スコットランド人から「力士の寝酒」と形容されたウィスキーに
触れる機会がありました。
スコットランドのエディンバラにはScotch Malt Whisky Society
なるクラブがあって、私もエディンバラを訪れた際には是非立ち
寄ろうと思っていたのですが間違えてMalt Whisky Experienceの
会員になってしまった由縁のあるようなないようなクラブです。
そのS.M.W.S.というクラブは、世界中のウィスキー蒸溜所か
ら樽ごとウィスキーを購入し、クラブメンバーにボトルを頒布す
るというマニアには堪らない活動をしており、日本の余市モルト
もその対象になっているのだそうです。
そのいくつかあるボトルのなかで、相撲レスラーのナイトキャッ
プと形容されたシングルカスクを頼みました。
テイストは所謂典型的な余市の味がします。ヘヴィピーティで塩
っぽく、オイリーでアルコール辛い。イカの塩辛を肴に泡盛をや
る感覚です。
ですが、その筋のプロに選ばれるカスクですから、特別吟醸のよ
うな蒸溜を重ねた純粋でシャープな味が特徴で、これはこういう
ウィスキーだけが持つ味です。
ラガヴーリンの蒸溜所限定モルトの(もしあれば)樽出し版のよう
な感じでしょうか。12年から15年くらいだと思いました。
樽でスコットランドに行き、ボトルで日本に帰ってきたモルトで
すが、それを果たしたのは「生命の水」のラベルに恥じないから
でしょう。
ブレンダーズ・バーにて。
感謝!