通貨(正確には国家以外が管理する通貨)には反対し(スタンプ貨幣)国家が責任を持って管理しインフレもデフレもなく流通する通貨制度を理想とした。
だが現実には地域通貨としてもそれほどの発展を見なかった。ただゲゼルの考え方の根底には通貨に保存機能が働くことを極度に恐れていたためと考えられる。物であれば劣化から免れることはできないが、貨幣は何時までも劣化をしない。その貨幣にスタンプを押し減価させていけば退蔵を防ぎ、流通を促進させるというものであった。
時間と共にその紙幣の価額が減衰していけば、人は長期保有していけばトランプのババを手元に抱えていることと同じことになる。速くババを手放したいと考えたとしても不思議はない。そこで劣化しないうちに買い物を急ぐ。私が書いたA・Eの関係で考えるなら確実に経済は活性するはずである。
ただ貨幣のやり取りは物を買うだけにあるわけではない。自己の労働の対価としてでも受け取ることになる。それは減価していく貨幣として受け取るのか、通常流通している貨幣として受け取るのか、私の勉強不足かも知れないが通常流通している貨幣と、減価していく貨幣の二本立てであるならば、私は通常貨幣を受け取ることを選ぶ。
そこに地域通貨の範囲を超えることのできない問題があると考える。地域通貨として考えたときには、そこには通常流通する政府管理下におかれた貨幣も存在することになる。ボランティア精神として考えるなら減価する貨幣も必要かも知れないが、どちらかを選ぶということでは長続きさせることはできないと思う。
結論として言える事は減価する貨幣は保存機能の問題点を付きながら、交換機能に言及してしまったということができる。
これからの通貨を考えるとしたならば、交換機能と保存機能を切り離していく理論を作っていくことだといえる。ただし保存機能に関して、全部を悪ということにはならない。なぜなら経済的発展に必要な投資という行為まで無くすとしたなら社会的混乱は確実なものとなるからだ。