風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

楽描き水彩画「東山植物園の雑木林で出会った『どっきりアート』の彫塑」

          
               雑木林に踏み込むと、現れた彫塑のアート

「何これ?」「これで絵のつもりなの?」
あきれを通り越して、お叱りを受けるかもしれません。
描いたのは、名古屋の東山植物園の雑木林で出会った彫塑のひとつです。

神社で見かける「狛犬(こまいぬ)」のような彫塑があるのは、ビオトープ近くの散策道沿い。足を踏み入れると、動物や鳥をモチーフに木や石、石膏などを彫り、刻んだ作品に出会います。
これらが設置されたいきさつや作家らについては知りません。でも、結構楽しませてくれます。

撮ってきた写真を前に「形も着色も面白いので何とかなるだろう」と10号大の絵にとりかかったのですが、予期した以上に大変でした。

彫塑の作家が学生であれ、プロであれ、創作に当たっては木漏れ日が漏れる林の様子や作品と出くわした人の感動、また作品が長い歳月や風雨によってどう変貌していくか、なども考えたことでしょう。
作品を目にした人の「?!」の表情も思い浮かべながらの作業だったかもしれません。

「こんな個性あふれる作品を絵にするなんて、やっぱり無理」と投げ出しかけたほどです。
結局、細部にはこだわらず、僕自身が薄暗い林の中で直面した時のドッキリ感と楽しさを出せれば、と描きあげたのですが・・・。

 


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