日本酒が大好き!と言っているものの、
”日本酒だったらなんでも大好き” というのとはチョット違う。
そういう意味では、
これまで ”灘の酒” のことってほとんど知らなかったなぁ。
いやまあ、酒どころっていうのは知ってたけど。。。
大関、松竹梅、白鶴、白鹿、白鷹、日本盛、菊正宗、剣菱、沢の鶴…
ひゃー。
こーやって銘柄を並べてみると、すっごい貫禄(笑)。
ほとんどテレビコマーシャルで見たことある。
なので、私のイメージといったら
”大手の酒蔵で別に神戸じゃなきゃ飲めないってお酒でもない”
なおかつ、味のイメージは ”the alcohol” 。
よく「日本酒が嫌い」という人が言う(相方もそう!)、
「飲み会で一気飲みさせられて、激しく気持ち悪くなって、もうこりごり!」
みたいな。
ということで、
実は今まであまり良いイメージを抱いていなかったのだけど
(ごめんなさ~い)、
ここも神戸の一部!
んであるからには行ってみなければ!
で、行く前に事前にどこに行こうか調べていたら…
灘の酒どころって、広~~い(汗)!!
「竹原」とか「諏訪街道」みたいなのをイメージしてました、ハイ。。。
「灘五郷」という言葉も、初めて知ったわけで。
とてもじゃないけど、五郷ぐる~りと1日で全部回るのは不可能だろうし、
それこそ子連れ抱っこの歩きでは、問題外、はは…。
ということで、電車の駅から歩いていける所に絞って、
魚崎 にレッツゴー。
まず向かったのは 櫻正宗 。
お恥ずかしながら、神戸に来るまでこの銘柄、全然知りませんでした。
なのに…!!
なにっ?!
このっ!!
でっかさーーーーーーーーーー!!!
たぶん、魚崎駅から一番近い酒蔵さんで、
駅からテクテク歩いている途中で「え?あれ?あの建物?」と遠目からも見える。
向かって右側は、研究所やら工場やら色々な建物。
左側に、観光客用の施設が。
その左側の観光客用の「櫻宴」は、とってもおっしゃれー!
酒樽の眺めのテラスがあったり…
建物の中に入っても、ゴージャス☆
1Fはショップとカフェ、2Fにいろんな展示とレストランがあるのだけど、
吹き抜けになってて、全体の作りがまた凝ってる。
いやいかし、平日はほんっとに人が居なくて良いですね~(笑)。
2Fの展示がまたすごい!!
古~~い歴史を感じるお酒たちがずら~~り!!
昭和20年くらいに醸造されたものもある。
未開栓だけど、昔の栓は密封性も今ほどではないから、
長い年月をかけて少しずつ蒸発して少なくなっていってるんだとか。
ふわ~~~いい色~~~~。
あーーうーーーもったいないーーー。
蒸発させちゃうんなら、飲みましょうよーーー。
それこそ、
安部総理やオバマ大統領に、こういうお酒を飲んでもらいましょうよー(笑)。
って、私自身、櫻正宗はちゃんと飲んだことがないので
エラそーなこと言えないけど。
でも、こうやってきちんと展示されてるのはスゴイと思う。
思えば、あの阪神淡路大震災で失われずに残ったお酒たちなんだもんなぁ。
ちなみに、
「ランチはてきと~にそこらへんのお店で」と思って来たのだけど…
そんな美味しいお店がありそうな雰囲気は微塵も感じない(笑)。
まあ良い意味で静か~な一帯なので、
変にうろちょろ探して体力消耗するより
(なんてったって、ここんとこ9kg台に突入した肉塊を抱っこしてるので)
ここのカフェでお昼ゴハン。
海老カツ定食 。700円くらいだしふわっふわのサックサクでなかなか美味しい♪
で、ここで櫻正宗を飲んでみようかと思ったら、
なんとカフェでは用意してないらしい。。。
店員のおばさんに
「(目の前の)あのショップで試飲ができますので、そちらでどうぞ。」
と言われてしまった。
あのー、「試飲」と「食事で飲む」のとはワケが違うんですけど?
と思いつつ…
あ、あとメモメモ!
1906年に初めて全国に頒布された「協会一号酵母」は
櫻正宗の酵母だったそうです。
そんな大規模な櫻正宗の次は、すぐ裏側にある 浜福鶴 。
ま、「すぐ裏」といっても建物一つ一つがでっかいから、それなりに歩くのだけど。
ここも大震災で蔵が全壊してからの再スタートだったそう。
中に入ると、見た目はおもいっきり ”観光客用のお土産屋さん” なのだけど、
櫻正宗の方にはなかったものが。
それは「蔵の香り」。
実際にお酒を造っている蔵の独特の、
あのふわ~~んとただようお米なのか麹なのか酵母なのか…心地よいかほり。
「なんでかな~?」って思ったら、すぐに判明。
浜福鶴は震災後に新しく酒造りを始めるにあたり、
実際に造っている現場の全行程を一般人も見られるようにこの建物を建てたんだとか。
ここは試飲ブースにも力が入ってる。
仕込タンクごとの生原酒が全部試飲できちゃう。
とはいえ無鉄砲に一から全部飲むのは嫌なので、
「何がどう違うんですか?」と聞いてみる。
と…
「辛口か甘口になります」
…え? そんだけ?!
って、んなこたないはず…
「子連れのアル中女、テキトーにあしらうか」とでも思われたか(笑)。
まーいいや。
とりあえず調子を店員のおばさんに合わせて、
不本意ながら「辛口を…」というと、
「3号の山田錦と、5号の雄町がいいですよ」と。
しかも飲んでみて思ったけど、
これで「辛口」って言っちゃうんだ。。。
お米の自然な甘みがありつつ酸もあって福よかな味わい。
んじゃ「甘口」ってどんな味なの?!
と思ったのだけど、
あんまし飲みすぎると怒られそうな雰囲気だったのでやめました。はい。
さて。
ここの次に目指す蔵まではちょびっと歩く。
その間に見つけたコンビニがおもしろ~い!
「酒蔵風」になってる!
このコンビニもそうだけど、
ここは町一帯が「酒蔵」の景観を大切にしていて、
なおかつ余計なものを削ぎ落とした雰囲気。
”飽くまで主役は酒蔵。
お土産屋さんとか飲食店は酒蔵には必要ないから無い”
そんな感じ。
そう思いながら、次に到着したのは 菊正宗 。
ここもデっカ~~イ。
デカイけど、櫻正宗とはまた全然違う。
何が違うかというと、
基本的にここではお酒は造っていなくて飽くまで「記念館」。
お酒を造っている雰囲気は皆無。
ただ、展示しているものは、
樹齢400年以上もあるらしい柱や梁とか、
重要有形民俗文化財の酒造りの道具とか、
それはそれは立派で重要なものばかかり。
お土産売り場の端っこに、チマっと試飲コーナーが。
なんか「立ち飲み屋」ちっくで良いっすね(笑)。
とかいいつつ、用意されてるお酒はなかなかおもしろい。
生原酒 で、ここでしか飲めない非売品らしい。
いやうまいっす。
でも、これを一般に売り出したらきっと「キクマサ」でなくなるんだろな~(笑)。
ゆっくり家を出たこともあって(思い立って11時に出た(笑))、
1日3件が目一杯でこの日は菊正宗にて終了~。
こうやって魚崎で日本酒に触れても
私はやっぱり
「温めて美味しい純米酒を造ろう」と頑張っている酒蔵さんのお酒が
一番しっくりくる。
でも!
今回初めて灘のお酒の歴史にも触れてみたけど、おもしろい。
ほんっとーーに奥が深い。
今まで何も知らずに距離を置いててごめんなさ~~い。
やっぱ「歴史」を知ると興味ってどんどん湧いてくるなぁ。
それが「神戸の灘」とあれば、ますます。
(めっちゃ「神戸贔屓」(笑))
ま、だからといって、灘のお酒を好んで飲むかどうかは…
冒頭に戻る、ということで。あはー!
15分圏内にこんなところやあんなところがあってづっとたのしめそう、続編楽しみにしています。
こんなに日本全国区で有名な酒蔵がずらーり挙げられるとは、
このblogに書き並べてみて初めてわかりました(笑)。
魚崎まで15分ですが、もっと手前の「大石駅」とか
「西宮」の方にも足を伸ばしてみたいです。
しかし、、、後日談ですが、
改めて調べてたらAllAboutのライターさんも同じこと書いていて笑ってしまいました。
「灘の酒蔵」ってこんなに広範囲のことをいうんだ~と。
実は学生時代西宮に住んでいました。灘五郷は目と鼻の先。でも日本酒に目覚めたばかりで灘の酒は敬遠。今考えればちょっと惜しかったかなです。大手もいい酒はたくさんありますね。
母が菊正宗の酒蔵を見学しています。お土産の限定酒はなんともうまかったです。
お酒ではありませんが、灘はだんじり祭りの宝庫です。
5月の連休を中心に動いています。私も何年かに一回は見物中。来春にでもどうでしょうか?
御影の酒屋さんでも「某所みたいに乱暴ではないので(笑)、お子様連れでも安心ですよ」
っておすすめされました♪
学生時代は酒蔵が宝庫の場所にいたとしても、
自分を振り返ってみても思いますが、
あのころって「安かろう悪かろう」なお酒ばかり周囲にあったので、
ほとんど目が向かなかったようにおもいます。
今はそういう無茶な飲み方をしなくなった代わりに?!
飲める学生はちゃんと美味しいのを飲もう、としているな~って思ったりします。
だんじり祭りは子供たちも多く参加し、都会ながら地域の結びつきの強さも感じる祭りです。楽しいですよ。
私の父親にとって”良いお酒”の基準といったら
「翌日、頭が痛くならないお酒」ですもん(苦笑)。
自分も含めて今の若い世代の人たちは恵まれてると思います。
…んが、それを「ありがたい」と思うことができるかどうか。。。
歴史に興味をもって知らないとできないことですね(涙)。
だんじり祭り、楽しみです!
来年のGWの予定はきまりだー!
桜正宗は初めて正宗の名前をつけた蔵だったように記憶しています。
限定品で感じのいいお酒を飲んだ記憶があります。
以外と自分の周囲に神戸近くで暮らした経験のある方が多くてびっくりしています。
「正宗」という名称は、この蔵で命名される以前の江戸時代から、
日本酒の名前として流行ってたんだそうですヨ。
明治に商標制度ができて「正宗」って取ろうとしたら
「日本酒の代名詞的な名称だからダメ」って国に受理されなくて、
「それなら日本代表の花の『桜(櫻)』をつけよう!」となったそうです。
いずれにしても、ほんっとに歴史が古くて深いですよね~。