まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作 ~ 「黒猫タビィの物語」 20

2013-10-20 23:00:23 | 「黒猫タビィの物語」 2013ハロウィン
ども、週末をいかがお過ごしですか。

今日はですねー、
まかろんが一番はまってるジャンルの同人誌イベントがありまして。

悲惨でした。

まかろんの財布の中身が。

昨日準備した時、
これくらいお金あればいいよねー、
あ、でも一応、一応だよ、もう少し持ってこー、
いやー心配性だなー、こんなに要らないのに、ふふふふふ、
と思ってた自分はどこに。

気が付いたら中身がなくなりかけてて、ほんと、びっくりしました!
帰れなくなったらどーしよーかと思いました!

でも、作り手さんたちはみんな良い笑顔でした!

それに、行く先々でノベルティとして
ハロウィンの特製イラスト付けたお菓子をくれるので、
帰ってみたら、両手いっぱいくらいのお菓子をもらってました。

ハロウィン気分まで味わえるイベントでした☆

ハロウィン、根付いてるよ!(まだ根に持ってる)


さ、今日はタビィはどうなるのでしょう?


2013年10月1日~ブログ直接投稿 「黒猫タビィの物語」 その20

  万色の闇は しかしやがて
  散らばる色を徐々に かたよらせ
  黒い虹のような 七色がつながる輪となって
  ゆっくりと タビィにのしかかっていった
  タビィは その巨大な痛みと重みに呻いた

<つづき>

闇の光の中 タビィは東の魔女の
まだらに白い 樹皮のような顔を見た
みじめな容貌 周りの大人と子供たちの嘲笑
長年の 叶わない望みと虚しい努力
胸を焦がし続ける 得る者への刺すような妬み

またタビィは 闇の光に
自分自身の姿を 見た
周り中から見放された 異端の子供
何をしても 顧みられなかった小さな生
ただ焼けるように願った 皆と同じだったらと

同時にタビィは 一瞬に
たくさんの者の 妬みと恨みを見た
排斥と嘲笑と深い孤独が そして
そこから抜け出す術のない 焼けつく痛みが
タビィの心に なだれこんだ

タビィの心は 重みにちぎれた
そこには 小さな無力な子猫
世界がやっと許すだけの 小さな存在
何も許さぬ与えぬと 世界は叫びを上げて
子猫をさらに小さく小さく 押しつぶした

遠くに 魔女の叫ぶ声が聞こえた
許さない許さない許さない
魔女に殺された たくさんの猫の声も
許せない許せない許せない
生きる場所を 我に生きる場所を!

消えかけた タビィの意識は
その声に しがみついた
妬ましいばかりの 世界
自分以外の全ての者にばかり
優しく恵みを与える 世界

そんな世界を 見返してやる
そんな世界は 乗っ取ってやる
今度はお前らが 妬む番だ
タビィは 魔女や猫の意識とつながって
伸しかかる重みに 噛みついた

巨大な重みの闇の輪は 瞬時にはぜて
大勢の妬みの苦しみが どっと流れ込んだ
こんな世界に つぶされるもんか
多くの意識が 溶けあって叫んだ
僕がわしが私が俺が この世界の頂点だ!

タビィは 大広間の床に
ひざまずいてる自分に 気づいた
汗でローブは ぐっしょり濡れて
床についた手は 震えてた
身体の奥に 何かが鈍く脈打っていた

<つづく>


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コメント
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