名古屋城内を歩くと、色や大きさ、形の違う石垣だけでなく、さまざまな樹木が目に止まります。ケヤキやサクラのようにすっかり葉を落として寒風に立ち向かう古木があれば、クスノキや先に掲載したカヤノキのように緑で包まれた巨木も。ちょっとした植物園です。
描いたのは、名古屋城おもてなし武将隊が演技をする舞台でもある二之丸広場の中央に、堂々と立つ落葉樹の古木です。2人が腰をくねらせ踊っているようにも見えます。
この地方が北限といわれるエノキではないかと見られているようですが、樹齢も含めて詳しいことは分かりません。根元は空洞化し、太い2本の幹が伸びています。