アナログおやじのJazz&Audio日記

アナログ好きのおっさんが綴るJazz&Audioの四方山話です。夜な夜なレコード三昧、オーディオ三昧です。

oud&Cello in ホメリ

2017年10月17日 00時31分43秒 | ライブ






先週末、10月13日(金曜日)udoとcelloの共演を聴きに行った。

場所は四谷、ホメリ。音の良い喫茶店でのライブである。
二週間前にStringsでkarenさんとの共演で聴いた萩野仁子さんのudoの音色、と歌声が忘れられず、偶然見つけたライブのスケジュールに前日深夜(というか当日未明)、思わず予約を入れ仕事は定時で切り上げそそくさと地下鉄に乗り込んだ。
前回もudoとBossa Nova,、異色の組み合わせだったが、今回もcelloとのduo、ご本人曰く実験的な演奏とのこと。

Stringをさらに小さくした実にat homeで空間にcelloとudoの音色が、そして歌が響き渡る。天井が高く音が伸びやか。驚いたのがcelloの力強さ。5Mも離れていない目の前での、cello。ブンブンと唸り、弦が震える音が実にリアル。音も大きく、力強く、浸透力が強烈だった。奏者は星衛さん、たいへん楽しいキャラでどこか大らかな人。後で知ったのだが、それもそのはずなんとアフリカ生まれだそうな。歌も傑作。童謡仕立て、ではなく童謡そのものだが、ユーモラスで抱腹絶倒。「雨後の筍」傑作です。所作というか振り付けというべきか、とにかく動きがおもしろいのだ。変態チックとはご本人の談だが、まさに弩変態。(爆)

仁子さんのudoも相変わらず力強く、哀愁を帯びた独特の響きはノスタルジック。生で聴くudoの音色は本当に魅せられる。歌も僭越ながら、udoの音色と実にマッチし聴いていて心地よい。日本語によるオリジナル曲も楽しい。「俺は園長先生」「あのね ももちちゃん」である。とりわけ、前者はブルースと言っても過言ではなく、いい味がでていた。この曲好きだなぁ。

udoとcelloの相性はよかった。違和感なくすんなり聴けた。実験は成功です。
演奏もさることながら、お二人との交流も深められ楽しかった。小さなライブスポットだとプレーヤーとの距離が近く、実に気さくに気軽に歓談できるのが大きなメリットだ。当日は他のオーディエンスの方ともすっかり打ち解け、演奏が終わった後、ワイン片手にワイワイガヤガヤとお二人を交えながら四方山話に花が咲いた。
昔から民族音楽には興味があった。udoを含むアラブ中近東の音楽、そして打楽器中心のアフリカの音楽に。学生時代はアフリカの大地に憧れたものだ。どうやら、通奏低音のごとく流れていた原初的なカラダのリズムに火が着き、目覚めてしまったようだ。

吉祥寺ストリングス初見参、Vossa Nova(karen)&Arab(萩野仁子)Duo Live

2017年10月01日 23時42分40秒 | ライブ






先週9月28日の木曜日、クルマ仲間の友人を誘い遅まきながらのStrings初見参を果たした。

以前からのファンであるVossa Nova singer&guitarのkarenさんとudo奏者である萩野仁子さんのライブである。仕事が忙しく、なんとまさかの遅刻。開演に10分ほど遅れてしまった。新宿から吉祥寺までの距離をすっかり忘れていたこと、山手線の遅れも重なり大失態。

udoは楽器自体は知っていたし、古楽演奏「アラブ=アンダルシアの音楽」というレコードを持っているのだが、眼前で演奏を聴くのはもちろん初めてである。日本でのoud女性奏者はおそらく、萩野さんぐらいしかいないのでは。?音量が大きく、ビックリ。彼女の詳しい解説を聞き納得。楽器自体の筺体が大きいのだ。かつ厚みがギターの3倍いや4倍はあるだろうか。しかも11弦でフレットがない。萩野さんのvocalも声量があり、ダイナミックで素晴らしく、ウードに負けていない。
karenさんは典型的なVossa Novaのvocalでおよそ対照的な唄い方で、ささやくような可憐さが身上である。guitarとudoの対比もおもしろく、たいへん興味深かった。guitarの生演奏も単独で聴くと迫力があるのだが、残念ながらudoにはかなわない。音域、音量、立ち上がりの早さ、すべてだ。これは楽器そのものの構造的な違いで致し方ない。karenさんのguitarはエレキ、と言ってもさほど増幅はしていない。

交互に解説と演奏を交えながらの2部構成。あっという間に時間が経ってしまった。
個人的には2部の冒頭、karenさんが唄ったドルメが一番好き。難しい言語ながら、歌いこなしていた。アンコールの後にさらにスペシャルな演奏があり、楽しかった。karenさんのVossa Nova仲間のミュージシャン、ハーモニカのマツモニカさん、フルートの川満直哉さん、ボーカルの原かのこさんが飛び入りで演奏。川満さんが真横、50Cmのところででflを一所懸命吹く姿が微笑しかった。

曲目は以下の通り。(karenさんのサイトから借用)

1部
1: ビラズィ・アスカラ(荻野仁子)
2: 俺は園長 (荻野仁子)オリジナル
3: ワンノートサンバ(Karen)
4: イペーホーショ(Karen) オリジナル
5: ランマバーダ(duo)
6: 羽根 (duo) Karenオリジナル

2部
7: ドルメ(duo)
8:エンタ・オムリ(荻野仁子)
9: ナシ・パラ・バイラール(Karen)
10: ナシ・エン・アラモ(duo)
11: ズルーニー(duo)
12:ア・ハン〜ラモニ・リガロ・ミンニ(duo)

アンコール/ パウピッチ・インフェリス

素晴しい演奏と唄、そしておいしい料理にお酒、ありがとうございました。!!
やはりライブは良い。!!
大きなコンサート会場よりストリングスのような小さな、お酒を片手に聴けるライブスポットが好きである。
音楽に乾杯、人生に彩りを。