SHAンパンでもいかが?

「最終楽章 気分はAdagio」
77歳の一人暮らし。

大ハズレの結婚

2023-08-19 07:29:00 | 日記

音楽好きの両親のもとに
生まれたハイドンは
少年時代はウィーンの
シュテファン大聖堂の
聖歌隊で過ごしますが
変声期をきっかけに
聖歌隊をやめて
作曲の勉強を
独学で始めました。

生涯に106曲もの
交響曲を作曲した
ハイドンは
「交響曲の父」と
呼ばれています。
時代が違うとはいえ
べートーヴェンでさえ
9曲ですから
ハイドンは定年後も
バリバリ働いた
巨匠ですね。


1760年、ハイドンは
マリア・アンナ・アロイジア
と結婚します。
本当は妹と結婚したかった
のですが
修道院に入ってしまったので
仕方なく姉のマリアと
結婚したのですが
大ハズレでした。
音楽に関して
全く理解が出来ず
ハイドンの書いた楽譜を
破いて
ケーキの台紙にしたり
野菜を包んだりしていた
ようです。
高価な宝石などを
買いあさる浪費家のうえに
嫌味をよくいう
我儘な性格だったので
10年の別居生活後
離婚したようです。

家庭に安らぎを
得られなかった代わりに
ハイドンは
仕事に熱心に打込み
宮廷楽長の地位に
昇りつめます。

ハイドンの音楽が温かく
心が疲れている時にも
優しく響くのは
そんな背景が
あったからかも
しれませんね。

ハイドン交響曲
「時計」2楽章