アナログおやじのJazz&Audio日記

アナログ好きのおっさんが綴るJazz&Audioの四方山話です。夜な夜なレコード三昧、オーディオ三昧です。

夏場の熱気対策

2017年05月07日 23時34分37秒 | オーディオ





昨年も試みた夏場の意熱対策、去年はエアコンを買い替えで良しとなり、肝心なパワーアンプ選手交代は失敗に終わった。証拠にもなくリベンジである。以前一度使ったことがあるLO-D(日立)のHMA-9500を導入した。長岡教のご本尊とも言うべき名器である。世界で初めてMOS-FETをパワーデバイスに使ったアンプだ。620Bとの相性はどうなんだ、と思われる諸兄も多いことだろう。40年くらい前にSTEREO SOUND誌上でオーディオ評論家の上杉さんが「ALTECは物理特性が優秀なアンプで鳴らせば、良い音奏でますよ。」との趣旨の発言をされ、A5(A7?)を9500との組み合わせで推奨しており、検証?してみたかったのだ。(笑)ちなみに氏のSPシステムはALTECのユニットを使ったマルチシステム。当時は満更ウソではあるまい、程度の認識だった。

で620Bを鳴らしてみると---。一聴してクール、物理特性の良さが伺えるサウンドである。愛機MZ-1に比べると熱気が足りないが、切れ込みは素晴らしい。全帯域締まった音で明晰かつ鮮明。具体的に説明すると、例えばWaltz for Debbyを聴くと、piano の音が鮮烈でクリップするのでは、と思うほどに604-8Hが唄う。唄い方が全力。絶叫に近い。ユニットの限界までしごかれる感じである。音が滲まないのだ。オーディオ的な快感である。ただ引き込まれる、魅了される、耽溺する、といった風ではない。

ALTECの音色を補完したり強化するアンプではないが、これはこれでありだろう。