「何だ、あれは」。名古屋の鶴舞公園を散策していて、見上げました。
ヒマラヤスギの枝に並ぶモンブランケーキのような円錐形の物体。長さが10㎝、直径5㎝ほどで、「松ぼっくり」の親分のみたいです。
「名前にスギが入っているのだから、スギの仲間だろう。だから杉ぼっくり、とでも言うのだろうか?」
帰宅して調べると、ヒマラヤスギはスギ科ではなくマツ科なんですね。「松ぼっくり」で正解だったようです。
鶴舞公園はしばしば訪れており、園内の樹木の中でとりわけ多く、存在感のある木なのに、松ぼっくりが生っているのを目にしたのは初めてでした。
ヒマラヤスギは雌雄同株、雌雄異花。10~11月に開花して実をつけ、翌年10月ごろ熟すそうで、今回見たのはその前の段階。熟せば茶色くなって松の実と同様にはじけ、種子が飛び出すようです。
だだ、雌花が咲くのは樹齢30年以上になってから。実をつけるのはそれ以降といい、鶴舞公園でも松ぼっくりが生っている木は少ないようです。それも下からだと葉に隠れて目に付きにくく、見たのは初めてなのも仕方がないか、と納得しています。