SHAンパンでもいかが?

「最終楽章 気分はAdagio」
77歳の一人暮らし。

中秋の名月

2023-09-30 10:21:00 | 日記

昨夜は見事な満月で
素敵な夜でした。

関西の月見団子
2つ頂きました。



 
   ✨✨✨✨✨

≪月に寄せるうた≫
ドボルザーク作曲








ドボルザークの
オペラ「ルサルカ」の
第1幕で歌われるアリア
です。

王子に恋をした
水の妖精「ルサルカ」が
人間になりたい気持ちを
月に向かって歌います。

アンデルセンの「人魚姫」に
似たオペラで
ドボルザークの故郷の
チェコ語で書かれました。
森の精霊や水の精霊が
登場するファンタジーな
作品です。

ゴーティエ・カプソンの
チェロの演奏は
いかがでしょうか。





ピアノのお好きな王女さま

2023-09-29 13:06:00 | 日記



マリア・アンナ・フォン・
プロイセン。

祖父がプロイセン王
フリ―ドリッヒ・ヴィルヘルム3世、
伯父はドイツ皇帝
ヴィルヘルム1世。

稀有な美貌を持つ彼女は
プロイセン宮廷では
注目の的でした。

若きオ―ストリア皇帝
フランツ・ヨ―ゼフ1世も
恋に落ち、
プロポ―ズしたいと
思ったそうですが
マリア・アンナが
すでに婚約していることや
オ―ストリアと
プロイセンの関係が
良くないことから
この恋は実らず
フランツは
エリザベートと
結婚しました。

マリア・アンナは優れた
ピアニストでもあり
幼い頃には
ワイマールでリストの
レッスンを
受けています。

結婚後は
フランクフルト近郊や
ベルリン、ワイマール
デンマークなどの
お城や邸宅でサロンを
開いていましたが
高名なピアニストである
クララ・シュ―マンとは
深い友情で結ばれて
いました。
クララはマリア・アンナに
青年ブラ―ムスを紹介して
彼への支援を頼みます。
マリア・アンナと
ブラ―ムスはしばしば
ピアノに向かい
連弾を演奏するように
なりました。

1864年、ドイツの
バ―デン・バ―デンで
ブラ―ムスはクララと共に
≪ピアノ5重奏曲≫の
ピアノ2台版を
マリア・アンナの前で
演奏しますが
演奏が終わるなり
彼女はこの曲を
絶賛しました。

喜んだブラ―ムスは
≪ピアノ5重奏曲≫と
2台ピアノ版の両方が
マリア・アンナに
献呈しました。

ブラ―ムス 
≪ピアノ5重奏曲≫
ピアノ2台版の3楽章















午後のひととき

2023-09-28 09:06:00 | 日記

朝、新聞で
面白そうな映画を
見つけたので
用事をさっさと
済ませました。

≪最強の二人≫

実話をもとにした
フランス映画です。




パリを舞台に
大富豪のフィリップは
パラグライダ―の事故で
首から下が麻痺した障害者。
介護人募集の面接に
やってきたのは
スラム街暮しで
刑務所からでたばかりの
黒人青年ドリスでした。
水と油の二人が
固い絆で結ばれて
いくのです。



フィリップは
クラシック音楽に
造詣が深く
ショパンのノクターンや
ク―プランやバッハ
ヴィヴァルディが
流れます。

初めてオペラのボックス席に
付きそったドリス。
ドイツ語で歌われる
≪魔弾の射手≫に
「何時間続くの?」と
うんざり。(笑)

ドリスは
「ア―ス・ウィンド&ファイヤ―」が大好き。
フィリップの
誕生日パーティーを
盛り上げます。



多いに笑って心温まる
午後のひとときでした。

パリの香り

2023-09-27 09:20:00 | 日記

今年、演奏させて頂いた
2つの演奏会のDVDが
相前後して届きました。
自分の演奏を安心して
聴いたことは
ありませんが💦💦💦
チェックは
かかせません。


   ✨✨✨✨✨
 

パリの
裕福な家庭に生まれた
フランシス・プーランク。

父親は製薬会社の創設者で
両親共に音楽好きだったので
プーランクが5歳になると
母親からピアノの
手ほどきを受けました。

≪2台のピアノのための
協奏曲≫

協奏曲は多くの場合
ソロ楽器を主役に
作曲されましたが
プーランクは慣習を破って
2台のピアノを協奏曲の
主役にしました。


優雅で遊び心と
ユーモアに溢れる
音楽を書いたプーランクが
音楽家のベスト5として
モーツァルト、シューベルト
ショパン、ドビュッシー、
ストラヴィンスキーを
あげています。
特にモーツァルトを
好んだようです。



プーランクが購入した
ロワール地方の古城です。



プ―ランク
「2台のピアノのための
協奏曲」1楽章
(8‘07‘‘)



楽譜棚に
プーランクを見つけて
パリの香りを
楽しんでいます。

ブラジル風バッハ

2023-09-26 09:13:00 | 日記

今日は車検。
朝、車を出しました。

何だかすっかり
身軽になり
珍しく阪神電車で
梅田まで出て
JRに乗り換えて芦屋へ。(笑)

歩道橋を渡って
いましたら
阪神百貨店の前に
タイガ―ス・ファンの
凄い行列です。(*^^*)




芦屋で降りて
買物を済ませても
お昼前。(*^^*)

  ✨✨✨✨✨✨


≪ブラジル風のバッハ≫
第5番よりアリア

中南米が生んだ
最大の作曲家
エイト―ル・ヴィラ・ロボス
リオ・デジャネイロの
名家に生まれて
子供の頃から
沢山の楽器に親しみました。
11歳で父を亡くすと
ギターを携えて
旅芸人の楽団に入り
ブラジル中を歩きました。

やがてブラジルに
赴任していた
ダリウス・ミヨーと
知りあって渡仏。
パリで音楽を学びます。
この時にギタリストの
セゴビアと知り合い
ともにギター音楽の発展に
尽くしました。


ヴィラ・ロボスが
敬愛していたのはバッハ。
ブラジルの民族的な要素を
融合させた
「ブラジル風のバッハ」
ユニ―クな音楽に
世界的な評価を
与えたのは
パリの人々でした。

ソプラノと8台のチェロで
演奏されれ「アリア」
ソプラノはほとんど
ヴォ―カリ―ズですが
途中で美しい夕暮れを
讃える詩を歌います。


ベルリン・フィルの
ヴァルトビュ―ネ
野外コンサートより。
指揮 ドュダメル




ヴィラ・ロボスは
特にバッハとチェロが
好きでした。



日曜日の朝

2023-09-25 15:29:02 | 日記

涼しくなった日曜日の夕方、アクセス数が急上昇。
珍しいこともあるものだと
記念写真を撮りました。(笑)

PC画面は波模様で
上手く撮れないですね。
お見苦しいですが、、。



  

   ✨✨✨✨✨


レナード・バーンスタインが
最後に指揮した
「日曜日の朝」

アメリカのタングルウッド
音楽センターで
オーケストラは
ボストン交響楽団でした。



近代イギリスから生まれた
オペラの最高傑作の
ブリテン作曲
≪ピーター・グライムズ≫
からの「4つの海の間奏曲」
この第3曲が
軽やかで明るい
「日曜日の朝」です。


バーンスタインの
最後のコンサート




涼しい朝

2023-09-24 09:24:00 | 日記

「暑さ寒さも彼岸まで」
昨日はとても涼しい朝
でした。(*^^*)

   ✨✨✨✨✨

≪春の祭典≫

興業師ディアギレフが 
ストラヴィンスキ―に
依頼して制作した
バレエ≪春の祭典≫
の初演は
はげしいリズムや
野蛮な不協和音で
シャンゼリゼ劇場
大荒れに荒れました。


100名を超す
オ―ケストラが必要で
コストバフォ―マンスを
一切かえりみずに
制作された作品ですので
パリのゴッドマザーの
支援がなければ
生まれなかった作品です。

「ミシア・セ―ル」

ピアニストでもあり
美貌を武器として
3回の結婚で
社会的な地位、人脈、
そして巨額の富を獲得し
「パリの女王」と
呼ばれていました。


「ミシア・セール」
ルノワ―ル作

このバレエを
制作したのは
ロシアの興業師
ディアギレフ
でした。



パリに拠点を置いた
バレエ・リュスは
ストラヴィンスキ―の
3大バレエなどをはじめ
舞台芸術史に
巨大な足跡を残しますが
資金面に全く頓着せず
ひたすら芸術性を追求する
ディアギレフは
常に借金を抱えて 
金銭トラブルが
絶えなかったのです。
ミシアなどの
パトロンからの支援で
なんとか乗り越えて
いくのです。
ディアギレフも
ストラヴィンスキ―も
お金がないといいつつ
列車や船は
ファーストクラス
でした。



ストラヴィンスキ―

問題の多い
ディアギレフでしたが
ミシアとは
惹かれ合うものが
あったのか
二人のお付き合いは
ディアギレフの死まで
続きました。
お葬式の費用はミシアが
負担しています。


バレエ「春の祭典」
(8’58’’)





大腸内視鏡検査

2023-09-23 10:57:00 | 日記

30年近く
健診で引っかかる事なく
過ごしてきたので
なにも検査を受けずに
呑気でした。

今回は覚悟を決めて(笑)
きれいなクリニックで
先生の説明を聞きながら
ポリ―プを
2個除去して頂き
無事終了しました。

静かに過ごして
食事も少しずつ
戻していきますが
それにしても
食事の支度が
なんとラクなこと。(笑)
キッチンも
とても綺麗です。(*^^*)

先生から
「毎年でもお受けになると
ガンのリスクが減ります」と

そういえば
トビュッシ―も
最近では
中村紘子さんや
坂本龍一さんも
大腸ガンで
旅立たれました。

   ✨✨✨✨✨  

懐かしい中村紘子氏の
小犬のワルツです。









最晩年に。

2023-09-22 10:09:00 | 日記
≪ないしょの手紙≫

チェコは
西部のボヘミア地方と
東部のモラヴィア地方に
わけられますが
モラヴィア地方を
代表する作曲家が
ヤナーチェクです。


彼は60歳まで
ほとんど無名でしたが
25歳のカミラという
女性との出会いが
転機になって
最晩年の10年間に
9作のオペラなどを
完成させました。

63歳の時に
38歳年下の人妻である
カミラ・シュステロヴァに
魅了され
それから10年間に
600通を越える手紙を
書き送っています。

ヤナーチェクの
片思いでしたが
最晩年の作品は
いずれも完成度の高い
名作揃いです。

1928年、74歳の
ヤナーチェクは
肺炎のために他界
しましたが
カミラとその息子と3人で
ハイキングに出かけ
はぐれた少年を探して
雨にあったためと
いわれています。

傍らでカミラが
見守りました。

弦楽四重奏曲第2番
≪ないしょの手紙≫より
第3楽章


















どんでん返し

2023-09-21 08:25:00 | 日記


2002年公開の映画
「ビューティフル・マインド」を初めて観ました。

ノーベル経済学賞を
受賞した
実在の天才数学者
ジョン・ナッシュ。

自らの研究に
打ち込むあまり
いつしか現実と狂気の境を
さまよう統合失調症に。

彼の波乱の人生を描いた
作品です。
主演はラッセル・クロウ

献身的に彼を支える妻は
ジェニファ・コネリー。
精神科医は晩年の
クリストファ・プラマー。




音楽を担当したのは
ジェームズ・ホーナー。




タイタニックの
音楽も書き
アカデミー作曲賞や
グラミー賞など多数を
受賞しています。



2015年、自家用機を
操縦していて
カリフォルニア国立公園に
墜落。61歳でした。


罠を仕掛けた悪戯者

2023-09-20 11:38:00 | 日記

昨日も真夏並みの
暑さでしたが
明日からは少し
気温が下がり
秋らしさを
感じられるのでしょうか。

  ✨✨✨✨✨

いかにも曲が
終わるように
華やかに盛り上げて
聴衆がフライング拍手
するように
作曲したのは
ハイドンです。

ハイドンの交響曲90番の
フィナーレでは
終わったように見せかけて
又、続きが始まります。

悪戯好きのハイドンが
書きました。(笑)

  ✨✨✨✨✨

ベルリン・フィルの
演奏会で
サイモン・ラトルは
大袈裟に指揮して
ベルリン・フィルの
聴衆でさえも
フライング拍手をして
見事に引っかかっています。
(笑)

残念ながらこの映像は
拍手が始まる直前で
カットしているのですが
雰囲気は
伝わるでしょうか。



この終りかたでは
絶対に拍手して
しまいますよね。
このあと
4小節間の休符のあとに
まだ続くのです。


230年前に
仕掛けられた罠ですが
今でもまんまと
嵌っているので
ハイドンも満足でしょうね。(*^^*)




敬老の日

2023-09-19 09:58:00 | 日記


昨日は「敬老の日」
孫から電話を
もらいました。(*^^*)

今夜は可愛いクッキーで
ティ・タイムです。





   🥀🥀🥀🥀🥀



クラシックの作曲家で
最高齢は
エリオット・カ―タ―氏
(1908―2012) 
103歳です。

日本では
あまり知られていない
アメリカの現代音楽の
作曲家で
一世紀を越えて
生き抜かれ
100歳を過ぎても
第一線で活躍されました。




ハ―バ―ド大学では
数学を専攻して
数学の論文も書いて
おられます。



完全無調で
難解な音楽ですが
彼自身は
とても楽しんで作曲し
ピュ―リッツア―賞など
多数の賞を受賞
されました。


ベルリン・フィルと
フル―トの名手パユ氏の演奏
よろしければ
少しお聴き下さいませ。



エリオット・カ―タ―作曲
フル―ト協奏曲

指揮ダニエル・バレンボイム
Fl. エマニュエル・パユ
ベルリン・フィル




秋の空

2023-09-18 08:44:00 | 日記


夕方、外に出ると
秋の空が
広がっていました。
涼しい風が通り抜け
ホッとする時間です。

可愛らしいお花を頂き
部屋がいっぺんに
華やぎました。




   ✨✨✨✨✨

忙しい1日を
過ごしたあと
ゆっくり音楽を楽しもうと
お茶を淹れて
クラシック音楽館です。

   ✨✨✨✨✨

ジャナンドレア・ノセダ指揮

①バッハ≪3つのコラ―ル≫
レスピーギ編曲

*「来ませ異教徒の救い主」

*「我が魂は主をあがめ」

*「目を覚ませと
  呼ぶ声が聞こえる」

  

②グレゴリア風の協奏曲
レスピーギ作曲
Vn.庄司紗矢香


2楽章は
「復活の続唱」の
グレゴリアン・チャントを
ヴァイオリン・ソロが
静かに奏ではじめて
鳥肌ものでした。

3楽章はヴァイオリンと
ティンパニ―の掛け合いが
繰り広げられ
庄司紗矢香さんの
音色の美しいこと。
並みいる名手の中で
圧倒的な存在感を
放っておられました。

アンコ―ルは
バッハ作曲
「無伴奏ヴァイオリン
パルティ―タ サラバンド」


③ラフマニノフ作曲
交響曲第1番

若さあふれる
22歳の時の昨品で
初演の指揮は
グラズノフですが
大失敗に終ります。
後年、明かされましたが
お酒に溺れていた
グラズノフが酔ったまま
指揮したのです。

批評家に酷評され
自信を喪失した
ラフマニノフは
精神的に追い詰められ
神経衰弱に陥って
作曲活動を3年間
中断してしてしまいます。

そんな曰く付きの1番を
N響は熱演で聴かせて
くれました。














マニアック?

2023-09-17 09:37:00 | 日記

朝、一番に
収穫したての
シャインマスカットを
届けて頂きました。
氷水にくぐらせて
早速頂きました。
華やかな
マスカットの香りと
上品な甘さの
秋の味覚を
堪能しています。

  
  ✨✨✨✨✨


絵画と音楽のコラボに
交響曲「画家マチス」が
あります。

残念ながら
フランスの
アンリ・マチスではなく
16世紀のドイツの画家
マチス・グリューネバルト
なのですが。

ドイツの作曲家
パウル・ヒンデミット
(1895―1963)


この交響曲は
イ―ゼンハイ厶という町に
ある礼拝堂にあった
祭壇画を題材にして
書かれているのですが
「3人の天使、美しい歌を
うたう」というドイツの
古い民謡が第1主題に
なっています。




クラウディオ・アバド
ベルリン・フィル




学生時代に初めて
ヒンデミットの作品を
宿題にもらった時は
わけがわからず
ちんぷんかんぷん!
ただただ苦痛でした。

後年、演奏する事になり
恐る恐る恐る楽譜を
開きましたが
印象が一変!

マニアックな作曲家だと
長年、敬遠していましたが
あのグレング―ルドが
ヒンデミットが大好きで
沢山レコーディング
しているようです。









芸術の秋

2023-09-16 09:31:00 | 日記



TVで熊川哲也さんを
拝見しました。

51歳になられ
この秋には
「眠れる森の美女」 の
公演だそうですが
熊川版はあっと驚く
仕掛けがあるようです。


「プリンスが殺める?」


興味津々で
大阪公演の日程を
調べましたが
すでに予定が
入っていました。






  ✨✨✨✨✨✨

もう一つは
PACの定期演奏会。




反田恭平氏が
ブリテンの協奏曲を
弾かれるので
聴きたかったのですが
佐渡氏によると
3日間、2000席の
芸文センター・大ホールは
超満員で
チケットは2分半で
完売になって
しまったそうです。
取れるはずないですね。
「反田効果」凄い!
  
  ✨✨✨✨✨

ブリテン
(1913ー1976)
イギリスで活躍した
偉大な作曲家です。

私達が一番親しんだ音楽は
「青少年のための管弦楽
入門」でしょうか。

彼はオペラに世界的に
評価の高い名作が多く
日本滞在中には
能の「隅田川」から
インスピレーションを受け
教会上演用のオペラ
「カーリュー・リバー」
を書きました。