風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

楽書き雑記「楽しめた人工生命体アート=三重県美術館の『テオ・ヤンセン展』を見てきました」

 

 ちょっとした風(空気)を受けると、生きもののように動き、歩く巨大な「人工生命体」。摩訶不思議ですが、次第に理解が深まる現代アートです
津市の三重県美術館で開館35周年記念企画として、9月18日まで開催している「テオ・ヤンセン展 人工生命体、上陸!」を孫たちと楽しんできました。

ウイキペディアなどによれば、テオ・ヤンセン(1948年生まれ)はオランダの彫刻家で、物理学者。科学をアートにした創作に取り組み、大がかりなキネティック・アート(動く美術作品)を世界各地で発表、人気を集めています。

今回展の作品は1990年から制作にかかり、次々に進化させてきた「ストランドビースト」(オランダ語で砂浜を意味するストランドと生物を意味するビーストを合わせた造語)。

プラスチック・チューブを骨格にして組み合わせ、ヨットのように帆で受けた風の空気を、古いペットボトルに貯えて動きます。動力は空気だけというわけです。
自然エネルギーを生かした風車の国・オランダの作家らしいアートだと思いました。

展示作品は、大きな展示室いっぱいに使った芋虫のような形の巨大ビーストから、その何分の1かのビーストまで約10点。
海原をバックに砂浜を歩く姿を収めた映像が流れ、ヤンセンが制作研究のために使っていたパソコンやビーストの部品、制作の構想を練ったスケッチなども展示されています。

嬉しいのは、これら展示作品の写真や動画の撮影がOK。それに作品に触れることが許されていること。入場者が手で少し押すだけで動くことを体験する時間も設けられています。
夏休み中とあって、場内は親子連れでいっぱい。確かに、子どもから高齢者までが楽しめる現代アートです。

体験ができてご満悦の小学生の孫に、売店で団扇の風を送るだけで動き出す「ミニ・ストランドビースト」の組み立てキットを買ってやりましたが、果たして自分で組み立て、動くかどうか。楽しみが残りました。

撮影や触れることもOK

 




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