6月16日夜(日本時間6月17日朝)、
第77回トニー賞授賞式が行われました。
わけあって、3日遅れの報告。
今回の会場は、デイヴィッド・H・コーク劇場で、
リンカーン・センターにある旧ニューヨーク州立劇場。
昨年のマンハッタンの外れから、中心に戻って来ました。
元々ニューヨーク・シティ・バレエの本拠地で、
2008年、石油・ガスの大富豪デイヴィッド・コークが
今後10年の改修のため、
1億ドル以上の資金提供と運営および維持費の寄付を行い、
この施設はデイヴィッド・H ・コーク劇場へと改称されたもの。
座席数は2586席。
司会は3年目となる、アリアナ・デボーズ。
もうすっかりトニー賞の顔ですね。
そのオープニング・ショー。
対象となったのは、
昨年4月28日から今年4月25日までの間に
ニューヨークのブロードウェイ大劇場でで開幕した作品で、
今期は、36作品が対象。
少ないようですが、
新作ミュージカルは16作品あり、
今世紀に入って最多。
昨年同様、技術部門はプレショウで発表され、
本番では、
主な賞の発表が行われました。
今期はヒラリー・クリトン(タフス)や
アンジェリーナ・ジョリー(アウトサイダー)、
アリシア・キーズ(ヘルズ・キッチン)などが
プロデューサーとして作品を生み出しました。
受賞結果は、次のとおり。
○ミュージカル部門
作品賞 アウトサイダー
リバイバル作品賞 メリリー・ウィー・ロール・アロング
主演男優賞 ジョナサン・グロフ(メリリー・ウィー・ロール・アロング)
主演女優賞 マリア・ジョイ・ムーン(ヘルズ・キッチン)
助演男優賞 ダニエル・ラドクリフ(メリリー・ウィー・ロール・アロング)
助演女優賞 キーシャ・ルイス(ヘルズ・キッチン)
脚本賞 シャイナ・タウブ(サフス)
演出賞 ダンヤ・テイモア(アウトサイダー)
装置デザイン賞 トム・スカット(キャバレー)
衣裳デザイン賞 リンダ・チョー(グレート・ギャツビー)
照明デザイン賞 ブライアン・マックデヴィット、ハナ・S・キム(アウトサイダー)
音響デザイン賞 コディ・スペンサー(アウトサイダー)
「アウトサイダー」4部門、
「メリリー・ウィー・ロール・アロング」3部門(共通部門を加えるト、4部門)、
他は1部門ずつと、ばらけた結果でした。
ダニエル・ラドクリフ君は、
これで「ハリー・ポッター」から脱出しましたね。
○演劇部門
作品賞 ステレオフォニック
リバイバル作品賞 アプロプリエイト
主演男優賞 ジェレミー・ストロング(民衆の敵)
主演女優賞 サラ・ポールソン(アプロプリエイト)
助演男優賞 ウィル・ブリル(ステレオフォニック)
助演女優賞 カラ・ヤング(パーリー・ヴィクトリアス)
演出賞 ダニエル・オーキン(ステレオフォニック)
装置デザイン賞 デヴィッド・ジン(ステレオフォニック)
衣裳デザイン賞 ディディ・アイーテ(ジャジャズ・アフリカン・ヘアー・ブレイディング)
照明デザイン賞 ジェーン・コックス(アプロプリエイト)
音響デザイン賞 ライアン・ルメリー(ステレオフォニック)
○共通部門
オリジナル楽曲賞 シェイナ・タウブ(サフス)
振付賞 ジャスティン・ペック(イリノイ)
オーケストラ編曲賞 ジョナサン・チューニック(メリリー・ウィー・ロール・アロング)
と、「ステレオフォニック」が5部門を獲得。
ショーの華であるミュージカルのパフォーマンスは、
「アウトサイダー」、
「ヘルズ・キッチン」、
「ステレオフォニック」、
「メリリー・ウィー・ロール・アロング」、
「キャバレー」
などが披露されました。
かつては、トニー賞の授賞式を見て、
夏に行くニューヨークでの観劇プランを立てたものですが、
もう行くこともないし、
知らない作品、知らない俳優が多く、
ちょっと乗れない授賞式でした。
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