マックいのまたのMalt Whisky Distillery

モルト好きで株式公開/上場(IPO)の経営戦略,マーケティング,M&Aを支援する経営コンサルタントのプライベートブログ

竹鶴17年ピュアモルト ノンチルフィルタード

2012-11-20 19:02:03 | グルメ

この秋のニッカの話題といえば、竹鶴17年のWWA2012
世界最高賞の受賞でしょう。

最近は、すっかりジャパニーズ・ウィスキーがウィスキー品評
会で受賞の常連になっているので、ややもすると、ああまたね、
という感じに聞こえますが、今回素晴らしいのはブレンド物が
賞を受賞したということであり、ニッカのブレンド物も本場で
認められるようになっているところが素晴らしいですね。

さて、その竹鶴17年の受賞を祝して企画・発売されたのが、
本日のお題「竹鶴17年ピュアモルト ノンチルフィルタード」
です。場所は、青山の本社で。

竹鶴17yo.jpg

さて、そのお味はどうか?というところなのですが、まったく
相済みません。当日の私は、先にブレンドチャレンジなどを
しておりまして、素人があれやこれや混ぜたウィスキーをテス
トばかりしておりました関係で、舌はもうすっかり痺れ、鼻の
粘膜はアルコール吸収装置と進化を遂げており、分かるのは
咽を通るスムーズさだけ、という状態でしたので、ノンフィ
ルターの微妙な舌触りの粗さとか、複雑で豊かな香りなど、
すべて完全に分からない状態でした。

とはいえ、せっかく頼んで一杯いただきましたので、備忘録
としてアップいたしますが、必ずや近いうちに再度テストを
したいと考えております(笑)。

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シングルカスク山崎 樽番号5P70008

2012-11-19 12:44:09 | グルメ

そのあたりのバーだってカスクが目的なのだから、せっかく
蒸溜所を訪れるなら、カスク物のしかも蒸溜所限定がいいよね。

yamazaki-distillery-genshu.jpg
▲シングルカスク山崎 樽番号5P70008

これこそが、本当の意味での「原酒」です。パンチョン樽仕込み。

サントリーの山崎蒸溜所にやって来たからには、この原酒を
試さずに帰ることなかれ、という程のはずなのですが、私は
お恥ずかしながら、パンチョン樽のウィスキーは味を利ける
ほど経験がございません。

確かにパンチョン樽でウィスキーを仕込んでいる蒸溜所は
珍しく、公に特徴としてアピールしているのは、ここ山崎
くらいだろうと思いますが、唯一かと言われれば決してそう
ではなく、スコットランドでだって普通にパンチョン樽は
使われているし、日本でだってニッカもベンチャー・ウィ
スキーも使っています。

ただ、それを特徴として積極的にアピールしているのが
ここくらいだろう、ということなのですが、私に書けるのは
せいぜい先に書いた山崎構成原酒との違いくらいなもので、
そこを見付けて記せば、エステル香が強くアルコール辛さを
舌の上で明確に感じるということくらいです。

熟成の方は、もちろん経年に従ってしっかりしており、
ニューポットではなく、バレルやホッグズヘッドでもない
木の香りもしますが、白樺やミズナラのような甘みもない
ので、ちょっと没個性に感じてしまいます。

しかし、それこそが山崎のパンチョンの特徴なのでしょう。

いたずらに余計な形容詞を探し回るよりも、そのままの印象を
記す方が、正しく誠実ということだと思います。

そしてその印象は、すべてのサントリー製品に反映されている。

だからこそ、山崎蒸溜所はサントリー・ウィスキーのマザー
工場なのです。

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山崎構成原酒-シェリー樽

2012-11-16 12:29:39 | グルメ

スーパーニッカ原酒の復刻ネタで中断いたしましたけれども、
今週の特集(?)である、サントリー山崎蒸溜所に戻りましょう。

工場見学を終えて、ヴィジターハウスに戻ってくると、そこは
世界中どこの蒸溜所とも共通の蒸溜所グッズのショップになって
おり、見学者の皆さまはお土産を物色する流れとなるところ、
私はそのままスルーして階下の試飲バーに移動しました。

なかなか来られない山崎蒸溜所にやってきましたので、せっかくの
機会だからと蒸溜所限定のウィスキーをテストしたのが、今週の
前半で、パンチョン、ミズナラときて、今回はシェリーです。

yamazaki-distillery-sherry.jpg

ただ、山崎構成原酒の名があるように、「山崎」という製品を作る
ためのヴァッテッドモルトですので、シングルカスクの個性は丸め
られています。そういうシェリーということは、シェリーボトルの
ウィスキーとそう大きくは違わないということです。

色も特別に濃くなく、香りも特別に強力でもない、いわゆるブレンド
用の用途に限って向いているということでしょう。しかし、じつは
それこそがサントリー社と山崎蒸溜所の特徴ではないかと思いました。

というのは、シェリーに限らず山崎の原酒は、非常にエステル香の
強いアルコール度の高いことに気づきます。ということは、蒸溜
段階で、多くのモルト・ウィスキー蒸溜所よりも高い度数に蒸溜
して樽熟成させることで、樽の成分をより多く取り込もうという
意図が見えるからです。

アルコール度数高く、香味成分をより多く含んだウィスキーは、
ブレンドに合っています。すなわち、山崎蒸溜所で作られるウィ
スキーは、最初からブレンドして製品化することを前提に蒸溜され
ているのではないかという仮説が立ちます。

それならば、山崎という製品も、サントリー社の他の商品も、基本
的には全て同じ文脈のなかで語られるのが相応しい、という特徴が
浮かび上がってきます。

これが分かって、海外のコンテストで響や山崎が賞を受賞したり
することに、合点がいくでしょう。そういうシェリー原酒でした。

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スーパーニッカ原酒 私的復刻プロジェクト3

2012-11-15 12:26:22 | グルメ

かつて存在した銘酒、スーパーニッカ原酒を私的に復刻して
楽しもう、という霞を掴むような趣味でございますが、先日
再チャレンジする機会がありましたので、3度目の挑戦です。

正確に書くと、ブログ上のタイトルとして2回目に当ります
けれども、プロジェクトとしては3回目のチャレンジのため、
タイトルは2を飛ばして3としました。ご了承下さい。

1年ほど前の前回は、ブレンドの構造を見直して、

シェリー&スィート:15
ピーティ&ソルティ:5
ウッディ&ヴァニリック:25
フルーティ&リッチ:35
ソフト&ドライ:20

で終っています。

全体的な構造はこれでOKだと思いましたので、ここから微調整の
フェーズに入りまして、今回は、

シェリー&スィート:15
ピーティ&ソルティ:3
ウッディ&ヴァニリック:27
フルーティ&リッチ:35
ソフト&ドライ:20

シェリー&スィート:10
ピーティ&ソルティ:5
ウッディ&ヴァニリック:27
フルーティ&リッチ:35
ソフト&ドライ:23

でチャレンジです。

私のようなブレンダーのレベルだと、どの原酒をどれだけ加え
たら/減らしたら、どのように味と香りが変化するか、あらか
じめ想像がつきませんので、なんとなくこんな感じ?という
フィーリングを頼りに「寄せていく」のですが、1回目は
近づいたものの、2回目は逆に離れてしまって失敗。

ただ1回目も樽香とエステル香が強すぎて、似てはいるが同じか
と言われれば違う、という内容でした。

2回目でオーバーシュートしてしまったと感じていますので、
つぎは、さらに細かい微調整を攻めていきたいと思っています。

といいながらも、私ひとりでブレンダーズ・バーの機会に合せて
いくのには限界も感じつつあり、もうやはりそろそろフラスコと
メスシリンダーを自前で調達しなければいけないと思うように
なってきました!

ここで挫けたらこれまでの努力が水の泡ですので(笑)、さらに
一層頂点を目指して(?)がんばります!

mybrendwhisky03.jpg

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マイブレンド・ウィスキーを作る夕べ

2012-11-14 12:24:10 | グルメ

昨日は、私の事務所が主宰するビジネスLIVEの11月定例会
【マイブレンド・ウィスキーを作る夕べ】を開催しました。

モルトと呼ばれる二条大麦ウィスキーの原酒を順番に試飲しながら、
ブレンダーズ・バー支配人の平野氏にウィスキーの作り方と原酒の
解説をしていただいた後、ニッカのプロのブレンダーが同じ原酒を
使って作ったプロのブレンドを試してみて、いよいよそれぞれの
オリジナルウィスキーを作ろうと、ブレンドにチャレンジしました。

マイブレンド・ウィスキーを作る夕べ.jpg

ブレンドの傾向は甘い味と香りのウィスキーを作る人と、スモーキー
で辛いウィスキーを作る人に分かれ、みんなでどんな味になったか
比べ合いをしたりして、あっという間に2時間くらい経つ時間を
忘れるひとときでした。

なかでも一番美味しく仕上がったのは、Hさんのブレンドで、
Hさん曰く【白い服を着た長い黒髪の女性】をイメージして
ブレンドしたのだそうです!(笑)

開催前のお題だった、チョコレートと結婚するか? マカロンと
結婚するか?というテーマは、4対1(あと不明)でチョコレート
という結論になりました♪

私自身のブレンド・チャレンジは、微調整のところで見事に玉砕
いたしまして、混迷と様相と1%の配合比率で味が変わるブレ
ンドの奥深さを体験することとなりました。

詳しくは、また後日(笑)

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山崎構成原酒-ミズナラ樽

2012-11-13 12:47:00 | グルメ

昨日のパンチョン樽がサントリー・ウィスキーの正体なら、
今日のミズナラ樽は山崎の正体だ。

yamazaki-distillery-mizunara.jpg

前回のパンチョン樽に比べて、色が濃いのが分かるだろうか。

パンチョン樽というのは、いわゆるオーク樽の大型480L版
なのだけれども、飲み物としてみれば新樽の濃いバニラ香よりも、
蒸溜原酒のもつエステル香が強かったりするのが特徴といえば
特徴と言えるのではないか。

対して、日本のミズナラで作る樽というのは、日本の木だから
なのかそうなのかは分からないが、間違いなく言えるのは木の
種類が異なることによる風味や香味の違い、濃度の違いといった
ものがあるということ。

それが、あの山崎をひと口舐めたときに感じる、梅酒のような
フルーティで甘く口の中に広がるボディだろう。昨年、ベンチャー
ウィスキーの秩父蒸溜所で作ったミズナラ樽をテストさせて
いただいたが、同様にリキュールのような果実味あふれる独特の
味がして「これがウィスキーか」と驚いた。

そして、その驚きは響のボディともなり、世界のコンテストで
受賞を重ねるようになり、ジャパニーズ・ウィスキー独特の個性
として世界で知られるようになりつつある。

これは新樽の味なんだよ、そうフランス人にでも話したら、きっと
眼を丸くして驚くだろう。

そう。他所で作れないからこそ商売になり、最高の場所とは限ら
なかったからオリジナルの製法になった。

ミズナラ樽は、だから山崎とサントリー社の公然の秘密なのだ。

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山崎構成原酒-パンチョン樽

2012-11-12 17:00:19 | グルメ

サントリー製ウィスキーの秘密がここにある。

yamazaki-distillery-panchon.jpg

多くの日本人がウィスキーと聞いてイメージする「あの味」。
つまり、ダルマやリザーブや最近では角ハイボールなどの、ちょっと
苦いような渋いような極わずかに甘みを感じるあの味、あれの正体は
ほぼこれと言ってもいいのではないでしょうか。サントリー社の
ウィスキーだけが持っている個性です。

物事には二面性が付き物で、オリジナルということは裏返せば少数派
ということであり、従来の日本市場では「あの味」の好き嫌いが、
ウィスキーの好き嫌いと同義の一面がありました。話がややこしい
のはここが発端で、この味が好きという方は水割りやロックで飲む
日本のウィスキーの飲み方が「ウィスキー」だと思われていて、

片や、その他一般的なウィスキーの味が好きだという方は、ニートや
トゥアイスアップで飲む飲み方が「ウィスキー」だと思われている。

つまり、同じウィスキーというお酒に対するイメージが二つ存在して
いるわけです。その大本山が、このパンチョン樽原酒ということに
なろうかと思います。

山崎蒸溜所にやって来てもうひとつ感心したのは、蒸溜直後のニュー
ポットの際に非常にアルコール度数が高いことです。高い度数を
480Lの大きな樽に貯蔵することで、個性の際立った製品を
作り出す狙いが見えてきます。

このあたりの製造法もウィスキー新興国としての、かつての日本メー
カの考え方が伝わってくるような気がいたしました。

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サントリー山崎蒸溜所

2012-11-09 13:28:37 | グルメ

念願かなって、日本ウィスキー発祥の地、寿屋さんの山崎工場を
訪問することができました。

「山崎」はウィスキー製品の名称にもなっているので有名ですが、
実際は大阪と京都の境、昔の国名でいっても摂津国と山城国との
国境になりますので、京都か大阪に用事があって出掛けても、
そちらの用事を足しているうちに時間切れになってしまって、
いつも訪れることができませんでした。

ちょうど山崎蒸溜所の前をJR東海道本線が通っていますので、
電車等で通りかかる度に何度も悔しい思いをしてきたのです。
それが漸く実現しましたので、本当に嬉しい思いでした。

小さな山崎の駅から西へ10分ほど歩くと、蒸溜所前の踏切に
出ます。踏切を渡れば蒸溜所正門前です。

suntory-yamazaki-distillery01.jpg

以前は、サントリーのCIロゴが掲示されていた工場外壁には、
いまは山崎の文字が掲げられていました。これが後に印象深い
ことに繋がっていました。まるで映画のよう。

さて、工場見学はヴィジターセンターから団体行動で出発します。

どこの蒸溜所とも同様に、マッシュタンからスタートしますが、
ここは予想通りステンレス製。但、これまで見たどこよりも
大きいサイズで驚きました。直径10m以上でしょう。
続くウォッシュバックも10器あり、米マツ製とのこと。

ハイライトとなる蒸溜塔というか工場建屋のなかに入ると、
さらに圧巻でポットスチルは12器もあり、ストレートヘッド型、
ランタンヘッド型、バルジ型に加え、それらの組み合わせも
あって、非常に幅広いバリエーションの原酒が製造できる
体制です。これは本当に恐れ入りました。この規模は世界一
ではないでしょうか。

suntory-yamazaki-distillery02.jpg

対照的にウェアハウスのなかは、巨大なパンチョン樽が所狭しと
並び、パンチョンやシェリーの500L樽が三段積みされた
上に、さらにホッグズヘッドやバレル樽が載せられていました。

suntory-yamazaki-distillery03.jpg

巨大な貯蔵庫を外にでると、そこには清流が流れていて、
魔法から目が覚めるようですが、そこで冷静になって考えた
のは、一見伝統的に見えるウィスキーの製造も、かなり現代
的な管理手法が導入されているのではないか、という仮説です。

例えば、様々な組み合わせのポットスチルに、シンプルな樽構成
というのは、仕込みの段階で個性を決めておいて、樽での熟成は
できるだけ歩留まりを高めたいという思想が見えてきます。

また、巨大なウェアハウスに樽を高く積む貯蔵法も、樽熟成に
品質管理を積極的に導入したいという思想が見えそうです。

工場見学ツアーの最後に山崎を試飲させていただきましたが、
そのときに気づいたのは、ツアーの最中に「サントリー」と
いう言葉ではなくて「山崎」という言葉で自己を表現していた
ことです。

もちろん営業のサントリーと言われる会社ですから、これは
完璧にコントロールされてのことでしょう。裏返して言えば、
「山崎ブランド」の価値を最上級に高める機会として、この
山崎蒸溜所の工場見学を位置づけているのが、透けて見え
そうです。

ここでも、やはりさすが、という感想がもれたのでした。

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BOWMORE original label 15 yo

2012-11-08 13:16:37 | グルメ

さて、1日置いて今度はボウモアです。

bowmore-originallabel.jpg

私の経験では、ボウモアも現在ではリスクの高いウィスキーの
ひとつになっており、通常ならばオフィシャルボトルには食指を
そそられることはないのですが、先に頼んだカリラが素晴らし
かったので、こちらも期待できるだろうと思って頼んでみたら、
やはり大正解でした。

こちらの裏面は以下の通り。

「BOWMORE
DISTILLED 17th May 1996
BOTTLED 22nd March 2011
CASK TYPE HOGSHEAD
CASK NO.1380

BOTTLED BY BERRY BROS & RUDD
IMPORTED BY THREE RIVERS
SALED BY SAKE SHOP SATO
DRINKED BY GOOD CUSTOMERS

BOWMORE DISTILLERY on the inner
Hebridean of islay was first lealised in 1779
and is one of the oldest Distilleries
in Scotland.

This BOWMORE is 2nd re 1 ea s e.
ZENKAI's BOWMORE on TONARI no
TONARI no Cooper !
and Same Birthday!!」

ボウモアには、以前マリナーと呼ばれた15年のオフィシャルが
あって、塩辛くかつバランスのよい味わい深いモルトだった
のですが、そういう正しいスピリットをボウモアを久しぶりに
味わいました。

若すぎず枯れすぎず丁度いい。

ボウモアとは、そういう「高バランス」が持ち味の蒸溜所だと
思うのは、私だけでしょうか。

懐かしく、味わい深い、故郷に帰ったような味を、久しぶりに
思い出しました。

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We Love Caol Ila

2012-11-06 13:20:22 | グルメ

日本では、一般的に「カリラ」と呼ばれておりますが、Caol
Ilaと書いて「カリーラ」または「コリーラ」と読みます。
アイラ島の北東にある蒸溜所、ディアジオ社傘下です。

そのオリジナルラベルのボトルを頼みました。

we-love-caol-ila.jpg
▲Caol Ila original bottling for Sake Shop Sato.

カリラのウィスキーは、ここ10年ほどオフィシャルボトルが
リリースされて入手容易になった反面、かつての猫と植物シリー
ズの15年ものに比べて没個性となり、ジョニー・ウォーカーの
ミドルだけ飲んでいるようなテイストでしたので、オリジナル
ラベルという理由で選ぶのは勇気が要る判断だったのですが、
これは「当り」でした。この樽を選んだ見識眼に拍手を送りたい
と思います。

思わず「懐かしい」と言葉がこぼれてしまう、あのカリラの繊細な
麦の香りとアルコールの辛さが、スコットランドのピーティーな
清流よろしく流れるように転がっていく、まさしく記憶のなかに
あるカリラの姿そのものです。

ボトルの裏ラベルには、以下のように書かれています。

「CAOL ILA
DISTILLED 2000
BOTTLED 2010
CASK TYPE HOGSHEAD
CASK NO 304579

BOTTLED BY BERRY BROS & RUDD
IMPORTED BY THREE RIVERS
SALED BY SAKE SHOP SATO
DRINKED BY GOOD CUSTOMERS

CAOL ILA Distillery is to be found near Port
Askaig faicing across the sound of Islay to
neighbouring Jura.
The Whisky is very well respected for both in
distinctive, smoky Islay style and elegant
fruity balance.

This CAOL ILA is 2nd batch!
Beacause 1st lot was good tast.
On the TYOUSI & TUIKA order!
But whisky is still sleeping in the CASK!
A little JYUKUSEI for 1st lot.」

ということで、今後もまだ熟成が楽しめるようです。
期待したいですね♪

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オリジナル・ウィスキーの楽しみ

2012-11-05 12:39:29 | グルメ

ワインやウィスキーの世界には、樽買いと呼ばれる気に入った
酒樽をそのまま丸ごと1個購入するという文化があります。

例えば、醸造所や蒸溜所を訪れて試飲の機会があるとき、もし
気に入ってその樽のお酒が全て欲しくなってしまったら、交渉
によって手に入れることができるということです。

もちろん、対外的に公式に販売しているものではありません。
メーカとオーナーになる人物の、一般的に信頼関係と呼ぶ
文化的な結び付きがもたらしてくれる夢のような話です。

こうしたお酒というのは、メーカのオフィシャル・リリース
ではないし、かといってオーナーが自分で仕込んだ訳でもない
という、ある意味で宙ぶらりんな存在ですが、裏を返せば
オーナーは自分の酒だといって胸を張ることもできるわけです。

その象徴がオリジナルラベルを貼付すること。じつは現代では
オリジナルラベルは、すでに一般的になってきており、オリジ
ナルのラベルを貼らせてくれるというサービスは、割と簡単に
見つかります。

すなわち、ただラベルを貼っただけか、樽ごと購入して数百本の
オリジナルラベルを「所有するか」というのは、似て非なるもの
というべき、まったく違う価値だということがお分かりになる
でしょう。

そういう価値を訴求する素晴らしいお店が、大阪にある”SAKE
SHOP SAT
O”さんです。

私はこちらのお店のウィスキーに、大阪でご縁をいただきました。

originallabel_whisky.jpg

どれも個性を楽しむ粋な方のためのボトルばかりです。

こういう楽しみ方ができるのって素敵ですね♪

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