相変わらず寒い日が続くね。
さて、ちょっとした理由でYB号のアクセルワイヤーに
注油をした。
主に曲がり部分の摩擦によってグリップの開閉抵抗が生
じるから時々潤滑油を注油したほうが良いんだけど、こ
こを整備する人はめったに居ない。
俺でさえ約3年前にやった程度である。
リンク→各部注油とバッテリー充電
なぜ急に注油をする気になったのか?
実は先日読者様のアクセルワイヤーが自宅から60㎞離れた
場所で切れてしまったのだ。
丁度曲がり部分付近である。
この写真を見た瞬間、背筋がゾッとしたね。
翌日、我がYB号のアクセルワイヤーを整備する事にした。
・キャブレター側の引きアクセルワイヤーを外す。
・スロットルケースを分解し、アクセルワイヤーを外す。
・防塵用のゴムキャップをずらして注油できるようにする。
今回はこんな物を用意した。
適当なビニール袋、ハサミ、養生テープ。
ビニール袋をコーヒードリップフィルターの様な形に
切り出す。
先端も少し切る。
スロットル端のアクセルワイヤーに通してテープ止め
する。
テープはしっかり巻き付けて液体が漏れないようにする。
潤滑オイルを少し溜める。
オイルの種類はエンジンオイル、スピンドルオイル、油圧
ジャッキオイルなど流動性がある物なら何でも良い。
俺は余ってたチェーンソーオイルを使った。
もちろんワイヤー専用のワイヤーオイルでも良いし手元に
都合の良い物が無ければ、普段愛用の浸透潤滑オイルでも
かまわない。
何もしないよりマシなのだ。w
オイルを溜めたらインナーワイヤーを上下させて浸透を
促す。
曲がり部分程度の浸透潤滑なら少量でかまわないし、全体
に行き渡らせたいなら注油と促しを数回繰り返せば良い。
気が済んだら防塵ゴムキャップを元に戻す。
そして各部を元通りに組み立ててアクセルの動きを確認する。
もしも軽くなったなら、今まで潤滑不足だったってわけだ。
注油後、動きが少し滑らかになった感触が起きた。
曲がり部分の潤滑が効いたんだろう。
町内を一周して、この日はおしまいにした。
天皇誕生日の今日、ちょっと徘徊ツーリングに出かけた。
梅の花はまだ満開とならず、木々はまだ芽吹いていない。
チェーン店のそば屋で昼食をとり、買い物をしなから
帰宅した。
アクセルの感触は実によくなったよ。
さて、例の読者様のその後はどうなったか?
なんとインナーワイヤーだけ引っ張り出してスライダーに
結び、どうにか引っ張りながら自宅までの道のり60㎞を
走行して帰ったそうだ。
どんな姿勢と動きなのか想像できないけど、なんという
サバイバル術!
さすが我がブログの読者。
転んでもタダでは起きない。w
こんな感じで運が良ければ乗り換えや廃車まで切れない
アクセルワイヤーだけど、実際に切れる例は有るのだ。
暇つぶしや春からのオートバイシーズン前に一度くらい
注油整備をしておく事をお勧めします。