
雷雨の置き土産のモワァ~とした雲が、太陽の前を通ると様々な色合いの彩雲が見たのですが、濃くは色付きませんでした。

むしろ強烈だったのは、薄明光線。
シャープな鋭い光を放っていました。

傾いた太陽は、東の空に残っている雷雲を照らしていました。
まだどこかで降っているのでしょうね。

茜色の雲と雨のように降り注ぐ薄明光線の中を、鳥が家路を急いでいました。

柔らかなベールのような光芒が、クッキリと世界を二分して…やがて訪れる闇を告げているようでした。

東天の雲の方が鮮やかで、この雲は金魚を思い起こさせたりして…。
激しかった雷雨の後の、安らぎのひとときは過ぎてゆきます。