気が付けば半袖でも問題なく過ごせる陽気になった。いやむしろ半袖でないと、暑くていられない。朝晩は少し気温が下がるものの、快適なほどで季節の移り変わりの早さを実感している。
ベタベタと肌に纏わり付く湿気を含んだ空気はなく、夜の風は心地よくおいしい水を飲んだように、体にスッと滲みいる感じだ。暖められた空気も夜には冷めて、窓から入る風とちょうど良いバランスになるのかもしれない。
日中の暑さはジリジリと日差しを浴び、歩くとすぐに汗をかく。じっとしていて汗をかくまで至っておらず、夏本番ではない。
梅雨の湿った空気が大勢を占め不快な日々、ギラギラと強い太陽で焼かれる夏本番とも違う5月の初夏、夏への予感と快適さを併せ持つ季節だ。