風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

楽書き雑記「あいちから発信/発進―あいちから世界へ=現代アートのギャラリーが気鋭の作家展」





         



「あいちからの発信/発進―あいちから世界へ―」。こんな意欲的なテーマを掲げた現代アート作品展が、名古屋市東区の市民ギャラリー矢田4階の第1展示室で10日(日)まで開かれています。
名古屋を中心に現代アートを扱うギャラリー18店で構成する「名古屋コンテンポラリーアートマップ」(NCAM)が、開催中の現代アートの国際展「あいちトリエンナーレ」の連携事業として企画。各ギャラリーが1人ずつ推薦した気鋭の作家計18人の作品が1堂に集まっています。

NCAMは、一般市民から「ちょっと敷居が高そう」と敬遠されている現代アートにもっと親近感を持ってもらうとともに、現代アートのレベル向上などを図ろうと、あいちトリエンナーレが始まった2010年に発足。トリエンナーレ鑑賞者に各ギャラリー巡りの案内マップを配るなどしています。

今回の展覧会は初めての試み。
トリエンナーレが、ギャラリーや作家にどのような影響をもたらしているか、これからの現代アートをどう活性化していけるか、アーティストたちが世界へ羽ばたくチャンスにできるか、なども考える機会にしよう、との思いも込められているようです。

比較的広いスペースの展示場に並ぶ作品は平面、立体、大小さまざま。展覧会でよく見かける作品名や作家名などは掲示していません。撮影禁止や手を触れないでください、などの表示もありません。鑑賞者の常識に任せています。
もちろん受付で手にするパンフには作家名などは載っています。でも、そうしたことに気をとられることなく、作品に向かい合うのもいいものだと感じました。また、それぞれが個性豊かな作品なのに、突出したり埋没することなく調和するものだ、とも思いました。

名古屋市民ギャラリー矢田は、地下鉄名城線「ナゴヤドーム前矢田」下車、1番出口から南へ徒歩5分。







           
            
            


 


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