
大自然の国・カナダを行く2 カヌーの旅
2011年3月15日(火) 20:00~20:54
BS朝日
世界で2番目に広い国・カナダ。多様な自然に囲まれた大地は、私たちの想像を超える景色を見せてくれる。世界中で活躍するサバイバルの専門家レイ・ミアーズが、雄大なカナダの地を訪れ、過酷な大自然とその開拓に挑んだ過去の探検家たちの足跡をたどる6回シリーズ。
今回の旅では、毛皮貿易の拠点となったオンタリオ州のフレンチ・リバーを訪ねる。
フレンチ・リバーは、先住民族と取引を行う際の重要な流通路であったため、貿易の拠点として栄えていった。初期の貿易商人たちは、カヌーで川を下り、先住民族たちが住む森の奥まで出向き取引を行っていた。レイは当時の旅の様子を再現。急流を下り、川のそばでキャンプをしていく中で、毛皮貿易がどのように行われていたのかを紹介する。
世界で活躍するサバイバルの専門家レイ・ミアーズが今回訪れるのは、オンタリオ州のフレンチ・リバー。
北方林が国土の大半を占めるカナダは農業に向いておらず、不毛な土地だとみなされていた。しかし、ヨーロッパで毛皮に対する需要が高まり始めると、カナダの毛皮資源が注目を集めるようになる。先住民族との貿易が始まった当時、商人たちは取引を行うためカヌーで川を下っていった。フレンチ・リバーは、先住民族と取引を行う際の重要な流通路であった。
貿易に使われたカヌーは最大で10メートルにもなり、3トンの積荷を運んでいた。それだけの重量に耐えることができ、なおかつ陸路を移動する際はかついで移動できるほど軽いものだった。レイは毛皮商人たちの旅を再現。実際に急流下りをし、彼らが野営した場所でキャンプを張り、木の枝で調理場を作る方法などサバイバル技術を紹介する。
そして、カナダでの貿易を語る上で外せないのが、「ハドソンズ・ベイ・カンパニー(ハドソン湾会社)」の存在。1670年にイギリス国王の勅命を受けて設立され、現在のカナダの約4割を占める広大な領土を与えられたこの会社は、後のカナダの発展に深くかかわることとなる。「ハドソンズ・ベイ・カンパニー」は移動の手間を省くため、内陸に交易所を開いていった。これらの交易所は、今日のカナダの都市の原型となっていくのだった。
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