風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

楽書き雑記「ヘクソカズラとアレチヌスビトハギ」

やっと秋を感じるようになった散歩道を行くと、「ここまで可哀想な名前を付けなくても」と思う花が迎えてくれました。ヘクソカズラとアレチヌスビトハギの2つです。

ヘクソカズラはインドやスリランカが原産の蔓性植物で、漢字で書くと 屁糞蔓。昆虫が嫌うメルカプタンという成分を発することが名前の由来のようですが、白い筒状花で中央に紅紫の色を付けた花は可愛く、皮膚疾患などに効能のある薬草です。だからなのか、花言葉のひとつは「誤解を解きたい」だそうです。

アレチヌスビトハギは北米原産で、漢字では荒地盗人萩。てっきり、旺盛な繁殖力で荒れ地を我が物にしてしまうからだと思っていたところ、足袋を履いた盗人が爪先で歩いた跡のように実をつけるからだとか。
ただ、この実はことのほか厄介者で、写真を撮っているうちにズボンにベタベタ引っ付いていました。



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