まずまずの咲き具合にみえますが・・・
いまひとつ寂しい箇所も
ハナショウブやキツバタの季節です。しかし、ここ数年、名古屋近郊の見どころで気になるのは「開花異変」です。かつてのような見事な咲き具合に出会うことはほとんどないのです。
果たして今年はどうなのか?
23日午前、90種20,000株のハナショウブが植えられている名古屋・鶴舞公園の菖蒲池に出かけてきました。
結果は、ご覧の通り。
一番上の写真は、まずまずの咲き具合のようです。しかし、これはいくつかの池の中で、咲いている花が比較的多いところをトリミングしたからです。
下の2枚の写真は少し離れて写したものです。全体に花付きがよくありません。開花がバラバラです。
時期が遅かったのか、それとも早かったのかも知れない、と見ていくと花芽もまだ育っていない小さい株や、咲いた形跡が全くない株も。別の池では、株が生えているはずなのに生えていない個所が点々と目につきました。
カメラを手にした年配の男性に話を聞きました。
「良くないですね。全体に寂しい。株が育っておらず、花も・・・。このところ、だんだんこのような状態になってきている気がします。20年ぐらい前は、全体にパァーと咲いて、華やかで、雨も良く似合っていた」
「ここだけじゃない。おととい○○公園に行ったが、ひどかった。△△も××も、このところ年々、花数が少なくなっている。気象異変なのですかね」
確かに僕もここ数年、名古屋近郊のハナショウブやカキツバタの「名所」に何カ所か出かけていますが、以前のような素晴らしい光景には出会っていません。
気象の異変、水質の変化、地質の変化、コケ類やカビ、他の水生植物の繁殖や病原菌、病虫害・・・。あるいは、この花にも連作障害といったものがあるのでしょうか。
各地の保存会では大学などに調査を依頼する一方で、土の入れ替えなどを検討している話も聞いてきました。
どこまで原因が解明され、状況が好転しているのかなどは詳しく知りません。いずれにせよ回復への努力が花咲くことを期待したいと思います。
鶴舞公園のもう1つの自慢であるアジサイは、これから本番です