格闘技家が集う焼肉屋？！ @ 北京（平間）

「すっげー焼肉屋、教えてもらった！！」

と、帰ってくるなり、焼肉屋の煙の匂いをぷんぷん撒き散らしながら言う相方。
上司のうちの一人が、けっこうグルメで、会社の近くにあるお店へ連れていってくれたんだとか。
「へ～。場所は？」


はぁ？！　平間？！

東京人どころか、神奈川県民ですら、ピンと来ない地名かもしれない。。。
モトスミには近いけど、至って普通な住宅地、特にこれといって楽しいことも美味しいこともない。
むしろ自分にとっては「撤去された自転車を取りに行く場所」ってイメージで、どうもイヤな印象。

そんな所にネェ・・・。

でも、半信半疑で、ちょっとネットで調べてみると、
良も悪もどっちも含めて、なんだか「スゴそう」という感じ。（食べログとか）　

普通に考えたら、遠征してまで焼肉屋って行かないのだけど（日本酒が美味しいお店は別）、
チャリンコで10分くらいで行けてしまう距離なので、休日に行ってみることに。

お店の名前は　北京　。

外から見たら、至ってフツーーーーな概観。
なのだけど、行列ができるくらいな人気店らしく、実はOPENの30分前、17時に来たのだ。
（↑の写真はお店を出た後に撮った）

すると、すでにもう待っているオバチャマたちが！
「あらー、あなたたちも北京？！　美味しいわよねっ、ココ！」　と、絡まれる。
我々の後も、OPENするまでに2組がやってくるし。。。ふ～ん、スゴイなぁ。

さて、17時半きっかりにお店OPEN～！

店内は、ちょびっと中華っぽい飾りがあるけど、それが原因ではなく、
黄ばんだ壁とか、ベトベトな床とか、とにもかくにも　“昔っからある中華料理屋さん”　って雰囲気。

ある意味、お店のアジが出てていいかも。

さて。
この「北京」、賛否両論分かれているみたいだけど、
お店の暗黙のルールに従えない人は居心地が良くないだろうな。

たとえば。
　　　追加注文はできないので、一番最初に食べたいものを一度に注文しないといけない。
　　（ご飯、お酒、キャベツ、もやし（つまみ）　は、都度、追加OKみたい）
とか

　　店員さんは基本的に無愛想。　
　　（という口コミだったけど、自分はあれくらい許容範囲だと思うけど）
とか

　　　煙もうもうで、店内は真っ白になるから、服は汚いものを着ていった方がイイ。
　　（かくいう自分も、捨てようと思ってたTシャツと、シャカパン履いて行きました）
とか　

　　人数が揃うまで、お店には入れない。予約不可。
とか。

でも、昔ながらの人気店って、そういうものだよなぁ～。 


さて。さて。
そんなのは、テキトーに流しておいて、お肉お肉。

メニューはとってもシンプルだけど、塩系が美味しくて人気あるみたい。

口コミで美味しいと評判だった、上ロース（ハラミ）塩　と　タン塩　は、いっときたい。
あとはー・・・　カルビ焼き　と　ミノ焼き　かなぁ。

お肉が出てくるまで、しばし、お通しの　もやし　と　頼んだ　キムチ　で時間つぶし。

この２つ、これがこれが、うまーい！！
もやしナムルなんて、追加しても100円なのに、このボリュームだし。

ちなみに、入店するなり、カウンターに キャベツ が盛られた皿がどんどん用意されていく。
てっきり　「サービスでついてくるのかな？」　と思ったら、“みんなが注文するから用意”　していただけで、
頼まないと出てこないらしい。ふむふむ、、、

“キャベツは注文するものだ”　というのも、暗黙の流れなのだな。

こんも～～り♪　なキャベツ。
でも、メニューに乗ってないし、どこにも書いてないし、お値段も分からないんですけど～（笑）。
ま、でもきっと安いに違いない。

そうこうしていると、お肉がやってきました！

おお！噂どおりの結構なボリュームだぁ！一切れが分厚くて大きいのだ。

牛タン　も、よくありがちな、薄っぺら～いようなものではなくて、なかなか肉厚。


仙台で食べるような牛タン料理の味に近いのは、やっぱ厚みがあるからかな。


一番高いミノじゃなくて、二番手のを頼んだらタレで来た。

でも、これもコリコリしてて、うまい。

「すんごい感動する味だー！」とビックリするほどじゃないけど、お肉の質はなかなか良いし、
このボリュームでこのお値段だったら、地元客の行列ができるのもワカルかも。


それにしても、この年季の入った店内の壁には、
格闘技家を始めとするスポーツ選手の写真がいっぱい！！

一緒に笑顔で写っているのは、ここの店長のよう。
亀田兄弟とか、名前はよく分からないけど、プロレスとかK1の見たことある選手、おお！千代の富士まで来てる～～。

壁を見上げて、ついつい眺めてしまう。
と、お肉を切るのに一段落した店長が、キッチンから出てきて、常連と思われるお客と話し始めるのだけど、その内容が。。。

「いろんな有名人が来てんだよ～、ホラ、あっちは千代の富士だよ。こっちは○○だぜ？」

って、自慢話か～い（笑）！！
そんな店主の自慢話にも、笑って付き合ってあげるのも、暗黙のルールということで。


[北京]
神奈川県川崎市中原区上平間1700-36
044-544-1538
17:30～
定休日不明