「改造はひと段落したって言ったな。あれは嘘だ。」
YB125SPにサイドバッグを付けようとすると、位置的にどうし
てもウインカーにかぶさるので具合が悪い。
そんな時にスズキのST250などのオーナーさんが実行している、
ナンバープレート横にウインカーを移設する方法などがあるけれ
ど、部品を追加せずにスマートな仕上がりに出来ないか色々考え
た。
結果、こんな仕上がりなったよ。
今週は雨続きだったから、夜な夜な室内で加工をしていたのだ。w
たぶん参考にしたい方も居るだろうから、少し工程を書くよ。
テールライト関係の配線。
接続位置や這いまわしはこんな感じなので、サイドカバーと
シートを外して、各ケーブルを抜く。
ウインカーは14mmスパナーでナットを緩めれば外れる。
左右それぞれ配線色と長さが違うのだ。
ウインカ-固定部の穴。
回り止め構造の「長穴」になっていたので、これを再現するよう
にボックス横に穴あけすれば良い。
ウインカ-側。
けっこう細かい作りになってるなあ。
テールライトボックス外す。
10mmレンチで2か所のボルトを外してからケーブルをフェンダ
ーから抜く。
テールライトの裏蓋を外してみた。
樹脂製のケースなので強度に不安が残るけれど、リブ構造なの
が好都合だったから、加工を進める事にしたよ。
これだけ空間があれば、どうにかウインカ-を固定できると判断
して、加工を始めた。
穴あけケガキ。
ランプの付け根から水平に線を書き、30mmの場所に縦線を書い
て穴あけの中心とする。
ドリルで穴あけ。
2mm→4mmと少しずつ広げて10mm付近まで広げる。
長穴用のケガキ。
ここからはヤスリで少しずつ削るので特に正確に書いていない。
ひたすら削る。
この手の作業はプラモデル造りに慣れてる人なら簡単だろうね。
何度もウインカ-を通して水平出しやハメコミ具合が納得できる
まで削る。
長穴の結果。
不慣れな俺でも時間をかけてヤスリで削ればここまで仕上がる。
裏側の補強用ワッシャー。
市販のワッシャー「内径10mm・外径25mm・厚さ2.2mm」の
汎用丸大ワッシャーでも機能的には使えるけれど、樹脂製ケース
に金属ボルトナットで締め付けると、締めすぎた時に割れる可能
性があるので、弾力のある樹脂ワッシャーを自作した。
リサイクルショップで買った薄いまな板を切りだしたよ。
まな板は入手難だろうから金属ワッシャーで構わないと思う。
ウインカ-仮止め。
ヨシ、これなら行ける。
金属ワッシャーの時は締めすぎに注意!!!
さてウインカ-の配線をどう処理するか?
純正ウインカ-の電気的規格は12V10Wなので電流は約0.8A。
これが間欠動作するので細い電線でも許容電流内に収まりやすい。
バイクや自動車用の薄い被覆のAVS0.5が欲しいんだけれど、その
辺じゃ売っていないので代用電線を見つけてきた。
市販のLANケーブルで家にあった古い規格のカテゴリー5。
ハードオフなどジャンク屋さんで100円程度で売られてるから、
入手は楽だろう。
芯線がヨリ線であるのが条件だから、柔らかい実物を選ぶと良い。
60㎝ほど切って剥いて、中味の電線を取り出した。
電線の規格はAWG24(より線)で、許容電流も十分範囲内。
配線色に茶と緑があったので、ツイストペアの白線と共に
4本を既存シース内に通してみた。
シリコーン潤滑スプレーをひと吹きしてから通すと楽だよ。
LANケーブルじゃなく手持ちの細い線を使う場合は被覆の厚さ
の関係で入れにくい場合もあるだろう。
アース線を左右共通にすれば本数を減らせるので、工夫すると
良いと思う。
前準備。
余ったLAN配線の端材でこんな物を8本作っておく。
細い線材をギボシ端子に圧着する時は、太さを太らせるために
補強線をそえて圧着する技なのだ。
これで3倍太くなるのだ。
芯線を2倍の長さに剥いて折り返しても太くなる。
色々小技はあるのだ。
圧着する。
一応1.25部で圧着したが、0.75対応のギボシ端子と圧着工具な
らその方は良いだろう。
圧着完了。
両側はこんな感じになる。
組み立て。
ウインカ-を固定し、配線を整理する。
余った配線を折り返してまとめ、束線バンドで縛って納める。
結線。
箱の中に納まりつつ、端子に無理がかからないように整線する。
裏蓋をネジ止め。
うまくまとまったよ。
確認。
テールライト固定ボルトが配線を傷つけないように割りばしを
差し込んで配線を少し奥へ押し込んでおく。
こんな見えない配慮がトラブルを未然に防ぐのだ。w
後は車体に付けて配線すれば完成。
防塵カバー内に全て収まった。
仕上がり外観。
スッキリしていて尚且つ後へ移動したから、サイドバッグも安心
して装着できるようになった。
巻き込み防止構造を考える。
外して余ったウインカ-固定穴とタンデムステップホルダーの
余り穴を使って、何かパイプ状の物を柵にすれば良いかな?
また新たな課題が出来てしまった。
今日は雨模様な土曜日で、途中日が差したタイミングを利用し
て取り付けたけれど、結局霧雨が降って来たから出かけるのは
止めたよ。
以上YB125SPにサイドバッグを付ける時に邪魔なウインカー
を移設するお話でした。
おめでとうございます!
サイドバッグのサポーターはアルミでなくても適当な薄い鉄丸パイプでも構いません。
入手しやすいもので作ってみてください。
単純な構造ではありますが、内側への巻き込み防止として機能は果たすでしょう。
こっちも応援いたします。
どうもありがとうございました。
次はアルミ丸パイプ加工のサイドバックステーも真似させてもらいます。
この方法でやってみてください。
配線互換表でも書いて作業すればよいです。
実車の搭載する時も誤配線に注意すればきっと正常に
光ることでしょう。
穴あけは室内でじっくりやった方が綺麗な角度で仕上がると思います。
がんばってください。
ソロキャンプで苦労している積載改善のため大きめのサイドバッグをどう付けるか色々と検討しております。
しかし、位置的に邪魔なリアウインカーを小さいものに変えてナンバーステーに付ける方法は多くの方がやっているものの、スタイル的にどうも気が乗らなかったのです。
このテールランプ部を加工して、リアウインカーそのものを埋め込む方法はまさに私が求めていた方法でした。
参考にさせて頂きます。
きれいに仕上げたいので、慎重にゆっくり準備しながら加工、配線していきたいと思います。
ありがとうございました。
●テール黄 太線
●テール青 太線
●テールアース 太線
●ウィンカー緑 細線
●ウィンカー茶 細線
●ウィンカーアース白細線
●ウインカーアース白細線
で構成しています。
LANケーブルから材料を得たため偶然細い線径だったから、そのまま
ウインカー分の4本を通しました。
LANケーブル以外の太い線だときついと思うので、この場合はテールケ
ース内でアース線を1本にまとめから通せば3本になり、通しやすくなる
でしょう。
図面を参考にしてみてください。
シース内のケーブルは、
●テール黄 太線
●テール青 太線
●テールアース 太線
●ウィンカー緑 細線
●ウィンカー茶 細線
●ウィンカーアース 細線(まとめて1本)
の6本の線が通っているという事で良いでしょうか?
YBの車体側に繋がる純正配線色・黒色がアース(マイナス極)なので、
そこへ白線を繋ぎました。
結局 ウインカー→自作中継線→車体配線なので、自作中継線は極性が
合って居れば何色でも構わないです。
純正ウインカーを外す時に配線色の関係をメモしておけば分かりやすい
でしょう。
左右と極性だけ合わせれば動作しますよ。
頑張ってやってみてください。
白線はアースでしょうか?
カムチェーン伸び、ずいぶんあったんですね。
私もちょっと気にしておこうと思います。
しかし予想と違って異音が消えないのは残念でした。
あの独特のゴロゴロ摺動音、なにかが偏芯しているか隙間が大きくなってるか?
どこか見落としがあるか恐怖のクランク関係かな。
アイドリングでも発生しているからクラッチ以前の系統だとは思います。
私のYBのエンジンはピストン交換、カムチェーン交換もしてみましたが音は変わらず。でもエンジンのレスポンスは良くなった気がします。
ちなみに新旧カムチェーンを比較すると半コマ分伸びていたので全長で一コマ伸びていたようです。