風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

楽書き雑記「82歳のハーモニカ奏者」

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愛知県刈谷市の市総合文化センター「アイリス」で23日催された三河地区ハーモニカ発表会に出かけ、リズミカルな調べと音色に耳を傾けてきました。仕事で知り合い、親しくさせていただいている大先輩が所属するサークルも出演するとあって、毎年楽しみにしています。

岡崎市の早川伸さん。82歳。かつて、NHKの報道記者として豊田、岡崎、豊橋など三河地区を中心に活躍。どこまでも車を走らせ、地元目線で根掘り葉掘り取材したレポートを伝えました。僕よりひと回りも年長で、職場も違いますが、その真摯な姿勢を学ばせてもらったものです。

現役時代に奥さまを亡くされましたが、前向きで「とことんやる」生き方は変わらないまま。
退職後はカルチャーセンターや自宅の庭で園芸の腕を磨いたり、子どものころからファンだった大相撲に入れ込んでいます。テレビだけでなく、本場所の溜席でも観戦。「相撲道」を熱っぽく語る口調に、大相撲に対する愛情を感じます。

ピー缶(ピース50本が入った缶)を背広のポケットに突っ込んで持ち歩くほどだった愛煙家は卒業しましたが、酒量に変化はないそうです。

ハーモニカを手にしたのは7年前。街歩きの途中、看板に誘われて入った日本を代表するハーモニカ奏者・柳川優子の演奏会で、調べと音色の美しさに感動し、すぐカルチャーセンターへ。75歳の新たな挑戦でした。

「楽器なんて何ひとつ手にしたことがなかったけど、あんな音を出せればと思った。でも生易しいものじゃないことを思い知らされました」と早川さん。

この日の発表会の出演サークルは、特別出演の幼稚園児以外は中高齢者が主力のサークル。その中でも最年長者だろう早川さんは独奏と合奏に出演。

「82歳です。先日『頑張る』の意味を辞書で調べたら『一生懸命やること』と書いてありました。きょうは、頑張ります」と、司会者が早川さんの言葉を紹介したあと、「おお牧場はみどり」を独奏しました。独奏が終わると、会場には「おおー」のどよめきと大きな拍手、「すごい」「やるなあ」の声が飛び交いました。
もちろん、僕も同感です。

「いま、薬は何ものんでいない。それだけでも自分は幸せだ。ハーモニカも吹けるし・・・」。そういえば、ことし頂いた年賀状の結びがすごいものでした。


「時々、120歳ぐらいまで生きてみたいと思うことがある。そして、100歳になった時、ハーモニカで『チゴイネルワイゼン』を吹いてみることも」


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