今宵の一枚は、日野皓正のdaydream。録音は1980年、レーベルはFlying disk。フュージョン全盛時代、大いにヒットしたアルバムである。メンバーが豪華だ。Steve Gadd(ds)、Anthony Jackson(bass)、John tropea(guitar)そして1曲だけだがBob James(piano)が参加している。だが目玉は盟友ともいうべき菊池雅章(piano、synthe-bass)。個人的にはあまり好きではないフュージョンだが、聴き込むにつれ、「これもありだな。」と思えてくる。軽快なサウンドの連続だが、個々のplayerのソロが聴かせる。日野のcornetが翳むほどだが、tpではないからか。録音バランスの問題かもしれない。意図的に全体の音を聴かせるかのようなミキシングだろうか。フュージョン サウンド特有?の音録りかな。
全員達者な演奏だが、とりわけJohn tropeaのguitarが凄い。まるで彼のリーダーアルバムか、と錯覚するほどだ。
A面最後のLa hora azulがいかにもdaydreamを想起させ、印象深い。他のメンバーとの掛け合いも楽しいが、やはりプーさんとの共演となるとしっくりくる。アレンジも日野皓正、バタ臭いアルバムの中で日本的な情緒が感じられる一曲だ。
録音は普通。ややオフ気味でちょっと鮮度、ライブ感が薄い。いかにもスタジオ録音と言った感じだろうか。
side A
1.Still be bop
2.Late summer
3.Sweeter&Sweeter
4.La hora Azul
side B
1.Antigua boy
2.Gently
3.Goin' for the gold
(personnel)
Hino Terumas(tp,cornet)
John Tropea(guitar)
Anthony Jackson(bass)
Steve Gadd(ds)
Nana(perc)
Bob James(piano)
Masabumi Kikuchi(piano,synthe-bass)
他多数。
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