今宵の一枚はERIC DOLPHYのLAST DATE。録音は1964年6月、レーベルはLIMELIGHT。文字通りLast dateとなったアルバムである。この録音から僅か27日後に他界享年36歳、あまりに若い。天才ゆえの悲しさだろうか。ERIC DOLPHYといえばOut to Lunchのイメージが強烈で今でもはじめて聴いた時の驚きは、昨日のように覚えている。学生時代、立川のJAZZ喫茶で耳にしたのだ。
とにかく鮮烈、誰にも似ておらず飛翔するかのようなFl、炸裂するbcl。前衛という言葉がこれほど似合う人はいないのではないか。avant-gardeそのものである。アルバムの白眉はB面2曲目、you don't know what love isだろうか。Flのソロとバックのdrumsが絶妙のバランス。どこか室内楽的な趣きもあり、興味深い。
ライブ録音故、音のまずままずで悪くはないが概して平凡。とはいえ、ERICのSoundは録音の良しあしを超越。関係ないかな。
Personnel
ERIC DOLPHY(fl,bcl,as)
MISJA MENGELBERG(piano)
JACQUES SCHOLS(bass)
HAN BENNINK(Drums)
side A
1.EPISTROPHY
2.SOUTH STREET EXIT
3.THE MADRIG SPEAKS,THE PANTHER WALKS
side B
1.HYPOCHRISTMUTREEFUZE
2.YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS
3MISS ANN
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