前に一度、ガソリンタンクに投入するエンジン内部の洗浄剤を
試した。 エンジン内部清浄剤の効果は? 参照
興味本位で今度は違う洗浄剤を入れてみたよ。
AZの燃料添加剤 FCR-062 100ml
メスシリンダーは自前の物。
説明書には燃料の0.25%以上は入れない事と書かれてある。
この手の分量は守らないと不完全燃焼等を起こしてかえって調子
を悪くするので厳守したほうが良い。
YB125SPは満タンで10Lだから「10000ml×0.25%」で初回
投入量は25ml。
以後はガソリンを入れた時の量に合わせて再計算して、数回入れる
と効果が出たり持続するとの事だ。
ガソリン給油量:投入量
1L:2.5ml
2L:5ml
3L:7.5ml
4L:10ml ↑
5L:12.5ml
6L:15ml 再投入時はこの辺の量が一番多いだろう
7L:17.5ml
8L:20ml ↓
9L:22.5ml
10L:25ml 初回
★端数の時は小数点以下を切り捨てて計算すると0.25%を越えない。
例えば5.8L給油したら5Lに対する量を投入すると安全確実。
メスシリンダーを用意するか約10~20ml程度が測れる液薬のカップ
など、工夫してみると良い。
投入直後にフロントブレーキレバーを握って車体を前後に揺らして
よく混ぜると良いと思う。
再投入も含めて800㎞走った結果などをスパークプラグの汚れから
判断してみたよ。
投入前。
極めて綺麗な燃焼状態らしく、キャブセッティングは上手く行っ
てるね。
400㎞走行後。
これには驚いた。
混合気のシャワーを浴びる側で一部地肌が露出していた。
しつこいカーボンのススがこんなに落ちてるのを見るのは初めて。
600㎞走行後。
さらにカーボンが洗浄されてて、周囲もカサブタの剥離のように
浮き始めていたよ。
一旦投入を中止して、その後200㎞走ってみた。
あ!カーボンがまた付き始めているではないか!
面白い! 目で分かる比較や効果は実に面白い!!
排気ポートも覗いてみた。
投入前。
全体的にカーボンが溜まっているが、これが普通のエンジン。
投入後600㎞走行時。
変わりない感じだけど、一部だけ少し薄くなったかな?
試しにスクレーパーでカーボンを擦ってみた。
治りかけの傷口のカサブタのようにポロポロと簡単にカーボンを
削り取ることが出来た。
普通ならゴリゴリと強く擦らないと取れないけれど、燃料添加剤
を投入後はかなり楽にできる感じ。
シリンダー内やピストンヘッドを観察したいところだけど、胃
カメラみたいなファイバースコープカメラが無いので、スパーク
プラグで判断してみた結果でした。
ずっと連続投入するべきか、年に1回程度の大掃除として間隔を
開けて投入するか悩むけれど、予想外に効果が出たので今後も不
定期に使ってみようと思ったよ。
こんなに目に見える洗浄効果があるとすれば、冬の間の数か月放置
な冬眠車両や長期出張などでキャブレターやFIインジェクターが
詰まり気味な車体にもお勧めできると思う。
軽症な汚れや詰まりなら実にお手軽に調子を戻す事ができるかもね。
もちろん過走行な車体にも。
投入前や投入後も調子が良い車体だったので、走りの関しては
特筆する変化は無かったけれど、最後にガソリンを給油した時の
燃費が49㎞/lになって良くなった。
50mlボトルもあるらしいからYB/YBR系なら2~3回投入のお試し
に良いでしょう。
以上、安いが効果が出た燃費添加剤でした。