水彩画教室の年に1度催す宿泊スケッチ取材で今回向かったのは、岐阜県下呂市の「飛騨金山筋骨(きんこつ)めぐり」と「下呂温泉合掌村」。全国有数の名泉に浸かり、今も色濃く残るいにしえの風景や暮しの用具などをカメラに収めてきました。
筋骨というのは、飛騨地方で細い路地が迷路のように絡み合っている公道のこと。飛騨街道の金山宿は遠い昔の争いやダム建設による賑わいに対応したり、狭い用地を有効活用するため公道が人体の筋や骨のように張り巡らされ、民家や商店が肩を寄せ合っています。
下呂合掌村は県内の白川郷などから移築した合掌造りの民家10棟を中心に構成。水車小屋など往時の暮らしや文化を偲ぶ用具や資料、伝説や昔話を影絵劇を演じる館などを回ることができます。