マックいのまたのMalt Whisky Distillery

モルト好きで株式公開/上場(IPO)の経営戦略,マーケティング,M&Aを支援する経営コンサルタントのプライベートブログ

北海道余市モルト

2011-06-17 11:44:39 | グルメ

ウィスキー対決(だからなんで?)の後攻側のお話です(笑)。

私の方は、先攻の竹鶴ハイボールに対してアードモアのオフィシャ
ルという具合に進んでいきました。とはいえ、いつものようにハイ
ランド・タイプのものばかり選んでいるだけなのですが(笑)。

もちろん、こちらも密かな楽しみを味わいたいと出掛けていますの
で、ハイランド・パークでも18年とか蒸溜所まで出掛けて仕入れ
てきた極秘ネタを肴に時間が経過していきました。

そうした4杯目になったときにブレンダーズ・バー初登場の連れが
「宮城峡のシングルカスク」なんていうことになったものですから、
こちらはもう選択の余地なく余市のシングルカスクになります。

ブレンダーズ・バーに出掛けて嬉しい最大の特典というのは、いわ
ゆる樽出しを選べることです。

余市のカスクものというと、蒸溜所で販売されている500mlのもの
(嗚呼、むかしの角瓶が懐かしい!)か、毎年暮れに限定で出される
20年ヴィンテージというところですが、ここでいうのは本当に本
物の樽出しなのが素晴らしいです(ひょっとするとフィルタードか
もしれません)。

さて、今回頼んだのは1990年蒸溜で瓶詰めは2008年(だっ
たと思う。すみません酔ってました、笑)の17年もの。

北海道余市モルト

余市モルトというと、とかくヘヴィピートのオーク新樽が通り相場に
なっているように思いますけれども、私が頼んだのはリフィルカス
クのもの。こちらの方が色々な要素がバランスよく溶け込んでいて
深い味わいがあるように思います。

感嘆したのは、17,8年前のものなのにアルコール度数が63度
以上あることで、蒸留した当時は一体何度だったのだろうと思わず
にはいられないカリカリ・チューンの一品。レーシング・カーのエ
ンジンに例えれば、予選でポール・ポジションを取るためだけに組
まれた、高圧縮比、高回転、少オイル、ピストンリング1本の耐久距離
100kmみたいなものでしょう。

おそらくはメーカのブレンダーが記載したと思われるテイスティン
グ・ノートには、イギリスの小説に出てくるような高度で難解な表
現が沢山書かれていてまったくその通りなのには大変恐れ入り、きっ
とプリンス・オヴ・ウェールズでもシャポーを脱いでくれると思い
ます。

ピート香とか、ヨード香とか、焦げ臭いとか、ヴァニラ香とか、シェ
リーとか、蜂蜜とか、アルコール辛さとか、竹炭だとか、そういう
ものに飽き足らなくなってしまった方におすすめです(笑)。


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仙台宮城峡モルト

2011-06-16 09:56:02 | グルメ

先日、青山にあるニッカのブレンダーズ・バーに出掛けてきました。

今度は学校の方ではなく、事務所の方のアシスタントがウィスキー
に興味を持っているとかで「去年ハイボールデビューしました」な
んていう調子なものですから、大人の世界を教えてあげるとかな
んとかで本音は私が行きたかったのは言うまでもありません。

昨今はモルトバーに出掛けると、もっぱらホスト役ならぬガイド
役になることが多く、そういうときはゲスト優先でこちらは密か
にあえて反対のタイプを選んだりしてフォローに回るのも一興と
いうものなのですが、驚いたのは彼女がとんだ酒豪で強いウィス
キーでもけろっとしていることでした。

記憶もすっかり怪しいのですが、最初に奨めたのは竹鶴12年ベー
スのハイボールです。これは特別にお願いしてちょっとだけ濃い
めに作ってもらい、他所では絶対に飲めない極上のハイボールに、
認識を改めていた様子です。

次はハイランド・パークの12年オフィシャルをニートで。現在は
ハイランド・パークの日本代理権をニッカが保有しているようで、
メーカ直営のこのバーでも世界一のウィスキーを楽しめます。

肝心の彼女は、最初の2杯でウィスキー界の幅と奥行きにすっかり
目覚めてしまったらしく、もっとスゴイのが飲みたいとか。このあ
たりでこちらが冗談ではなくなってきています(笑)。

3杯目は、ブレンド用キーモルトシリーズのWoody & Vanillicで、
いわばニッカの看板である余市の新樽ものに(初めて来たのに!)
行っちゃいまして、驚くべきことに「今までのなかでこれが一番
美味しい」だそうです。末恐ろしいとはこのことです!

まだ飲みたい、違うタイプがいいとか曰うので、ヘザーの風味の
カスク物がいいのではないかと考えたのですが、ハイランド・パー
クのカスクはないとのことで少々残念に思っていたところ、バー
テンダーさんが一押しです、と宮城峡のシェリー仕込みのカスク
ものを出してきてくれました。

ニッカ・シングルカスク宮城峡1996

15年もののシングルカスクですが色は醤油のような見事な赤黒
さで、マイルドな宮城峡のウィスキーにシェリーの風味がしっか
りと混ざり合っている秀逸な一本です。

私が普段シェリーものに手を出さない理由は、甘いものが苦手と
いうこともありますけれども、それ以上にシェリーの強さにウィ
スキーが負けてクドイ味になってしまっているものが多いからで
もあります。例えて言うなら生クリームが多すぎるケーキのよう
に感じてしまうのです。

しかし、このウィスキーはベースのウィスキーとシェリーの風味
のバランスが丁度良く、どちらが勝ったり負けたりということが
ないので、香りも味も50/50のバランスの良さが特段に意識
せずともスムーズに流れるところにあります。熟成年数が15年
というのも、このバランスを作り出している大きなポイントでしょ
う。一押しだというのも頷けます。

そうして、ウィスキー対決(いつから対決なんだ)はしたたかに
アルコールが浸透して進められていくのでした。

つづく♪


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あゆ解禁♪

2011-06-02 11:00:28 | グルメ

浜崎さんのことではありません。鮎のことでございます(笑)

昨日6月1日は鮎釣りの解禁日でした。毎年川原には前日の夜から
泊り込みで初釣りを楽しむ太公望のクルマとテントを眺めながら、
こちらは電車に乗っていたりする日でもあります(苦笑)。

が、今年はなんと鮎の解禁日に、初釣りの釣果を頂戴してしまいま
した!

鮎の天ぷら

鮎釣り道の世界には、釣った鮎をその場でそのまま丸飲みするのが
一番美味しいとかなんとかという、都市伝説ならぬ川原伝説がある
らしいのですが、箸くらいしか持ったことのないような私にはとて
もそんな意気地はなく(笑)、すっかり揚がって美味しそうな天麩羅
こそがご馳走でございます。

普段ならば、揚げ物は食べないことにしていますので丁重にお断り
するのですけれども、昨日は1年に数度あるかどうかの嵐に呼ばれ
たような日に違いないと意を強くして、禁を破って5、6匹ほど頂
きました♪

腸の苦味が身上の鮎ですから、合わせる飲み物はもちろん当然ウィ
スキーです。

初物の鮎で小型でしたので、ニッカのブレンド用キー・モルト・シ
リーズから「ソフト&ドライ」がいいかなと思って合わせてみたと
ころ鮎の方が強くて動ぜず、一番ヘヴィな「ピーティ&ソルティ」
で丁度良くてすっかり驚くと同時に感激してしまい、相模川の恩恵
に感謝しつつ夜は更けていくのでありました。

NIKKA PEATY&SOLTY


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