まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作 ~ 「黒猫タビィの物語」 13

2013-10-13 22:51:11 | 「黒猫タビィの物語」 2013ハロウィン
ども、連休ですねー。
明日もお休みですね。ちょっと変な気分。

今日の、というか昨日びっくりしたことなんですけど、
ハロウィン関係の絵本が欲しくなって、ネットを検索してたんです。

で、買った人のレビュー、ってありますよね。
その中に、

「それにしても、ハロウィーンって根付かないですよね・・・」

・・・。

えええええええーーー???!

根付いてる、根付いてますよー、奥さん!
デパ地下とか雑貨屋とかお菓子屋さんを見て!

とか思ったんですけど、まあ、よく考えたら、本来の、
子供たちが家々を回ってお菓子をねだる、というのは根付いてないかな・・・

でも、まかろん、ハロウィン大大大好きなので、
そう言われるとさみしいです。

で、外国文化が他国に根付くには、
その国に元々似た風習があることが必要なのですが、
日本でハロウィンに似た風習・・・

子供向けの、ちょっとホラーテイストで、家々を回る・・・


なまはげ?


・・・さ、今日はタビィはどうなるでしょうか?


2013年10月1日~ブログ直接投稿 「黒猫タビィの物語」 その13

  さようですか と燕尾服の男
  もう大方は お集まりです
  いつもどおり 大広間にどうぞ
  男は脇にのいて タビィを中に
  タビィは お城に足を踏み入れた

<つづき>

石造りの がらんとした部屋
吹きぬけの空気が 冷たく淀む
所々に骸骨が 松明をもって立っていた
奥には 左右に分かれた階段が
上でつながり さざめく二階に誘ってた

さああちらへ と燕尾服
階段の方を 指し示す
タビィは 黒猫たちをどう探すかと
魔女の力を 呼び起こしたが
わずかに力のうねりが 強まっただけ

まあいい こうなったら
魔王とやらに 逢ってみよう
逢ってどうなるものだか 知らないが
世界一の力でも もらえれば
黒猫どもなぞ どうでもできる

タビィは 階段を上りはじめた
一足ごとに 妙な感触
見ると 一面に人や動物怪物の顔
一段ごとに 痛みと恨みを
音なき声で 叫んでた

魔女の力は 喜んでいた
猫たちの力は うめいていた
タビィは めまいを感じながら
一段一段 上っていった
痛みと恨み 滅する力を・・・

ようやく 二階に辿りつくと
タビィは小さく 息をついた
左右に暗い廊下が続く 真ん中は
大きな異形の像の 石柱が二本
その向こうに 大きな広間が広がっていた

<つづく>


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※変更2018年8月25日
逢ってどうなるのかは 知らないが → 逢ってどうなるものだか ~

コメント (4)
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