精神科医の斎藤茂太の言葉
「自分のいい部分、よくない部分、すべて含めて自分らしさ。」
作家のヘルマン ヘッセは、作品「デミアン」で自分のキリスト教的な良心から、自分の悪、良くない感情、性格、命の傾向性を受け入れられず、煩悶する青年を書きました。
しかしそれは人間ヘッセの半生を通じた悩みであり、彼は悪感情を受け入れられず、深刻な鬱に悩んできました。
しかし彼は、人間の善と悪は、善は肯定、悪は否定というより、善悪は相対的な概念であり、両方あってこそ、人間らしさがあると気がつきます。
私も自分の弱さ、醜さ、未完成さに自分を持て余す時がありますが、それを含めて自分らしさと自己受容に努めています。
ただ開き直る悪をよしとする意味ではなく、自分の悪感情が生まれたら、それにむげに蓋をするより、受けとめて、理性的にうまく解消、処理をして、結果的に悪の行為をしないようにしたいです。