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小惑星探査機「はやぶさ」が6月13日(日)に7年の宇宙の旅を終えて、地球(オーストラリア・ウーメラ砂漠)に還ってきます。
小惑星探査機の名の通り、小惑星「イトカワ」の岩石採取が目的の旅でしたが、度重なるトラブルに見舞われ、その旅は困難と奇跡の連続でした。
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=soranokiroku-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B003LYJRSI&fc1=000000&IS2=1<1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0" align="right"></iframe>・2003年5月9日 打上げ
・2003年5月27日 イオンエンジン点火
・2005年7月29日 小惑星イトカワに接近、撮影に成功
・2005年7月31日 リアクションホイール1基故障、残り2つで姿勢制御
・2005年9月12日 イトカワに到着(20km地点)
・2005年9月30日 ホームポジション(約7km地点)到着
・2005年10月2日 リアクションホイールさらに1基故障
・2005年11月12日 探査機「ミネルバ」分離
・2005年11月20日 1回目タッチダウン(小惑星から離陸した初の衛星となる)
・2005年11月26日 2回目タッチダウン(サンプル収集したか不明)
・2005年11月27日 燃料気化による温度低下でバッテリー放電
・2005年12月4日 イオンエンジン用のキセノンガスを噴射して姿勢制御
・2005年12月8日 燃料漏れ再発生で通信・姿勢制御不能、行方不明となる
・2005年12月14日 地球帰還軌道に乗り遅れ、帰還が予定より3年延びる
・2006年1月26日 地上との通信が復活、電気系に重大なトラブル判明
・2006年3~5月 漏れた燃料を加熱して気化させ追い出し、エンジン2基を再起動
・2006年6月 太陽光圧力を利用して姿勢制御
・2006年7月 回路を変えて爆発のリスクを回避しつつバッテリー充電
・2007年2月 イオンエンジンの再点火
・2007年4月25日 エンジン1基で地球帰還可能な予定表を作成し、帰還へ
・2008年5月末 地球から再遠に到達
・2009年11月4日 イオンエンジンに異常発生、地球帰還の危機
・2009年11月19日 2基のイオンエンジンを組み合わせて推進力確保
・2010年1月13日 地球の引力圏通過が確実となる
・2010年3月27日 地球帰還に向けた軌道変換完了、イオンエンジンの連続運転終了
・2010年5月27日 地球まで760万km
・2010年6月13日 地球帰還予定。はやぶさ最後のミッションは、小惑星接近シミュレーションのデータ採集のため大気圏に突入(燃え尽きる)。サンプル採集したカプセルはオーストラリアの砂漠で回収予定。
(以上、週刊ダイヤモンド6/12号より)
「決して諦めない」
地上で支援する技術者達の想いに応えるように「はやぶさ」は飛行を続け(関係者によれば、「はやぶさが、忠実に我々のコマンドに答えてくれる以上の“協力”をしてくれたから、数々の危機を乗り越えられたと思う」とのこと) 、6月9日15時JSTに最後のイオンエンジン噴射を終え(TCM-4)、オーストラリア・ウーメラ砂漠の着陸想定地域への精密誘導が完了しました。
様々なトラブルに見舞われる中で、最終的に「はやぶさ」は大気圏再突入時に「イトカワ」のサンプルのカプセルを放出後、燃え尽きてしまうことになりました。
自立誘導航行も世界初、イオンエンジンも画期的。
世界初だらけのチャレンジで、そして数々の困難を克服して航行し続け、帰還しようとしています!!!
ただの宇宙機…。
しかし、「はやぶさ」の存在は多くの人の心を揺さぶり、掴んでいます。
6月13日(日)22:51JST頃、「はやぶさ」は地球へ還ってきます。
7年もの苦難の旅からお帰りなさい。
「お疲れ様。良く還って来たね!」
そう言って、撫でてあげることもハグしてあげることも出来ません。
「はやぶさ」は風になって、地球に還るのです。
未知の小惑星のサンプルのカプセルは、無事地上へ届くのか?
ワクワクしない訳ではありませんが、とても切ない。
その時には涙でグショグショになりそうですが、心からの「お帰りなさい!」を言いたいと思っています。
(リエントリ当日のライヴ中継予定などは、本記事の後半に…。)
◆予習・復習


「はやぶさ」に関しての早わかり、Q&Aがまとまっています。
「はやぶさ」のこれまでの業績やトラブルに関しては…執筆者の松浦氏、明日にはオーストラリアへ出発してしまうけれど、帰還までに掲載が間に合うのかな?(^^;;)


はやぶさに関する最新情報はこちらで読めます。

ノンフィクション・ライター 松浦晋也 氏
TBSラジオ番組”Dig”内のコーナー『NEC Wisdom Square』
6月中の毎週木曜日23:35頃~5分間くらい。
オンエア:TBSラジオ、中部日本放送(CBC)、新潟放送(BSN)、北日本放送(KNB)、熊本放送(RKK)
ストリーミング配信:Digの左カラムの「生放送を聴く」より
IPサイマル放送:radiko(東京・神奈川・千葉・埼玉のみ)
番組の内容は、オンエア4日後にMP3形式でサイトにアップされます。
・[6月3日放送] 「はやぶさ」の使命~太陽系誕生の謎を解明せよ!
・[6月10日放送] 「はやぶさ」の帰還~小惑星「イトカワ」のサンプル採取から地球への帰還まで(6月14日公開予定)
・[6月17日放送] 「はやぶさ」の成果~サンプルの入ったカプセルの行方(6月21日公開予定)
・[6月24日放送] 「はやぶさ」がつなぐ未来~はやぶさ帰還の成果と未来(6月28日公開予定)

ノンフィクション・ライター 松浦晋也 氏
※全文を読むには、要会員登録のこと。(無料)

「はやぶさ」に関する記事一覧
(記事数が多く、すべて読破すると本1冊分は軽くありそう。^^;;)

「はやぶさ」に関する膨大な情報の集積場!
上記の松浦さんの記事一覧も、記事タイトルを並べて見られるので、こちらから当たりをつけてご覧になった方が、見つけやすいかも…。

JAXA川口プロマネの出身地ということで、NHK青森が「はやぶさ」を大特集!


手っ取り早く「はやぶさ」に迫った窮地と「こんなこともあろうかと…」(トラブル・リカヴァリー)を知りたい方は、これらの動画をご覧頂くと良いかと思います。
画面上のコメントは非表示にも出来ます。(画面右下のふきだしをクリック)
※なお、原因が分かりませんが、この文章以降が表示されないことがあります。(ニコニコ動画のアクセス数が増えて、トラフィックが混雑?して表示されない??そもそも、ニコニコ動画が関係あるのかさえ不明ですが…。)
ブラウザの問題のような気もしますが(IE6だと表示されず、Firefoxだと問題なく表示されたりしています)、少し時間を空けてから再アクセス下さるとありがたいです。
宇宙戦艦ヤマトの島さんと真田さんが登場。
「はやぶさ」を襲うトラブルに対して、「こんなこともあろうかと…」と真田さんが様々な策を講じてトラブルを回避していきます。
「はやぶさ」の頑張りの裏には、多くの技術者達の英知や試行錯誤があったことが偲ばれて、胸が熱くなるのでした。
魂になっても地球に帰る!
谷山浩子さんのこの歌は、「はやぶさ」のためにあったのか?!とさえ思えてきます。
ヴォーカロイド・ミク版、7年の月日をかけての「はじめてのおつかい」。
文字が小さくて読みづらいですが、「はやぶさ」の打上げからトラブル、回避などが分かります。
号泣。(T_T)
地球は…みんなは…大きく手を広げて「はやぶさ」君の帰りを待っているよ。
みんなの頬を撫でる風になるんだね。
当blog内記事


◆リエントリ(大気圏再突入)
6月13日(日)22:51JST頃
(時間…合っているよね?現地23:21で、時差30分…の筈。^^ゞ)
大気圏再突入。
断熱圧縮の空力加熱で燃え尽きる。
成層圏に拡散し、高度13kmでジェット気流に乗り高度6kmで乱層雲と出会う。
昇華核として飽和水蒸気を集め氷晶となり雪片となり、途中で融けて雨になる。
ある朝玄関を出たあなたの肩先に落ちる一滴の雨粒…それが「はやぶさ」。
from Twitter
オリジナルは2chのようです。

宇宙教育テレビ特別番組
・第一部:12:45~14:30
的川先生による「はやぶさ」についての講演など
・第二部:19:30~23:00頃
視聴者の皆さんからの想いを紹介。

18:00~24:00
「はやぶさ」帰還時の相模原管制室の模様をライブ中継(音声なし)
小惑星探査機「はやぶさ」の帰還中継の実施について@メディア・アイ・コーポレーション
中継サイト:http://www.media-i.com/Hayabusa/

18:00~23:00頃
相模原キャンパス 研究・管理棟1F 入札・会議室
※来場者多数の場合は、来場者数を制限させていただく場合があります。
※深夜に及ぶため、お子様だけの来場はご遠慮下さい。
※車での来場はご遠慮下さい。

6月13日(日)22:00~(終了未定)
小惑星探査機 はやぶさ(MUSES-C)(以下はやぶさ)の地球帰還をみんなで見守り、無事に帰還することができたら「おかえり!」と言う番組を生放送します。
この番組では「はやぶさ」の目的や、7年間のドラマを専門家や宇宙大好きなみなさんと振り返り、オーストラリアに落ちる「はやぶさ」のカプセルをニコニコユーザーの現地特派員が撮影にチャレンジし、最後にみんなでおかえりと言う番組です。
出演者
BeDai(ビーダイ)・「宇宙」コミュの管理人
超電磁P
出村裕英・会津大学講師
秋の『』(あきの)・はやぶさコスプレイヤー
現地特派員
尻P・SF 作家
NECOVIDEO VSOL1
同行者
松浦晋也・ノンフィクションライター

6月13日(日)21:30~
・プログラム(予定)
小惑星探査機「はやぶさ」について(解説)
各地のファンからの電話メッセージ(予定)
リエントリ(再突入)について(解説)
オーストラリアより衛星生中継(上記、ニコニコ生放送-公式-と同じでしょう)
※この放送は、一般の宇宙ファンによる放送です。
※衛星通信の状況により、放送が成立しない可能性があります。

2010/6/13に地球に帰還する小惑星探査機「はやぶさ」をオーストラリアか ら生中継します。
企画・撮影:和歌山大学宇宙教育研究所
配信協力:ライブ!ユニバース実行委員会
回線が随分細いようで、テスト配信時にかなり遅延が発生していました。
分単位で遅延する可能性があるとのことで、ご了承下さい。

NASA airplane will attempt to broadcast reentry of #Hayabusa LIVE Sunday...ということで、NASAははやぶさのリエントリーを機上から観測、生中継してくれるようです!!
NASAの状況によって、リアルタイムではなく録画の提供になることがあるとのこと。

6月13日(日)18:00~24:00
◆その他

上映館がジワジワ増加中?!
また、追加上映や上映期間が延びている館も複数ありますので、ちょこちょこチェックして下さい!

本編43分、トレイラー2分、メイキング21分を収録。
6月11日頃発売
ブルーレイ:5900円
DVD :3400円
アストロアーツ・オンラインショップ ブルーレイ版・DVD版

アストロアーツ・オンラインショップ 「HAYABUSA - BACK TO THE EARTH - クリアファイル セット」
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=soranokiroku-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B003HC8DH0&fc1=000000&IS2=1<1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0" align="right"></iframe>

アオシマ プラモデル
この記事トップの画像が、このプラモデルの箱です。
ファースト・ロットは完売で、アオシマでは大慌てで追加生産を開始したそうです。(^^;;)
現在在庫がない場合でも、6月下旬に出てくる可能性があります。
・作る前に必要なもの
カッター、ニッパー、ピンセット
プラモデル用接着剤(リモネンが良いそうです)
塗料・使用色:ホワイト(白)、ブラック(黒)、シルバー(銀)、ゴールド(金)、カッパー(銅)、つや消しブラック、明灰白色、キャラクターブルー
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山根 一眞 (著)
2010年7月29日発売予定
マガジンハウス
1365円
◆blogご紹介



日本各地で「はやぶさ」や小惑星イトカワに関する講演・トークショー・ライブが開催されたり、各地のプラネタリウムでも関連番組の投影がありますね。



2010.6.13 3:00 情報追加