アナログおやじのJazz&Audio日記

アナログ好きのおっさんが綴るJazz&Audioの四方山話です。夜な夜なレコード三昧、オーディオ三昧です。

Night Passage/Weather Report

2017年05月20日 23時44分01秒 | ジャズ








今宵の一枚は、Weather Reportのnight Passage。録音は1980年、レーベルはCBS/SONY。1980年代の第一作である。70年代の楽曲に比べよりより緻密さが増し、fusionの親玉のようなsoundからより多彩なジャンルへ展開しようとする意欲が、覗るアルバムである。Weather reportといえばザビエルが主導権を握っているバンドで、このアルバムもプロデュースしている。注目すべきはジャコも名を連ねていること。もちろん、Co-produceだろうが。sound面で彼のbassが今までになく効果的に演奏されているのがその証かな。ロバート・トーマスJrのパーカッションも聴きごたえがある。

A面3曲目のport of entryが面白い。このアルバムの白眉。ショーターの作曲で渾然一体となって提示されるsoundが楽しい。ラテンな要素が強くエスニックな香りが横溢するが躍動感にあふれ、圧倒される。ジャコのbassが凄い。B面ラストは1980年大阪公演のライブ。

録音はますまず、若干中央に音が固まるが、切れが良く厚みも十分で心地よい。

side A

1.「Night Passage」Zawinul
2.「Dream Clock」 Zawinul
3.「Port of Entry」Shorter
4.「Forlorn」Zawinul

side B
1.「Rockin' in Rhythm」 Carney/Ellington/Mills
2.「Fast City」 Zawinul
3.「Three Views of A Secret」 Pastorius
4.「Madagascar」


(personnel)

Wayne Shorter (Tenor Sax, Soprano Sax)

Joe Zawinul (Keyboards)

Jaco Pastorius (Electric Bass)

Peter Erskine (Drums)

Robert Thomas, Jr. (Hand Drums)

夏場の熱気対策

2017年05月07日 23時34分37秒 | オーディオ





昨年も試みた夏場の意熱対策、去年はエアコンを買い替えで良しとなり、肝心なパワーアンプ選手交代は失敗に終わった。証拠にもなくリベンジである。以前一度使ったことがあるLO-D(日立)のHMA-9500を導入した。長岡教のご本尊とも言うべき名器である。世界で初めてMOS-FETをパワーデバイスに使ったアンプだ。620Bとの相性はどうなんだ、と思われる諸兄も多いことだろう。40年くらい前にSTEREO SOUND誌上でオーディオ評論家の上杉さんが「ALTECは物理特性が優秀なアンプで鳴らせば、良い音奏でますよ。」との趣旨の発言をされ、A5(A7?)を9500との組み合わせで推奨しており、検証?してみたかったのだ。(笑)ちなみに氏のSPシステムはALTECのユニットを使ったマルチシステム。当時は満更ウソではあるまい、程度の認識だった。

で620Bを鳴らしてみると---。一聴してクール、物理特性の良さが伺えるサウンドである。愛機MZ-1に比べると熱気が足りないが、切れ込みは素晴らしい。全帯域締まった音で明晰かつ鮮明。具体的に説明すると、例えばWaltz for Debbyを聴くと、piano の音が鮮烈でクリップするのでは、と思うほどに604-8Hが唄う。唄い方が全力。絶叫に近い。ユニットの限界までしごかれる感じである。音が滲まないのだ。オーディオ的な快感である。ただ引き込まれる、魅了される、耽溺する、といった風ではない。

ALTECの音色を補完したり強化するアンプではないが、これはこれでありだろう。




November talk/Lee Konits&Martial Solal

2017年05月05日 23時29分44秒 | ジャズ







今宵の一枚はLee Konitz&Martial Solalのデュオアルバム、「November talk」レーベルはHoro Records、録音は1977年11月。Free Jazzの範疇に入るのだろうか。?Lee Konitzがこんな演奏をするとは意外である。Lee Konitzといえば、枕詞的にLennie Tristano、cool Jazzだが、たしかにFreeの形を取りながらどこかcoolである。熱くならないのだ。正直Free Jazzはとっつきにくく、あまり好きではないがこのアルバムは音色自体暗くはない。片面20分弱あるB面もなんとか聴き通せる。


Martial Solalに関しては恥ずかしながら聴いたこともないし、名前も知らなかった。フレーズが明晰だが音色は冷たくならず、聴いていて心地よい。暖かくウエット、Lee Konitzとうまく補完し合っているのかな。?興味深いのはA面の2曲目、多重録音であたかもasが2本で演奏しているかのような録音。左右から旋律が違う音が流れる。これはおもしろい。より音に深みを与えている。




side A

1.November talk

2.Blues Sketch

side B

1.Rhythm Sweet


(personnel)

Lee Konits(as)

Martial Solal(piano)