またしても、いやいつもの衝動買いである。
先週の日曜日、oud lessonの帰路、遅い昼食をと御徒町で下車したのがいけません。(笑)予定調和の如くフラフラとハイファイ堂へと足が向いてしまい、何気に店内を見回すとなんとNo27.05Lが2台鎮坐。しかも一台は失礼ながらハイファイ堂にしては驚くほど綺麗な個体。さらに、メンテナンスはLevinsonの修理にかけては日本一ともいわれる、元リザイエの宇佐見さんの手が入っている、という逸品。買わずに何とする。(笑)不見転で、試聴なしである。ここで気が付いた。(ウソ)現用のAU-X11はプリメインアンプ、パワーアンプダイレクト端子はあるものの、プリアウトはない。つまりNo27.05Lだけでは、聴けないのだ。もちろん、CDPダイレクト接続の手はあるものの、DCDαSA-1には、ボリュームがない。もちろん、No27.5Lにはアッテネッターの装備なし。
必然的にプリアンプが要る。
ML-1Lが以前から欲しかったのだがそうそう都合よくお目に掛かれないし、お安くなったNo27.5Lとはいえ、そこそこな金額故、仮にモノがあっても買えないが。(爆)何かないかなぁ、と周りを見ればメンテナンス済みのカウンターポイントのSA3.1があるではないか。!!言わずと知れた真空管と半導体のハイブリットプリアンプである。こちらも不見転でお買い上げ。
昨日、到着。
軽いと思ったNo27.5L意外に重い。なんとかラックに収めるも、後で取説を見たら36Kgもあった。通りで重いわけだ。
音出し。
一聴して音の濃さに驚く。AU- X11も国産しては分厚く濃いサウンドだが、まるで次元が違う。とにかくこってりと分厚い。AU-X11がHBならさしずめ4Bである。ややハイファイファイ感には欠けるきらいはあるものの、リッチなサウンド。SA3.1の支配力が想像以上に大きいのかもしれない。ハイブリットとはいえ、真空管な響き。1時間程度鳴らすと、重心がやや下がり浮ついたところがなくなってきた。音像がより立体的になる。特筆すべきは、楽器の分離と存在感が際立つこと。小編成のトリオだと極めて明確にわかる。例えばWalts for Debbyの場合、Evansのpianoとlafaroのbass、Motianのdramsの対等に鳴るのだ。しかもより有機的に繋がり音ではなく音楽として耳に届く。
欲を言えば切れ込みとより彫の深さが欲しいところだが、無いもの強請り。ML-1やJC-2、もしくはCelloのEncoreを組み合わせないとね。
2週間が経過したAU-X11、平日は2~3時間週末は10~12時間鳴らしだいぶ硬さが解れてきた。とりわけMCヘッドアンプは優秀で、AGI511+DENON AU-340(トランス)を完全に凌駕。LP再生はプリメインアンプとして聴くことにした。ガッツある再生音は前へ前と音が出てきて、トランス時の左右に広がる音とは対照的である。ALTECがJBLのような出音になりビックリ。
寝起きが悪いので1,2時間CDを鳴らした後、LP再生している。再生時間は後者が圧倒的に多く、レコードをあれこれ引っ張り出し楽しんでいる。
導入当初冴えない出音しか聴けなかったAGI511&SAE2600の組み合わせ、エージングが効いたのか俄然魅力的な音を奏で始めた。音の粒立ちが際立ち、元々抜けが良かったのだがより一層音の広がりが向上。困ったことも。録音の良しあしが明白(あからさま)になり、興ざめするLPやCDも続出。620Bのモニタースピーカーとしての特性が強調される結果となったのだ。
欲を言えば、低域の量感がもう少しかなぁ。締まりすぎている気がしないでもない。ケーブル類で追い込むのも限界があり(両アンプとも電源ケーブル直付け)悩みどころではある。