Clifford Brownは一番好きなtp奏者である。迸る熱気と湧き上がる熱情に支えられ疾走する演奏は、完璧。真の天才がなせる業で誰にもまねができない。MilsさえCliffordの前では翳む。
別takeを集めたこのあるアルバム、実に音が良い。ながら試聴を決め込み、新聞や本を読みつつも、ついつい耳を傾け新聞や本を読むどころではなくなる。
ライナーノートによると、マーキュリーの倉庫に眠っていたオリジナルテープから、デジタル録音でマスターテープを起こしたそうな。聴きどころはもちろん、Cliffordのtpなのだが、sideAとBのtsの聴き比べもおもしろい。前者はSonny Rollins、後者がHarold landである。
フルオーバーホールから丸々1か月以上経過したNo26L益々絶好調で、N020.6の能力を十全に引き出しているようだ。とにかくアナログの出音が素晴らしく、CDの音が物足りなくなる。後者も単独で聴けばなかなかの音質なのだが。以前はあまり感じられなかった、低域の切れと全帯域厚みがグッと増してきた。録音の良し悪しもモロに出るので悩ましい。(笑)
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