今宵の一枚はジョアン・ドナードのJoao DONATO。名前がそのままタイトルである。レーベルはMuse、録音は1973年3月、4月。それにして暑い、エアコンレス派でおよそ就寝時に1時間程度ほど使うだけだったが、さすがに疑似とはいえ、A級パワーアンプのA-3。そしてそして思いほかPRA-2000ZRが熱を持ち、室温30度さすがに耐えられずエアコン使用である。
ジャケット表面のタイトル脇に、arranged and conducted by DEODATOとクレジットがある。名前からわかるように、ジョアン・ドナード、デオ・ダードともブラジル人。後者はブラジルのクインシー・ジョーンズと謳われたアレンジャーで70年代大いに活躍した。ご機嫌なサウンドで、jazzにうまくRockやVosanovaを取り込んだ音作り。ジョアンのキーボードは非常にスピード感があり、聴いていて爽快である。今聴いても古さは微塵も感じず、音全体が塊になって、面として寄せてくる。ハードバップ時代のアドリブソロ、そしてバンド全体のサウンドの一体感とはまた違った、音の提示の仕方で一種独特。
個人的にはB面冒頭のtbのサウンドが印象的ないかにもVosanova的な乗りのnightripperが好き。ハーモニカソロが楽しい。ランディー・ブレッカーがかすがの貫録。濃いtpだ。
side A
1.Whistle stop
2.Where's J.D?
3.Capricorn
side B
1.Nightripper
2.You can do
3.BatuQue
(personnel)
EUMIR DEODATO(key)
JOAO DONATO(key)
RANDY BRECKER(tp)
MICHAEL CIBSOn(tb)
ROMEO PENQUE(fl,Whistle)
MAURICIO EINHORN(harmonica)
BOB ROSE(guitar)
ALLAN SCHWARTZBERG(drums)
RAY BARRTTO(congas)
AIRTO(misc,percussion)
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