小学校受験 - 面接や試験日のタクシー利用
「先生、面接や試験の日、駅からタクシーで行ってはいけないでしょうか?」
よく受けるご質問です。
もし、志望する小学校が、電車の最寄り駅から「徒歩10分」だとすれば・・・幼稚園年長児が歩けば15分はかかるでしょう。そして、面接の日が雨だったら?
そんなことを考えただけで、すっかりブルーな気分になってしまうでしょう
「面接の日は、両親(父親もしくは母親)が一緒に行くのだから、まっ、何でも『あり』でいいじゃないか。それに、まだ合格だってしてないわけだし・・・誰が言ったのかはしらないけれど、そんなタクシー利用は避けましょう、なーんて『おかたいこと』、守る必要ってあんの??」
じつは、私の長男が小学校受験の時、面接の日は「雨」でした ちょうど9月10月は台風のシーズンでもあります。まさに、その日は夕方から台風が関東地方に接近する・・・という天気予報で 指定時間の午後2時前後の雨脚は、とっても強かったものです。(かなり夫婦で検討した結果、息子はレインコートと長靴利用、親は履き替えの靴下と、濡れた服を拭くしっかりとしたタオル持参で「徒歩15分」の距離を、楽しく?!会話をしながら歩きました)
その選択を笑う人もおいでになるでしょうね。
実際、待合室として用意された会議室に入った時には、明らかに雨に濡れながらおいでになったご様子のご家族と、すずしい顔をなさり、雨に濡れた家族を「そこまでして・・・」というお顔で見ていらしたタクシー組と、半々だったと思います。
ただね、今の私は、「タクシーではいけませんか?」というご質問には、このようにお答えをしています。
「最寄り駅から、徒歩○○分。」その学校を志望校としてお選びになったのは、とりもなおさず、ご両親のはず、ですね。志望校は、もちろん未だ「進学先」になったわけではありません。しかし、志望する、ということは、進学先に成り得る、ということです。ならば、その学校が大切な我が子が来春から「自分の学校」として毎日毎日、通う学校になるかもしれない、ということでしょう?
我が子が毎日通う学校・・・そこには、雨も日も、風の日も、冬にはみぞれ交じりの雪の降る日だってあるかもしれません。進路を急に変えた台風が、下校時間に近づくかもしれない・・・
要するに、そこが我が子の学校になれば、半年あまり先には、子どもは「一人」で悪天候の中でも登下校をすることになる・・・そうではありませんか?みなさんは、なぜか、案外このことを忘れておられるのです
お父様やお母様の中には、エクセルを駆使して、A校、B校、C校・・・と各学校への通学時間、教育方針、授業などの特徴、感想等を分析して表にし、時間をかけて志望校を吟味されます。そして、やっと受験することを決定した学校・・・そこは、もしかしたら、毎日、我が子が通う「我が子の学校」「私達の学校」となるところです。
なのに、面接の日や考査の日の天候によって、安易に「楽に行くこと、楽に駅に戻ること」を考えられます
絶対にタクシーで行ってはいけない!私は、そう思っているわけではありません。それに関しては、ご両親で、十分にご納得のいくようにお考えになれば良いことだと思います。
ただ、「雨だからタクシー」とか「両親と一緒だからタクシー」というのは、あまりにも安易な選択であり、「大人であれば、タクシーを利用したくなる距離」の学校を、我が子が毎日通う(通わなくてはいけない)教育環境としてあなた達が選び、もしかしたら願書の志望理由に、歯の浮くような美辞麗句で、その学校の教育方針を絶賛したかもしれません・・・それを忘れてはいませんか?という思いがあるのです・・・
私と夫が、今から15年以上も前のこの時期、台風接近を知りながら、息子と一緒に雨の中を歩いたのは、「○○せねばならない!○○してはいけない!」という、言い伝え的な呪文に固執したからではなく、「・・・やっぱり、3人で歩いて行こうよ」という思いになったからです。
思えば、あの時の気分は、「雨の中、家族で一生懸命に歩いて面接に行く」という自分達の姿に、ちょっぴり酔おうとしていたのかもれません まるで「おまじない」のように・・・
これは余談ですが・・・あの日から、我が家の息子は「ここぞ!」という日は「雨」です。
中学受験の面接の日も豪雨・・・中学の入学式も豪雨・・・大学の入学式も豪雨でした。これでいけば、「〆」の大学の卒業式も、やっぱり「雨」でしょうか
「先生、面接や試験の日、駅からタクシーで行ってはいけないでしょうか?」
よく受けるご質問です。
もし、志望する小学校が、電車の最寄り駅から「徒歩10分」だとすれば・・・幼稚園年長児が歩けば15分はかかるでしょう。そして、面接の日が雨だったら?
そんなことを考えただけで、すっかりブルーな気分になってしまうでしょう
「面接の日は、両親(父親もしくは母親)が一緒に行くのだから、まっ、何でも『あり』でいいじゃないか。それに、まだ合格だってしてないわけだし・・・誰が言ったのかはしらないけれど、そんなタクシー利用は避けましょう、なーんて『おかたいこと』、守る必要ってあんの??」
じつは、私の長男が小学校受験の時、面接の日は「雨」でした ちょうど9月10月は台風のシーズンでもあります。まさに、その日は夕方から台風が関東地方に接近する・・・という天気予報で 指定時間の午後2時前後の雨脚は、とっても強かったものです。(かなり夫婦で検討した結果、息子はレインコートと長靴利用、親は履き替えの靴下と、濡れた服を拭くしっかりとしたタオル持参で「徒歩15分」の距離を、楽しく?!会話をしながら歩きました)
その選択を笑う人もおいでになるでしょうね。
実際、待合室として用意された会議室に入った時には、明らかに雨に濡れながらおいでになったご様子のご家族と、すずしい顔をなさり、雨に濡れた家族を「そこまでして・・・」というお顔で見ていらしたタクシー組と、半々だったと思います。
ただね、今の私は、「タクシーではいけませんか?」というご質問には、このようにお答えをしています。
「最寄り駅から、徒歩○○分。」その学校を志望校としてお選びになったのは、とりもなおさず、ご両親のはず、ですね。志望校は、もちろん未だ「進学先」になったわけではありません。しかし、志望する、ということは、進学先に成り得る、ということです。ならば、その学校が大切な我が子が来春から「自分の学校」として毎日毎日、通う学校になるかもしれない、ということでしょう?
我が子が毎日通う学校・・・そこには、雨も日も、風の日も、冬にはみぞれ交じりの雪の降る日だってあるかもしれません。進路を急に変えた台風が、下校時間に近づくかもしれない・・・
要するに、そこが我が子の学校になれば、半年あまり先には、子どもは「一人」で悪天候の中でも登下校をすることになる・・・そうではありませんか?みなさんは、なぜか、案外このことを忘れておられるのです
お父様やお母様の中には、エクセルを駆使して、A校、B校、C校・・・と各学校への通学時間、教育方針、授業などの特徴、感想等を分析して表にし、時間をかけて志望校を吟味されます。そして、やっと受験することを決定した学校・・・そこは、もしかしたら、毎日、我が子が通う「我が子の学校」「私達の学校」となるところです。
なのに、面接の日や考査の日の天候によって、安易に「楽に行くこと、楽に駅に戻ること」を考えられます
絶対にタクシーで行ってはいけない!私は、そう思っているわけではありません。それに関しては、ご両親で、十分にご納得のいくようにお考えになれば良いことだと思います。
ただ、「雨だからタクシー」とか「両親と一緒だからタクシー」というのは、あまりにも安易な選択であり、「大人であれば、タクシーを利用したくなる距離」の学校を、我が子が毎日通う(通わなくてはいけない)教育環境としてあなた達が選び、もしかしたら願書の志望理由に、歯の浮くような美辞麗句で、その学校の教育方針を絶賛したかもしれません・・・それを忘れてはいませんか?という思いがあるのです・・・
私と夫が、今から15年以上も前のこの時期、台風接近を知りながら、息子と一緒に雨の中を歩いたのは、「○○せねばならない!○○してはいけない!」という、言い伝え的な呪文に固執したからではなく、「・・・やっぱり、3人で歩いて行こうよ」という思いになったからです。
思えば、あの時の気分は、「雨の中、家族で一生懸命に歩いて面接に行く」という自分達の姿に、ちょっぴり酔おうとしていたのかもれません まるで「おまじない」のように・・・
これは余談ですが・・・あの日から、我が家の息子は「ここぞ!」という日は「雨」です。
中学受験の面接の日も豪雨・・・中学の入学式も豪雨・・・大学の入学式も豪雨でした。これでいけば、「〆」の大学の卒業式も、やっぱり「雨」でしょうか