まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作 ~ 「黒猫タビィの物語」 5

2013-10-05 21:06:53 | 「黒猫タビィの物語」 2013ハロウィン
週末ですね、お今晩は~。

皆さま、10月最初の週末をいかがお過ごしですか。

素敵なこと、びっくりすること、ワクワクすることに
いっぱい出会えてると良いですね。

今日まかろん、映画行きまして。
世の中すごい才能ってほんとたくさんいるんだなぁ、と思いました。

でね、こういうクリエイティブ系の人たちだけじゃなくて、
普通にお仕事してる人たちもプロの技なので、
まかろんからすると、充分びっくりですね。

世の中、普通のすごい人たちがみんなで技能を持ち寄って、
できあがってるんだなぁ、と思いました。

それはともかくとして。
タビィの物語、5回目です。

お楽しみ下さい。


2013年10月1日~ブログ直接投稿 「黒猫タビィの物語」 その5

  そして ようやくある家で見つけた
  家の人間に 怒鳴られたけど
  タビィは初めて 真っ黒になった
  タビィは 誰もいない街外れに戻り
  思いっきり にゃーおと月に鳴いた

<つづき>

月が陰ったと思ったら 目の前に
まだらな木肌のような顔の 魔女が立っていた
おやおや猫ちゃん 一人かい?
ここは 黒猫の住処と思ってたけど
他の子たちは どうしたかえ

タビィは震えながら 答えた
みんなで 引っ越しをしたんです
でもみんな 向こうで病気になって
僕だけ 死ななかったので
またここに 戻ってみたんです

魔女は目をすがめて タビィを見た
黒猫が急に 要り用でねぇ
生きが良いのは 結構なこと
お前さん 一緒に来るだろう?
魔女はそう言い ほうきに乗った

はいマダム 喜んで!
タビィは勇んで ほうきに乗った
すぐに ほうきは浮かびあがった
木の高さより もっと高く
つばめが飛ぶより もっと速く

風がびゅんびゅん 吹きつける
かぴかぴする手が ほうきに滑る
ペンキがバレないか タビィはひやひや
でも 魔女がローブでくるんでくれた
つかまっといで ちびちゃんや

やがてほうきは 地面に降りた
からからの草地に 汚れた小屋
魔女はタビィを懐に 戸をあける
とたんにむわっと 変なにおい
さあさ ここがあたしん家だ

<つづく>


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コメント (2)
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