今宵の一枚はDabe Brubeckのdave digs Disney、録音は1957年6月。レーベルはColumbia。Dave Brubeckと言えば、take 5が余りに有名だが、負けず劣らずA面冒頭のAlice in wonderlandも名高い。Keith Jarrettのように引き込まれるような耽美的な可憐さ、Oscar Petersonのような流れるように流麗で、思わず唸ってしまう上手さはないけれど、Brubeckの演奏は体が弾む。自然とリズムを取りたくなるのだ。これは彼の演奏だけでなく、Paul Desmondのasとの相乗効果である。いや、むしろPaulのasこそ、なんとも言えない心地よさの源泉かもしれない。とにかく理屈抜きに楽しい。これぞJazzの醍醐味である。
録音は可もなく不可もなくだが、各楽器の音色は魅力的だ。当然と言えば当然だがやはりpianoの音が出色。
personnel
Dave Brubeck(piano)
Paul Desmond(as)
Norman bates(bass)
Joe Morello(drums)
side A
1.Alice in wonderland
2.Give a little whistle
3.Heigh-ho
side B
1.When you wish upon a star
2.Somebody my prince will come
3.One song