ヨ―ロッパの
ルネサンス時代に
ドイツで
大きな出来事がふたつ
起こりました。
ひとつはグ―テンベルクの
活版印刷、
もうひとつはルターに
よる宗教改革でした。
この頃に活躍した
作曲家が
ジョバンニ・ダ・
パレストリーナでした。
サン・ピエトロの
聖歌隊の楽長として
11人の教皇に仕えます。
最初の妻が世を去り
宮廷出入りの
裕福な毛皮商の未亡人と
再婚し莫大な財産と
土地と家を手に入れます。
100以上のミサ曲と
250曲を超える
モテットを書いて
「教会音楽の父」と呼ばれ
カトリック教会では
グレゴリオ聖歌に次いで
重要視されています。
ルターによる宗教改革で
カトリック教会に対する
批判の動きは
ヨ―ロッパ各地にひろがり
カトリック教会の
普遍的な権威は
ゆらぎますが
カトリックも
これを機に
教義の明確化と
内部改革をおこないます。
パレストリーナの
≪教皇マルチェルス
のミサ≫
ミサ曲の見直しが
行われたなかで
新しい教会音楽の
あり方をしめすものとして
作られました。
このミサ曲は伝統的に
教皇の戴冠のミサで
歌われます。
1978年
型破りで革新的といわれた
ヨハネ・パウロ1世が
廃止するまで
ずっと歌い継がれた
大変に美しいミサ曲です。
≪教皇マルチェルスの
ミサ曲≫よりキリエ
(4‘38‘‘)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます