


フランス語では
良い いい とかで使われるbon

ボン ド コマンデと言うと 注文伝票のこと

初めて厨房に入ったときにはフランス語が聞き取れず
「オーダーが入ったんだな何んて言ってるか分からない」と

そして伝票のさしているところまで行って仕事をしたものです
が
これがまたなんと読めない分からない

アルファベットの筆記体は一度
紙の上に鉛筆なりボールペンを当てたら
一筆書きなのでグチャグチャフニャフニャ
かろうじて書き始めの
一文字だけ解る かな~~
たぶんNかな~


とか
ひたすら感にたよるしかなかったのですが

慣れとは恐ろしいものでグニャグニャ の筆記体のフランス語も
読めるようになるのです

ここにアップした一枚目の写真読めますか
パティシェの伝票です

38番テーブル
スフレが一つ
チョコレートのグラス(アイスクリーム)が一つ
スフレとグラスの盛り合わせが一つ
この伝票はフランスを代表する

ジョニーアリデーは日本で言うところの

永ちゃんと言ったところでしょうか
外見はエルビスプレスリーとシベリアンハスキーをたして二で割った感じ
元 ディスコの女王




私もフィーバーして体を揺らしたものです
あ~~~~
そんな事どうでもよかったですね
そして二枚目は私ですじゃなくって
二枚目の伝票は
私の師 ミッシェル トラマがサントロペに
来たときにアプリコットのローストと
チョコレート スフレとオレンジを
この時初めて オヤジ(敬意を込めて)にご対面~~ん

熊のような巨体と言っても私の身長も186.5センチ体重73キロ
オヤジは90キロ位でしょうか
この時 怖そー 働くのやめようかなーと思ったほど

しかしネームバリューに弱い私

いいやチャレンジ精神旺盛な私?

トラの穴に!
そしてそのトラの穴に待っていたものは
なななんと
ムニュ デセール
ようするに デザートコース
おつまみからデザート?まで
全てデザート
何 書いてんだ私は
デザートつくしのコースですそれも
ご丁寧に7人







オヤジのレストランは二つ星ですが


業界ではデザートは三つ星と評判でした



またこれが手間がかかるは
なんともつらいトラの穴の修行でした

このレシピは
ノルマンディーでティリーに書いてもらったもの
そして
こちらは

私のなぶり書き
厨房で書き込んだのでいい加減に書いておりますが
ちゃんと違うノートに清書してあります
このノートをフランクが見て

フランクの両親や友達 親戚 知り合い 何処へ行っても
マサなんか書いてくれ


”見てよ 綺麗な字だろー”と書かされました
フランス語は
言葉を理解するにも
書くにも
読むにも
慣れるには簡単にいきませんでした
