昨年配備されたばかりの海上自衛隊の最新鋭イージス艦がハワイからの帰途、日本近海で日本の漁船へ衝突する事故を発生させ、漁船側の2名がまだ行方不明となっています。
この最新鋭イージス艦は漁船への衝突寸前まで自動航行を続けていたことも明らかとなり、この安全を無視した体制自体に疑問が投げかけられています。
これは、このイージス艦に「品質保証」の考え方が無いことが根源ではないでしょうか?
「品質保証」の考え方は全ての個人や組織に不可欠なものなのです。
このイージス艦は目的があって日本国に導入されたわけでしょうから、その目的「日本の安全を守る」ことが使命です。
その目的が遂行できない「イージス艦」であれば、その目的が遂行できるようになるまでは配備すべきではないはずです。
又、疑問点として「自動航行」を漁船へ衝突する直前まで行なっていたことです。
せっかく新造されて配備され、ハワイへの遠洋航海を「手動航行」による航海術の訓練ができる絶好のチャンスを何故放棄されたのでしょうか?
これは正に「日本の安全を守る」と云う第1の目的が理解されていないとしか思えません。
個人として、そして組織として「品質保証」の考えが理解されて、行動されなければ再発防止は出来ないでしょう。
どのような最新鋭艦であっても「そこのけそこのけお馬が通る」的な考えであるならば、「日本の安全を守る」ことはとても無理です。
是非とも「品質保証」を自衛隊にも取り入れて、「日本の安全を守る」第1の目的を思い出して欲しいものです。