今宵の一枚は、Weather Reportのnight Passage。録音は1980年、レーベルはCBS/SONY。1980年代の第一作である。70年代の楽曲に比べよりより緻密さが増し、fusionの親玉のようなsoundからより多彩なジャンルへ展開しようとする意欲が、覗るアルバムである。Weather reportといえばザビエルが主導権を握っているバンドで、このアルバムもプロデュースしている。注目すべきはジャコも名を連ねていること。もちろん、Co-produceだろうが。sound面で彼のbassが今までになく効果的に演奏されているのがその証かな。ロバート・トーマスJrのパーカッションも聴きごたえがある。
A面3曲目のport of entryが面白い。このアルバムの白眉。ショーターの作曲で渾然一体となって提示されるsoundが楽しい。ラテンな要素が強くエスニックな香りが横溢するが躍動感にあふれ、圧倒される。ジャコのbassが凄い。B面ラストは1980年大阪公演のライブ。
録音はますまず、若干中央に音が固まるが、切れが良く厚みも十分で心地よい。
side A
1.「Night Passage」Zawinul
2.「Dream Clock」 Zawinul
3.「Port of Entry」Shorter
4.「Forlorn」Zawinul
side B
1.「Rockin' in Rhythm」 Carney/Ellington/Mills
2.「Fast City」 Zawinul
3.「Three Views of A Secret」 Pastorius
4.「Madagascar」
(personnel)
Wayne Shorter (Tenor Sax, Soprano Sax)
Joe Zawinul (Keyboards)
Jaco Pastorius (Electric Bass)
Peter Erskine (Drums)
Robert Thomas, Jr. (Hand Drums)