新緑と花の季節。振り回された気温の上下もやっと安定してきましたね。
今回は先日、絵画教室のスケッチ会で出かけた三重県桑名市の多度地区での風景の中から、まず2枚を選んで描いてみました。
この日は歩いていて飛ばされそうな強い風でしたが、田植え真っ盛りの田園は田舎育ちの僕にとっては懐かしさでいっぱいでした。
1枚目の絵は若葉を次々広げ、黄色がかった白い花を咲かせるのも近い柿の木。かなり年代ものでしょう。剪定や重みで自然に折れた古枝のあとにできたコブから力強く左右に広がる枝、ゴツゴツした木肌、あちこちに青白いコケが見えます。
子どものころ、どこの庭でも柿の木はシンボルツリーの一本。秋になると登って実ったカキを食べるのが楽しみでした。ただし、柿は折れやすい木。枝の付け根からはがれるように折れて、枝ごと地面に落ちたのは僕の遠い思い出です。
2枚目はアヤメとヤグルマギク。農作業時や道行く人への思いから植えられたのでしょう。アヤメ園のよりも野性的に感じます。ヤグルマギクもアヤメに寄り添うようというより、アヤメに負けまいと細い茎を伸ばした姿は逞しく見えました。
今回は2枚とも、現地での写真も載せてみました。
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