Harvest*

日々の中で感じたことや思ったことの記録

出来事の意味と親友のこと

2013-08-03 00:47:23 | 日記
今日、海へ行った帰りに寄った店で偶然中学時代の親友とばったり会った。
早いお盆休みをとって帰省していた親友だった。

彼女は早くに結婚をし子供を産んで、今は遠いところへ住んでいる。
おととい、帰省してきた彼女と一緒にゴハンを食べながら、積もる話をたくさんした。
仕事の事情でなかなか地元に帰って来れない彼女と前回会ったのは3年前だった。

彼女は今でも、わたしのことを中学校時代のあだ名で呼んでくれる。
お店の中で、後ろから当時のあだ名で呼びかけられた時、
ものすごく懐かしい気持ちになった。

しっかり者でおせっかいやき。
中学の頃、「友達の中で誰が一番最初に結婚するか」という話になった時、
みんな口を揃えて彼女を指名したことをふと思い出した。
みんなの予言?どおり、本当に彼女は友達の中で誰よりも先に結婚した。

わたしの数少ない友達の中でも、本当に会うとホッとして、親友と呼べるような人。

彼女と久しぶりに会ったことによって、
その彼女と友達になった経緯が急に甦ってきて
あ、あの時のあの出来事って彼女と親友になるために必要なことだったんだ、と
突然、なにかが繋がったような気がした。

中学校1年生の5月、遠足の班決めがあったときのこと。
好きな友達同士で5人以上のグループを作る、ということがあった。
小学校から一緒だった友達たちのグループに入ろうと近寄ると、
なんだか微妙でおかしな空気が流れた。

なんだろう?変な感じ。
一緒になろうよ~と言っても今までの友達たちは目をそらした。
すぐに、歓迎されていない、とわかった。
その中の一番仲がよかった友達が、申し訳なさそうにコッソリ耳打ちで事情を伝えてくれた。

中学校になってから友達になった新しい子が、
わたしたちのグループの中で、わたしとだけ一緒の班になりたくない、と
遠足の班決めが行われる前々から友達たちに言っていたらしい。
理由は、わたしが「面白くない」からだった。
たしかにわたしはどちらかといえば、そのグループの中では大人しくて、
何を考えているかわからないと思われていたのかもしれない。
その子は、クラスの中でも女ボス的な存在だったので
周りの友達はそれに逆らえなかったらしい。

そんなことを聞いて、頭の中が真っ白になって泣きたくなった。
じゃあ、なんで今の今までなにごともなかったフリをして
一緒に仲の良いフリをしていたんだろう…。
ショックでたたずんでいる間も、どんどん班が出来上がっていく。
そんな時、一人足りないという班があって
その班の人たちが快く仲間に入れてくれた。

その中にいた一人が彼女だった。
班決めがきっかけでそれからどんどん仲良くなった。

急に今、こうして彼女と親友でいる現在と、当時の出来事が繋がった。
あのショックな出来事がなかったら、あの子があんな事を言わなかったら、
わたしと彼女は親友にはならなかったのかもしれない…。
人から裏切られた悲しい思い出だけが残ったように当時は思っていたけれど、
その出来事にはいろんな意味があったんだな…と急に思い至った。

わずかなひとときではあったけれども、
あの時のわたしは、クラスの中でひとりぼっちで
とても悲しくて惨めな思いをした。
だからなのか、その一件以来、
人から避けられていたり、変わり者扱いをされて浮いている人に
自分から話しかけるようになった。

そういう人たちと仲良くなってわかったことは、
仲間はずれにされていたり、馬鹿にされていたり、
冷やかされていたりする人の方が、そういうことをする人たちよりも
とてもいい人だった。
自分がされたことを人にやり返したりすることも一切ないし、
なんだか純粋な感じがした。

あの出来事は、トラウマにもなったけれど、
それと同時に親友を与えてくれたし、
わたしに人を見る目も養わせてくれていた。

あの時のことにこんな意味があっただなんて。
きっと他にも気づかないだけで、そういうことがいっぱいあるんだろうなぁ…。