アナログおやじのJazz&Audio日記

アナログ好きのおっさんが綴るJazz&Audioの四方山話です。夜な夜なレコード三昧、オーディオ三昧です。

Meets the Ryhthm section(Art Pepper)

2015年09月28日 23時14分10秒 | ジャズ






先週はSilver weekにて前半は実家、後半はF1観戦で更新できず。で、今宵の一枚はArt PepperのMeets the rhythm section。録音は1957年1月、レーベルはコンテンポラリー。題名の通り、このアルバムリズムセクションが強力だ。それもそのはず、当時Miles Quintetリズムセクションを務めていたメンバーがまんま演奏しているのだ。なんといっても Paul Chambersのbassが凄い。ブンブンと唸るが如く奏でている。pepperのasも素晴らしい。音色が豊かで変幻自在実に多様な音を奏でて、何度聴いても飽きない。これだけ強力なリズムセクションに対し、吹きモノがas1本では太刀打ちできないのが普通だが差にあらず。真っ向勝負で勝負で拮抗するアワーが凄い。tpなしでもまったく遜色がない。

個人的には冒頭のYou'd Be So Nice to Come Home Toが好き。強力ながらもけっすて出しゃばらないリズムセクション、抑制がよく効きPepperを支えて盛り立てている。ツボに嵌った名演奏である。

あいにくアナログプレーヤーが調子がイマイチにてCDである。






1.You'd Be So Nice to Come Home To

2.Red Pepper Blues

3.Imagination" (Johnny Burke–Jimmy Van Heusen) – 5:52

4.Waltz Me Blues

5.Straight Life

6.Jazz Me Blues

7.Tin Tin Deo

8.Star Eyes

9.Birks' Works

10.The Man I Love


(personnel)

Art Pepper(as)

Red Garland (piano)

Paul Chambers (bass)

Philly Joe Jones (ds)

Pink Floyd(Wish your were here)

2015年09月13日 23時45分12秒 | ロック






今宵の一枚はPin FloydのWish your were here。The dark side of the moonを聴いたら、こっちも聴きたくなってしまったわけ。録音は1975年、レーベルはハーベストレコード。週末Rock特集は期せずして同一バンドとなってしまった。Pink FloydはKing Crimsonほど音楽的にマニアックなバンドではなく、アルバムはポップな仕上がりで聴きやすい。されど実はこれ、なかなか出来ないことで、たしかなテクニックと優れたアイデアと、秀でた着想に裏打ちされている。メロディーも口ずさみたくなったり、フレーズも覚えやすいがアルバムトータルで見ると、一貫した方針が貫かれ計算されつくされている。

Syd Barrettへの想いが結実しているこのアルバム、聴き込むほどにメンバーの彼への思いが汲んでとれる。まさにWish your were hereである。


オーディオ的には前作にましてリアリティのある録音。とりわけ左右へ広がる音場は広大で奥行きの厚さとあわせ、音の良さではRock史上指折りいやひよっとするとNo1かもしれない。アルバムタイトルになっているB面2曲目のWish your were hereの、雑音の中から徐々に音がクリアーになって、立ち上がるアコーステックなギターのサウンドが凄い。立ち上がり、リアリティー、厚みそしてもちろんテクニックすべてが完璧である。


side A

1.Shine on you crazy diamond

2.Welcome to the machine

side B

1.Have A Cigar

2.Wish you were here

3.Sine on your crazy diamond(part II)

(personnel)

Dave Gilmour(Guiter,Vocal)

Roger Waters(Bass,Vocal)

Rick Wright(Keyboard)

Nick Mason(Drums)







Pink Floyd(The Dark Side of the Moon)

2015年09月12日 23時19分45秒 | ロック






週末にてRock。今宵の一枚はPnk floydのThe Dark Side of the Moon、邦題は「狂気」。1972年の録音、レーベルはEMI(Harvest Records)。先週はKing Crimsonにて今週はPink Floydを久々に聴いてみた。1973年のリリース、実に42年前!!のアルバムだがこれまた旧さはまったくなく2015年の今日でも斬新。余りに有名なMoneyのレジスターの音や、Speak to meの最後の時計や鐘の音はオーディオチェック用にもてはやされた記憶あり。もちろん、Speak to me冒頭の心臓の鼓動は最たるもので、CDがなかった当時はいかにこの音をリアルに再現できるかで、オーディオシステムの優劣が決まる、とまで言われたほどだ。サウンドデザインに拘ったRock bandの筆頭がPnk Floydである。

King Crimsonに比べるとポップな曲ながらRoger Watersの詞が哲学的でPeter John Sinfieldに負けず劣らずだろうか。アルバム全体が統一したコンセプトで制作され、Rock史上に燦然と輝く名作である。個人的には「Wish your here」の方が好きだがこのアルバムは、必聴。音が厚く、奥行き深さとも最高のレベル。620Bで聴くと改めてサウンドデザインの秀逸さに気付く。


side A

1.Speak to me

2.On the run

3.Time

4.The Great Gig in the Sky

5.Money

6.Us and Them

7.Any Colour You Like

8.Brain Damage

9.Eclipse


(personnel)

Dave Gilmour(Guiter,Vocal,VCS3)

Roger Waters(Bass,Vocal,VCS3,TapeEffects)

Rick Wright(Keyboard,Vocal,VCS3)

Nick Mason(Drum,TapeEffects)

Dick Parry(Sax)

Clare Torry(Vocal)

Doris Troy,Leslie Duncan,Liza Strike,
Barry St John(Backing Vocal)

Sonny Stitt(Stitt, Powell, J.J.)

2015年09月09日 23時47分30秒 | ジャズ







今宵の一枚はSonny StittのStitt, Powell, J.J.。レーベルはprestige、録音は1949年。Sonny StittとBud Powellの競演が有名なアルバムでts VS pianoの戦いである。とにかく音が厚いtsニ負けじとpianoが、いや逆か。とにかく音がガンガンと迫ってくる。さすがに1949年の録音で音質はイマイチ。されど、熱気は伝わってくる。drumsのMax Roachが二人に圧倒され地味な演奏に。1949年と言えば彼もまだまだ駆け出し、無理もないか。


「こってり」とした音の洪水にやや閉口しないでもないが、名演間違いなし。

King Crimson(Larks' tongues in aspic)

2015年09月06日 22時53分58秒 | ロック






先週後半は遅い夏休みちょっと間が空いてしまった。さて週末はRock。今宵の一枚はKing CrimsonのLarks' tongues in aspic。録音は1973年、レーベルはアイランドレコード。真にprogressiveなKing Crimsonの中でも個人的には白眉のアルバム。2015年のいま聴いても前衛そのもの。「クリムゾンキングの宮殿」的な抒情性は薄れたが、先鋭的で各楽器が個性的かつ完璧な演奏で幾度となく聴きたくなる。vnがこれほど効果的に使われたrockの曲は、ない。攻撃的で前ヘ前へと進み、それでいてguitarやdrum、bass、そしてmellotronと音が解け合い絶妙。

どの曲も魅力的で甲乙つけ難いがB面2曲目のThe talking drumが一押し。テンポが心地よく音も突き抜けている。A面3曲目のBook of saturdayも捨て難い。短い曲だがvocalが魅力的。他の曲とは異質なところが好き。


それにしても邦題の「太陽と戦慄」はジャケットデザインからの想起だろうが頂けない。原題は「雲雀の舌のゼリー寄せ」だ。これも意味不明だが。文化的な背景?がわからないと本当の意味はわからないのかもしれない。


side A

1.Larks' tongues in aspic partI


2.Book of saturday


3.Exiles



side B

1.Easy money

2.The talking drum

3.Larks' tongues in aspic partII



(personnel)


Robert Flips(guitar,Mellotron, Devices & Electric piano)

Bill Bruford(drums)

John watton(Vocal, Bass & Piano A3)

David Cross(Violin, Viola, Flute A3)

Jamie Muir(Percussions, Drums (A1,B3)


The Jazz Messengers

2015年09月02日 00時50分03秒 | ジャズ






今宵の一枚はThe Jazz Messengersのアルバム。タイトルも同じくThe Jazz Messengersでなんか変。レーベルはコロンビア。録音は1956年4月、5月。以前、ドラムの演奏に嵌ったことがあり、とりわけMax Roachには心酔に近い状態だったが、どこか真面目過ぎて堅苦しい感があり、息抜きと言っては失礼ながら、Art Blakeyを聴くとホッとしたものだ。聴き込めば聴き込むほどにファンキー、ジャズの乗りのエッセンスが体感でき、いつしかThe Jazz Messengersの虜に。他のプレーヤーを鼓吹する絶妙さと、ソロのカッコよさは、Blakeyならでは。

個人的な一押しは、A面2曲目のNica's dream。アルバム全7曲中一番長い曲でts、tp、pianoの順番でソロを取るのだが、Hank Mobleyのtsがなんとも魅力的だ。もちろんDonald Byrdのtpは文句なく素晴らしいがなぜかtsの音色に惹かれる。Horace Silverのpianoも聞き惚れる。


サンプラザ(中野サンプラザ)で見たBlakeyとMessengersはこのLPとはずいぶんと趣が違ったが、(In my prime Vol2のメンバー)御大のソロは素晴らしく今でも、耳と脳裏に刻まれている。


side A

1.Infra-Rae

2.Nica's dream

3.It's you or no one

side B

1.Ecaroh

2.Carok's interlude


3.The end of love Affair

4.Hank's symphony

(personnel)

Donald Byrd(tp)

Hank Mobley(ts)

Horace Silver(piano)

Doug Watkins(bass)

Art Blakey(drums)