アナログおやじのJazz&Audio日記

アナログ好きのおっさんが綴るJazz&Audioの四方山話です。夜な夜なレコード三昧、オーディオ三昧です。

音吉MEG見参

2018年10月13日 23時04分37秒 | ジャズ













今日は「音吉MEG」へ。5月に(森)リコさんらTrio 1140のライブ以来、およそ5か月ぶり。ライブではなくカフェタイム、12時から16時の時間帯だ。ちなみにリコさんはJAZZ violin弾きで炎のviolinといわれるほど、情熱的な演奏。彼女はバークレーの出身。Trio 1140 はバークレーの同窓生で結成されたグループ。1140はバークレー所在地の番地のこと。

店主の柳本さんとオーディオ談義、JAZZ談義であっという間の3時間。LPを持参し、光カートリッジで掛けて頂いた。素晴らしい出音で、圧倒された。奏でる音はレンジが広く、分離が抜群で爽快。アンプ側でデジタル処理も可能で、イコライズも自由自在。拙宅との一番の違いは空間表現。音が浮かぶのだ。でも今の再生空間では致し方なし。天井の高く、広いリスニングルームが欲しいなぁ。

持参したアルバムは、CHRIS CONNERのThis is Chris、PREVINのAndre Previn and His Pals、MICHEL LEGRANのLe Jazz Grand。どれも優秀な録音だが、Le Jazz Grandが最もHi-Fiでとても1979年の録音とは思えず。

ぜひ、また伺いたい。
次回はどのアルバムを持って行こうかな。

「さとうた」at荻野仁子初CD

2018年10月02日 00時24分58秒 | ジャズ






仁子さん(当blogをご覧頂いている方はご存じ、日本の女性oud奏者の第一人者)が初CDをリリースした。「さとうた」である。ライブでいつも聴いているおなじみの曲ばかりだが、改めてCDとして聴くとまた新たな発見がある。印象に残ったのは冒頭のkarenさんとのコラボ。アラブの曲だが、音色もニアンスもBossa Nova。哀愁を帯びたどこか物悲しい音色は、アラブ音楽とBossa Novaに、どこか通奏低音の如く共鳴するところがあるのかもしれない。一番好きな曲は4曲目の「ジャスミンの樹の下で」。ライブこの曲を聴くとワクワクする。と同時に気持ちが解放され高揚するのだ。Rシュトラウスの「英雄の生涯」の冒頭の感じだろうか。とりわけ印象が強いのが、星さんのcelloと大田(恵資)さんのViolin、とりわけ後者のviolinは素晴らしい。哀愁を帯びた音色はアラブ音楽との相性がこれ以上のものはないのでは、と思うほどだ。

参加musicianは太田さん以外全員ライブで聴いているのだが、太田さんだけ未経験。俄然聴きたくなった。oudの師匠である常味さんとのduoも興味深い。右が常味さん、左が仁子さんでしょう。(笑)力強く一音一音張りがあるudoと、柔らかく女性らしいしなやかなoudの共演である。



音造りは全体的にオフマイク気味。楽器の音色も際立たせる録音ではなく、一体感を狙ったミキシングと見た。

まだまだ一般的でないアラブ音楽、日本語の歌詞も洗練され始めて聴く人にも違和感なく耳になじむ。
アラブ音楽を聴く新たな道標となる素晴らしいアルバムである。




1.ナシエンアラモ Naci En Alamo
2.エルカジエ Elqajiye
3.ビラジィ アスカラ Biladi Askara
4.ジャスミンの樹の下で Taht el Yasmina fellil
5.Everyday I say
6.ねむれ Durme
7.金の階段 Scalerica De Oro
8.群青 Gunjo Azure
9.故郷の娘 Bint el Balad
10.青い金のベンヌのように













Mysterious traveller/Weather Report

2018年06月20日 00時28分31秒 | ジャズ







今宵の一枚はMWeather ReportのMysterious travelle。録音は1974年2月~5月、レーベルはCBS。まだジャコが参加していない初期のアルバムである。当たり前ながらザビエルのシンセサイザーの使い方が上手い。というか卓越している。シンセサイザー自体も世に登場してまだ日が浅く、性能的も牧歌的なレベルで、ロックでの使われ方は単にメロディーを奏でるだけ。ところがザビエルのシンセサイザーは実に多彩で色彩感豊か。複雑なサウンドを紡いでいる。B面3曲目のScarlet Womanが好き。ライブの定番となった初期の代表的な一曲。イントロのが印書的。


録音は優秀。音の分離も良く左右に良く広がる。各楽器も鮮明で位置関係が良くわかる。


side A

1.Nubian Sundance(Zawinul)

2.American Tango (Vitouš, Zawinul)

3.Cucumber Slumber (Johnson, Zawinul)

side B

1.Mysterious Traveller (Shorter)

2.Blackthorn Rose(Shorter)

3.Scarlet Woman" (Johnson, Shorter, Zawinul)

4.Jungle Book (Zawinul)


(personnel)


Josef Zawinul - Electric and acoustic piano, synthesizer, guitar, kalimba, organ, tamboura, clay drum, tack piano, melodica
Wayne Shorter - Soprano and tenor saxophone, tack piano
Miroslav Vitouš - Upright bass (track 2 only)
Alphonso Johnson - Bass guitar
Ishmael Wilburn - Drums
Skip Hadden - Drums (tracks 1 and 4 only)
Dom Um Romão - Percussion, drums

Gil Evans/Live at the royal festival hall

2018年06月16日 23時53分49秒 | ジャズ







今宵の一枚はGil Evans/Live at the royal festival hall。録音は1978年、レーベルはRCA。音の魔術師であるGilのアルバムは、どれも聴いても音のパレットというべきで多彩な楽器の織りなす音色に魅せられる。とりわけ、吹奏楽器、ラッパモノの使い方、アレンジが素晴らしい。このアルバム、特筆すべきは菊地雅章の参加である。とはいえ、吹奏楽器の陰に隠れ目立たず。Lew Soloffのtpが素晴らしい。


録音は1978年とい比較的新しいが、音は良くない。ライブとはいえ、音像が中央よりで各楽器も分離もイマイチ。




side A

"Angel" (Jimi Hendrix) - 5:05
"Parabora" (Alan Shorter) - 6:45
"Orange Was The Colour of Her Dress then Silk Blue" (Charles Mingus) - 7:00

side B

"Stone Free" (Hendrix) - 10:20
"Fugue from Concorde" (John Lewis) - 8:30
"Blues Inc. Medley: Cheryl/Birdhead/Relaxing at Camarillo" (Charlie Parker)
"Epilogue"

(personnel)

Gil Evans - piano, electric piano, arranger, conductor
Lew Soloff - trumpet, piccolo trumpet
Ernie Royal - trumpet, flugelhorn
Hannibal Marvin Peterson - trumpet, orchestra chimes
John Clark - French horn, guitar
Bob Stewart - tuba, flugelhorn
Arthur Blythe - alto saxophone, soprano saxophone
George Adams - tenor saxophone, soprano saxophone, bass clarinet, alto flute
David Sanborn - alto saxophone, soprano saxophone, flute
Pete Levin - Minimoog, clavinet
Masabumi Kikuchi - electric organ
Herb Bushler - bass
Sue Evans - drums, timpani, percussion

Weather Report/Procession

2018年06月11日 22時31分49秒 | ジャズ







今宵の一枚はWeather ReportのProcession。録音は1983年、レーベルはcolumbia。ジャコとアースキンが抜けた新生weather reportである。bassはさすがにジャコが上で彼ほどの存在感はないが、ドラムはむしろオマー・ハキムの方が前衛的でアグレッシブなサウンドだ。新しいweather Reportの新しさの所以かもしれない。アルバム全体の特徴はvoiceの位置づけだろうか。メンバーだけでなく、なんとマンハッタントランスファーがB面でコーラスを提供している。どうせならもっと彼らを前面に出すプロデュースをして欲しかった。なんか中途半端。B面2曲目、The wellのショーターのサックスが素晴らしい。


録音は音像が真中に集まりがちであまり分離がよくない。全体的に籠った感じだ。



side A

1.Procession

2.Plaza real

3.Two lines

side B

1.Where the moon goes

2.The well

3.Molasses run


Personnel

Josef Zawinul - keyboards
Wayne Shorter - tenor and soprano saxophones
Omar Hakim - drums, guitar, vocals
Victor Bailey - bass
José Rossy - percussion, concertina
The Manhattan Transfer - vocals on "Where the Moon Goes"




George cables trio/Old wine, New bottle

2018年06月06日 23時55分27秒 | ジャズ







今宵の一枚はGeorge cable trioのOld wine New bottle、録音は1982年1月。レーベルはATLAS。よく唄うpianoだ。コロコロと弾むような演奏である。一音一音明確というより、連綿と繋がって面でヒタヒタと押し寄せる感じである。聴いていて爽快。bassも弾む。pianoとの掛け合いが瑞々しい。タイトル通り、スタンダードのナンバーを新しい解釈で提示。面白いのだがやはりオリジナルの方が良いかなぁ。

メリハリのある録音でダイナミックレンジ広大で素晴らしいのだが、どこか人工的な匂いがする。



side A

1.Tangerine

2.Alfie's Theme

3.Don't Blame Me

A4 It's Only A Paper Moon

side B

1.Waltz For Derby

2.Georgia On My Mind

3.It Could Happen To You

personnel

George Cables(piano)

David Williams(bass)

Carl Burnett(drums)


Lennie Tristano/Lennie Tristano

2018年06月03日 23時50分11秒 | ジャズ







今宵の一枚は、Lennie TristanoのLennie Tristano。録音は1955年6月、レーベルはAtlantic。まるでclassicのようなA面とJazzなB面の演奏。好対照である。1955年当時としてはに凝った録音、多重録音がされている。(A面1曲目)その効果か。いや意図的にcoolさを演出している。cool派の代表、いや元祖たる演奏である。とにかく耳に残る旋律で、Tristano=line upなのだ。


A side

.Line Up

2.Requiem

3.Turkish Mambo

4.East-Thirty-Second

5.These Foolish Things


B side

1.You Go To My Head

2.If I Had You

3.Ghost Of A Chance

4.All The Things You Are


(personnel)

Lennie Tristano (p)

Lee Konitz (as)

Peter Ind (b)

Gene Ramey (b)


Art Taylor (ds)

Jeff Morton (ds)

Echoes of a friend/McCoy Tyner

2018年05月31日 23時50分42秒 | ジャズ







今宵の一枚はMcCoy TynerのEchoes of a friend。録音は1972年11月、レーベルはVictor。東京での録音である。なんだか最近はMcCoy Tynerを聴くことが多い。元々Keith好き、なれどどこかMcCoyに惹かれるところがあるのかしれない。McCOYと言えばColtrane。このアルバムはColtraneに捧げられたものだ。どこか東洋的な響きがする、なんとも摩訶不思議な世界。ピアノという西洋楽器の典型から、凡そかけ離れた世界が現出するといったら大袈裟か。B面冒頭のドラの音が一気に別の世界に引き込む。




side A

1.Naima

2.Promise

3.My favorite song


side B

1.The discovery

2.Folks


personnel

McCOY Tyner(piano)

Jan Garbarek-Bobo Stenson Quartet /Witchi-tai-to

2018年05月30日 23時54分09秒 | ジャズ








今宵の一枚はJan Garbarek-Bobo Stenson QuartetのWitchi-tai-to。録音は1973年11月、レーベルはECM。北欧のJAZZだ。イカニモECMらしくclearで清明な音。A面冒頭のJan GarbarekのSSが印象的でcool、如何にも彼らしい。Bobo Stensonのpianoも素晴らしい、とりわけA面2曲目の伸びやかさは、ビックリ。大げさに言えば、620Bから溢れそうな感じ。アルバム全体を通して聴くと不思議なもので、いかにもヨーロッパ、それも北欧色が色濃く一聴してアメリカのJAZZとは違うのがわかる。真赤に燃えるのではなく、静かな青白い炎だろうか。熱くならないのだ。



A side

1.A.I.R

2.kukka

3.Hasta Siempre


B side

1.Witchi-tai-to

2.Desireeless





personnel

Jan Garbarek(ts, ss)

Bobo Stenson(piano)

Palle Danielsson( bass)

Jon Christensen(drums)


Thelonious Monk plays Duke Ellington/Thelonious Monk

2018年05月28日 23時58分11秒 | ジャズ










今宵の一枚はMonkのThelonious Monk plays Duke Ellington。録音は1955年7月、レーベルはRiverside。聴いていてどうにも違和感がぬぐえないのが、Monk。個性的と言うかどこか変。調子外れなところがあり、取っつきにくいのだ。感情移入しにくい、といった方がわかりやすいだろうか。?でも不思議と魅かれるものがある、ホントに変な人。未熟故、お前はMonkがわからないだけ。と言われればそれまでだが。例によってVan gelderの録音なのだが、珍しくclearでスッキリ。不思議だ。特筆すべきはOscar Pettifordのbass。実に良い。音程明確でよく唄う。とりわけ、A面の音はpianoとbassどっちが主役なんだぁ、といった演奏。Monkのアルバムなの。?と言いたくなるほど。Kenny Clarkが妙におとなしい。


録音はすでに記したようにclearで見通しが良い。pianoの余韻が綺麗。



side A

1.It Don't Mean A Thing (If It Ain't Got That Swing)


2.Sophisticated Lady


3.I Got It Bad And That Ain't Good


4.Black And Tan Fantasy


side B

1.Mood Indigo


2.I Let A Song Go Out Of My Heart


3.Solitude


4.Caravan



personnel

Thelonious Monk(piano)


Oscar Pettiford(bass)


Kenny Clarke(drums)







Jackie Mclean/New soil

2018年05月25日 17時47分01秒 | ジャズ












今宵の一枚はJackie McleanのNew soil。録音は1959年5月、レーベルはBlue note。Jackieの記念すべきBlue note移籍第一弾である。張り切って嬉々として吹きまくる様子がわかる。素晴らしい演奏で、Donaldとのハモりがこれでもか、というほどノリノリで気持ちが良い。とりわけ、A面冒頭のHip strutで左右に鳴り響く二人にハっとさせられる。全員溌剌として演奏しているが、とりわけtpのDonaldのプレイに魅かれる。まるでClifford Brownのようだ、といったら誉め過ぎか。


録音は文句なし。素晴らしいの一言。左右に大きく広がり、これぞステレオ録音。やはり50年代後半から60年代の録音が一番。この時代の優秀録音を聴くと最近のマルチモノの録音が陳腐で、薄っぺらく聴こえる。




side A

1.Hip strut

2.Minor apprehension


side B

1.Greasy

2.Sweet cakes

3,Davis cup


personnel

Jackie Mclean(as)

Donald Byrd(tp)

Walter Davis Jr,(piano)

Paul Chambers(bass)

Pete La Roca(drums)

John Lewis/Statements and Sketches for Development(素描)

2018年05月24日 00時04分27秒 | ジャズ






今宵の一枚はJohn Lewisの素描。録音は1976年1月、レーベルはCBS SONY。まず特筆したいのは音の良さ。青山タワーホールにおける日本人エンジニアによるrecordingである。実に力強く、一音一音明確で力強い。まるでVan Gelderを上品にしたような録音である。さて本題。John Lewisと言えばMJQだが、このアルバムはソロ。しかもこれが彼にとって初ソロアルバムというから驚きだ。デビューから20年以上経過して初ソロとは意外な感じがする。失礼ながらKeithやPetersonのような思わず、唸ってしまうテクニックや、Evansのような華麗さ、Hankのような饒舌でいぶし銀のような渋さはなく、朴訥と丁寧に弾くといった印象である。実直さがうかがえる演奏だ。興味深いのはKeithほどではないしろ、演奏中に唸っていること。低い声でだがハッキリ聴こえる。

冒頭に記したように録音は素晴らしい。日本人が録音した中で一番。こんなに厚い音が録れる人がいたとは。!!定位、奥行き、左右のバランスどれも文句なし。今年聴いたレコードではNO1である。


side A

1.Milano

2.Dianjo

3.Afternoon in Paris

4.I don't know what rime it was

5.Plastic dreams


side B

1.Romance

2.Confurmation

3.2"Ease 3"West

4.Round Midnight

5.Kilostone


personnel

John Lewis(piano)



McCoyTyner/plays Ellington

2018年05月21日 23時39分45秒 | ジャズ








今宵の一枚はMcCoy Tynerのplays Ellington。録音は1964年12月。レーベルはimpuluse!。McCoyといえば Coltraneだがリズムセクションは Coltraneのレギュラーメンバーながら、実にリラックした演奏だ。 Coltraneがいると、どこか肩肘張ったように聴こえるてしまうのだが、微塵も堅苦しさが感じられないのが不思議。パーカッションが入るとラテンぽい華やかな印象でウキウキしてくる。A面2曲目のCaravanだ。パーカッションのリズムに導かれMcCoyが楽し気に弾く音色が素晴らしい。レギュラーコンボではなかなか聴けない演奏だ。

録音は最高。例によってVan Geldeだが、いつものオンマイクより抑え気味でマイクを少し引いた感じ。逆にこれが功を奏し素晴らしいバランスで爽快。一音一音の粒立ちも申し分なく、なにより左右いっぱいに広がる音場がなんともいえない。
やはりこの頃の録音は秀逸。現在のマルモノ録音では味わえない鮮度の高さ。音が生き生きとしている。



side A

1. Duke's Place

2. Caravan

3. Solitude

4. Searchin'


side B

1. Mr. Gentle and Mr. Cool

2. Satin Doll

3. Gypsy Without a Song

4. It Don't Mean a Thing (If It Ain't Got That Swing) [*]

5. I Got It Bad (And That Ain't Good) [*]

6. Gypsy Without a Song [Alternate Take][*]


personnel

McCoy Tyner (piano)

Jimmy Garrison (bass)

Elvin Jones (ds)

Willie Rodriguez,Johnny Pacheco (perc on [1][2][4][6])

Les Liaisons dangereuses/Duke Jordan

2018年05月19日 00時20分14秒 | ジャズ




今宵の一枚はDuke Jordanの「危険な関係」。録音は1962年1月、レーベルはEgmont。言わずと知れたフランス映画「危険な関係」のサウンドトラックである。tpとtsの印象的な冒頭の旋律は、幾度となく繰り返されるフレーズ、とにかく耳に残る。A面2曲目のArt Taylorが奏でるdsのフレーズも、原初的なリズムが想起され引き込まれる。Dukeのpianoは例によって朴訥で一音一音確かめるが如く、弾かれる。彼の演奏だと一聴して判明。特異なのだ。勝手なことを言わせてもらうと、映画とサウンドトラックがまったく合っていない。どうしてもこの音からあの映画の思いだせない。ハッキリ言って場違いな感さえある。同じジャンヌ・モローが演じた「死刑台のエレベーター」とはえらい違いだ。後者は映像と音楽がこれ以上ないほどマッチし、Milesのtpを聴くと瞬時に映画のワンシーンが浮かぶ。渾然一体といっても過言ではあるまい。ロジェ・ヴァディムはどうも音楽のセンスが悪いようだ。ルイ・マルは完璧。

オーディオ的には素晴らしい録音。とりわけ左右に綺麗に分離する定位が秀逸。クリアーでリアルな響きも魅力的でラッパ類が輝いている。




A side

A1 No Problem (Part 1)

A2 No Problem (Part 2)

A3 No Problem (Part 3)


B side
B1 Jazz Vendor

B2 Subway Inn

B3 The Feeling Of Love

B4 The Feeling Of Love (Part 2)


personnel

Duke Jordan (Piano, Composed)

Eddie Kahn(bass)

Art Taylor(drums)

Charlie Rouse(ts)

Sonny Cohn(tp)



The Third world/GATO

2018年05月18日 01時12分21秒 | ジャズ






最近はライブやオーディオの話ばかりで肝心なJazz recordについてすっかりご無沙汰してしまった。なんと、およそ10か月である。で、今宵の一枚はGato BarbieriのThe Third World。1969年の録音でレーベルはFlying Dutchman。
Gatoと言えばたしか「ラストタンゴ・イン・パリ」(大胆な性描写が話題となったマーロンブラント主演の1972年のイタリア映画)のサウンドトラックを担当。個人的にはこの映画の曲が収録されたLPとこのThe Third Worldしか所蔵していない。
まさにThird World、第三世界=南米を彷彿とさせるA面冒頭のintroduction。だがそれ以外はほとんどfree Jazz的な進行だ。Gatoと言えばFreeのイメージが強いが、まさに彼を体現したアルバムだろう。混沌として出口がないようなasを中心とした音の洪水である。B面もッ冒頭の曲のみ南米を彷彿とさせるが、他はFree jazz。聴きづらいほどではないが、どうもピンとこないが不思議と聴きたくなる。GatoのVocalが印象的だ。


オーディオ的には平凡。特に取り立てて書くべきことはない。


side A
1.Introduction/Cancion del Llamero/Tango" (Gato Barbieri/Anastasio Quiroga/Astor Piazzolla)

2.Zelão" (Sérgio Ricardo)

side B
1.Antonio das Mortes" (Barbieri)

2.Bachianas Brasileiras/Haleo and the Wild Rose" (Heitor Villa-Lobos/Dollar Brand)


personnel

Gato Barbieri (ts, fl, vo)

Roswell Rudd (tb)

Lonnie Liston Smith (p)

Charlie Haden (b)

Beaver Harris (ds)

Richard Landrum (perc)